Aerodynamik - 航空力学

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Perfume テクノの快楽を語る@朝日新聞夕刊070830


テクノポップで「異空間」 3人組アイドル「パフューム」
http://www.asahi.com/culture/news_entertainment/TKY200708300209.html

 「しゃべるように、冷たく突き放すように歌え、と言われ、よく分からなかった」と大本は振り返る。
しかし、次第にテクノが楽しめるようになった。「洗脳されるような、気分がハイになって、どうでもよくなる感じが好き」と樫野。

「洗脳されるような、気分がハイになって、どうでもよくなる感じ」というのが、物凄くテクノ的な発言で興奮した。18歳のアイドルの発言としてはあまりふさわしくないかもしれないが。しかも、この発言がのっちではなくかしゆかなところに、さらに興奮した。のっちならこういう発言もありそうだけど、割とロックに傾倒していたかしゆかが、あのスイートボイスでこんな発言を。たまらん。


かしゆかの感じたその感覚の有無こそが、80年代初頭の「テクノポップ」と、80年代後半のシカゴハウスやアシッドハウス以降の「テクノ」を明確に分けるポイントの一つだと思う。


まあジャンル厨やデトロイト原理主義じゃないので分類なんてどうでもいいんだけど、70年代のジャーマンサイケに直結するアシッド感覚というかトランス感覚(ジャンルでいうトランスじゃない、本来の意味でのトランス)が楽しめるようになると、一気に「テクノ」が面白くなるので、こういう発言はファンとしてとても嬉しい。


いまだにネタにするほどテクノに馴染めなかった三人が、テクノに染まっていくのを見るのは面白いなあ