Aerodynamik - 航空力学

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「Perfumeに対するネガティブ反応集」について思うこと

http://blogs.dion.ne.jp/ghi/archives/5445153.html

アイドル、つまり、若いから、楽曲の制作に携わってないから、といった理由から、ナメられるというか、アーティストに比べると格下、とか自分より格下という判断がなされるんじゃないか、と思う

そういう人は実はごく少数ではないかなあと思います。


アーティスト自身の発信するメッセージだからこそ意味がある、たとえば、えーと、誰だろう、ジョン・レノンとかブルーハーツとか。なんだその例え。自分の中学時代だ。
いわゆる「他人がカバーしたってかないやしないんだよ」的な、演者の強固な世界観が好きな人は、「演者自身が楽曲の制作に関わっていない=メッセージを発信していない=歌うだけの人形」というところで引っかかるのかもしれません。
しかし、一般的なPerfumeへのネガティブ反応はそことは異なる気がします。
世間では歌唱者が制作しているかどうかは割と気にされていない、仮に、倖田來未浜崎あゆみがたとえ自身で作詞していなくても、おそらく一般的には今と変わらず「アーティスト」と呼ばれているであろうと思います。


ネガティブな反応は、ずばり「アイドル=きゃぴきゃぴ=そんなのにはまる奴はキモい」という前提というか社会的認識のみに対して起こっているのがほとんどのような気がします。
なので、その前提を突き崩すために、「いや、アイドルというよりテクノポップでさあ」「Capsuleっていうオシャレな(ry」「木村カエラが(ry」と、アイドルで無い部分をアピールせざるを得ないのです。
「きゃぴきゃぴ(死語)が好きでアイドル聴いてる訳じゃないんだぜ、音が良いから聴いてるんだぜ」、とでも主張しておかないと、あまりにも大きい「きゃぴきゃぴが好きなアイドルファン=キモい」というイメージ先行の前提につぶされてしまいます。



なんつーか、既存のアイドルっていう概念を打ち壊すっていうか、
アイドルっていいじゃんすげーじゃん、って思わせるきっかけになるのがPerfumeだと思ってます!

「アイドル聴く=キモい」の壁を取り払わない限り、「アイドルでもいいじゃん」から「アイドルっていいじゃん」までの距離はとても遠い気がします。自分も正直まだ「アイドル」だけで「アイドルっていいじゃん」まで到れてはいません。


自分もかなり「アイドル? キモっ」と頑固に思っているほうだったのですが、YMO細野晴臣作曲ということでアイドルの曲を集めだして、それからアイドルでもなんでもどうでもよくなりました。というか、細野さんのソロアルバムよりも、アイドルの曲の方が名曲が多いような。
アイドルであるが故に、作曲者自身の曲では出せないギャップの面白み、ベタな表現をすると「化学反応」が起こります。
ダンスマン×モー娘が一気にブレイクしたように、化学反応はとてつもないエネルギーを生みます。PerfumeもCapusule以上にエネルギーを感じさせてくれます。このエネルギーが「アイドル聴く=キモい」の壁を取り払ってくれることでしょう。理想論では。


ただ、「化学反応が」などと言っていると、「なに高みから見てやがるこのサブカル気取りが」と言われるでしょうね。でもきっかけはそれでもいいと思います。
カエラでも誰でも、もっとサブカル人脈以外の人たちが言及してくれればいいですね。壁壊しのための入り口は広ければ広い程いいですから。



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ついでに好きなアイドル歌謡を。


みんな知ってる名曲はこの声あってこそ
http://www.youtube.com/watch?v=vOOgK7Ca9a0
http://www.youtube.com/watch?v=h7sv8YSSbqQ


「BGM」の異様なまでの重厚さとこの声
http://www.youtube.com/watch?v=6Sz31bcGR0Y



フィルハーモニー」の妙な神経質さと甘い声。本人のが見つからなかったのでしょこたんのカラオケで
http://www.youtube.com/watch?v=rHpNxiYVgQo