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昨日はちょっと車を走らせて多摩六都科学館へ行ってみた。
以前ラッピングバスにその名前を見つけて以来ずっと気になっていた施設。
子供に科学への興味を持たせるべく作られた施設なので、予想通りお子様がいっぱいいたのだが、その中に混じって一緒に興奮してきた。
大抵親子連れだが、普通にカップルもちらほら。宇宙好きの男が誘ったのだろうか。
音の反響しない部屋や、目の錯覚を利用した絵画、リニアモーターカーの模型、スペースシャトルの内部再現など、子供達おおはしゃぎの展示が沢山あったが、さすがに様々な岩石の展示コーナーは人の影がなかった。
が、連れは岩石好きの珍しい女性だったので、興奮して岩石の写真を取りまくる。
ここまで喜んでもらえて玄武岩も満足だろう。
スーパーカミオカンデの模型と解説もあったが、あれはちょっと子供には難しすぎるだろう。
締めはやはり関東最大級のプラネタリウム。
最初に「これが私達の街から見える星空です」といわれたが、スクリーンには1等星がぽつぽつとあるだけ。
あれ、こんな退屈な物かとちょっとがっかりしたが、解説の人が話を進める。
「街の明かりと汚れた空気のせいで、見える星はほんのちょっとです。」
「では、それを取り去った状態をここでお見せしましょう」
次の瞬間、視界いっぱいに広がる美しい光の粒。
あまりに美しくて、下から機械で投影された物と分かっていても、思わず涙が出てしまった。
伊豆の山に行った時もこんな星空が見えていたなあ。
この星空を知らない東京の子供はちょっと可哀想だと思った。