Aerodynamik - 航空力学

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「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」見てきた。


ネタばれは書かないよ。
迷ってるならぜひ見に行ったほうがいい。
テレビ版1〜6話をベースにしているが、ガンダム劇場版のような、単なる総集編ではない。




見ながら気づいたのだが、初めて旧エヴァを見たのは19歳、まだモラトリアムな学生の時で、年齢的に近いシンジに共感しながら見ていたのだけれども、今回は葛城ミサト、「29歳の作戦部長」の目線で見ていた。
責任、部下の教育、そういったものの難しさが痛かった。




庵野監督は、「人との心の壁」、特に「異性との壁」を、旧作ではあのような形で表現したが、伴侶も得て精神的にも安定してしまった今、本当に「訴える」ものが作れるのか正直不安だ。
監督一人の精神状態に依存しない、ワンマンではない作品を目指しているとのことだが、それはTV版旧25/26話やEOEの方向性に怒りを示した、そして劇場版スクリーンで晒されたタイプのファンに迎合するようなものになってしまうのではないだろうか。


まずは四部作の導入部ということで、アクションシーンは迫力大幅増、特に後半の展開が凄まじく、旧作のファンはとりあえずみな満足しただろう。
しかしそれは旧エヴァの目指した方向ではなく、あれだけ前作で嫌悪したはずのオタクへ向けたサーヴィスに他ならない。
ま、「序」だしね。「破」以降がとても楽しみ。








以下ネタばれ




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