Aerodynamik - 航空力学

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なぜ俺は「Aira Mitsuki」が気になるのか


Aira Mitsukiが気になるというか、テクノポップアイドルとして売り出されてしまった女の子と、事務所の戦略が気になって仕方が無い。


Airaテクノポップのアイコン目指す」:芸能:スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070808-OHT1T00205.htm


デートピア「ニューメディアプロモーション課」を設立
http://www.musicman-net.com/cgi-bin/public/n-view.cgi?hid=07-32-0082

同社所属「80★PAN!」(元:ハレンチ☆パンチ)における2ちゃんねる/mixi/ブログ媒体での口コミ効果を狙ったプロモーションプランニング〜動画配信メディアでの導火線作り、一般媒体(スポーツ誌等)での着火点作りなど、ファンの属性分析をもとにWEBサイトアクセス数に着眼したバイラルプロモーション戦略を打ち出し、500万ヒット/月間(デイリーMAX200万アクセス)まで、引き上げた。また、CD販売(ビクターエンターテインメント社発売)でも、オリコンデイリーチャート11位を獲得、バイラルプロモーションによる成功事例に至った。

なんつうか、完全に俺たち乗せられたな。




歌は口パクだからあれとしても、ダンスなんてとても見れたものではないという点において、Perfumeの足元にも及ばないポテンシャルだし、曲のクオリティは大した事ないし、所詮中身はトランスギャルと分かっているにもかかわらずだ。


なにせ、アイドルのデビューの過程と事務所の売り込み戦略を、こんなにリアルに見ること自体が人生で初めてなのだ。
こんなに面白いことが世の中にあったのか。
売るために狙った曲調にするくらいはあるだろうし、アイドルだから「好きな食べ物はプリンで彼氏はいないよ☆」位の演出は当たり前とはいえ、まさか売るためにあそこまでベタにPerfumeを意識してくるなんて想像もつかなかった。




テクノばかり聴いていたころには、「レコードを売る」という視点が全く欠けていた。
「共鳴できる人に聴いてもらえれば、それがどんなに少数でも構わない」というJeff Mills的なものがテクノ界ではごく当たり前で、たとえ名前が売れていても変名を乱発して、名前でなく音だけで勝負するという姿勢が珍しくない。
Perfumeのファンになって、レコードを売るために実に様々なプロモーション活動が行われているのを初めて目にし、「握手会」という奇妙なものにも初めて参加した。
そこで、事務所の「戦略」というものがいかに大きいものかを始めて実感するに至った訳です。




パクリだのなんだのと言われて、デビュー曲は中田/Ram Riderで、カップリングはColtemonikha、ダンスはあまりにも劣化Perfumeだけど、かえってテクノポップファンの注目度を凄まじく上げてしまっているのは、デートピアさすがという感じに尽きる。
ハレパンのデビューの際にもオレンジレンジのパクリと叩かれたことの再現というか、全く懲りずにやるものだ。



トランス歌姫になるはずだったギャルが、アイドルとして、全く免疫のないアイヲタを相手にし、その所作に戸惑うところも面白い。
アキバのリリイベでは、やはりというか、ヲタ芸、ミックスも出たらしいが、その辺についてだろうか、Airaブログで言及している。

http://blog.livedoor.jp/aira_mitsuki/archives/51203673.html

盛り上げてくれるのAiraすっごくうれしぃんだけどね。
リズム感がないAiraだからリズムが聞き取れなくなっちゃうのね..
だからなるべく手拍子とかで盛り上げてくれたらなって思うんだ(´・ω・`)


盛り上げてくれるの本当に本当にうれしいんだけど..ごめんねぇ(ノ_・。)
Airaはその気持ちがすっごくうれしいから!!☆

デビュー早々盛り上がってくれるヲタに苦言を呈するなんて!


「ジェニーはご機嫌斜め」のコールが凄すぎて、あ〜ちゃんが音をモニタリングできないというのと似たようなものかと思うけど、どうしても「ヲタ芸キモイ」と読んでしまう歪んだ俺がいる。


今日のイベントでも司会者からヲタ芸禁止の注意が事前にあり、静かに手拍子で応援という画になった。



あと、アキバイベントでの気になる行動。

http://d.hatena.ne.jp/magma890/20070809#p2

最後のヘブンリースターの冒頭で、何を思ったか
アイラ「Oi!Oi!Oi!Oi!
イラクン、煽るねぇ〜 しかもオイオイ2小節くらいで終わるねぇ〜

OiOi」で煽るあたり、やはり普通のアイドルとは出が違うというか。
それじゃアイオタは乗って来ないって。
外見がデビュー前のギャル仕様のままだったら、絶対アイヲタは興味もないだろうなあ。




とにかく、「トランス歌姫として浜崎あゆみみたいになるよ!女の子みんな私の歌に共感して踊って!」と思ってたのに、Live RingなどでのPerfumeの勢いを実感した輝門社長が「いやこれからはテクノポップだから。君の前で踊るのはアイドルオタ達だ。明日その茶髪の巻き髪を黒のストレートにして来なさい。衣装はPerfume風に白、Perfume風にカラーエクステも付けよう」とか言ってるところを想像して、そのやらされっぷりと、本人は売れたいからそれでも頑張ります的なモチベーション、そしてヲタに苦言を呈するというアイドル業界を知らなすぎる現実とのギャップ、その他いろいろ、Perfumeでは味わえない大人の戦略と操り人形っぷりを楽しみたい。