Aerodynamik - 航空力学

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Aira Mitsuki メジャーデビュー記念イベ@石丸ソフト1 080304

http://blog.livedoor.jp/aira_mitsuki/


またAiraを見に行った。前回から半年ちょっと。
物凄く体調悪くて絶対帰った方がいいと思いつつもアキバに足が向く。すっかり残念な人になっている。


石丸ソフト1 3Fは、Saori@destinyデビューの時に来て以来か。
一応クローズド、椅子6席×8列。6割くらい座ってはいるが、やはりSaori同様椅子に座らない猛者が20人ほど椅子の後ろに陣取っている。
ていうかSaoriの時に見た人たちばかりじゃないか。おなじ事務所とはいえ、ここまでファンがかぶってるのか。

  1. チャイナ・ディスコティカ
  2. Romantic Rope
  3. カラフル・トーキョー・サウンズNo.9
  4. Star Fruits Surf Rider


まずステージに上がったのは、赤のチャイナ服、というより太極拳の演武服をまとい、ジャケ写と同じポリシックス的なバイザーを着け、金髪ボブなウィッグをつけた女性二人。
そしてAira登場。
黒ワンピ、首と上腕、腰に小さな黄色いリボン、そしてスカート右に大きな黄色リボン。
リボンのサイズ的にも「モノクローム・エフェクト」を思わせる感じ。
なんというか、小学生のピアノの演奏会的なファッション。
ニューウェーヴ的なジャケットのイメージに合わせて、少しパンク的なものでくるかと思っていたので、正直拍子抜けした。


スタッフが頭だしをミスるも、曲が始まると3人が踊りだす。
Airaのダンスと後ろの二人のダンスの切れが違いすぎる。
せっかく中華風味の曲なのだから、いつまでも同じようなロボットやマネキン的なダンスばかりやってないで、少しはカンフーっぽい動きを取り入れたらどうなんだ、と中国武術愛好家としては思ってしまう。
まだまだダンス自体はパフォーマンスとして見られるレベルではないけれど、それは前提にPerfumeを置いてしまっているからで、アクターズ上がりの人と比べるのもどうかというところか。


曲を聴いていて思ったのだが、Airaの曲はどれもキックとスネアにグルーヴ感が足り無い。四つ打ちなのに踊れない。
Saoriの曲は勢いで押す力があるが、Airaの曲は今回はかなり凝った作りをしているのに残念だ。コンセプトとしては、そこら辺のアイドルを遥かに引き離す凄い曲なのに。
Perfumeが「曲だけはいいから」と言っているのがなんだか羨ましく聞こえる。


2曲終わったところで、「ダンサーはジャケから飛び出してきた感じで」「北京オリンピックのリスペクトソングで・・・」「スポーツが苦手なので、スポーツ選手に元気を貰った」などとつたないMC。
MCよりも、バックで流れているピコったエレクトロの方が気になってしまう。


再び3人でデビュー曲。今度はダンサーがバイザーをはずして登場。
なぜかダンサーに高まりを感じている人多数。


最後に、自分の世代にはとても重要な曲「Star Fruits Surf Rider」。ステージ脇にあったmicroKorgがステージ中央に置かれ、スタンドマイクが二本セットされる。というかAiraがセットしていた。なかなか位置が合わずに必死で直している所に少しだけ高まる。曲中にも何度か位置を直していた。
microKorgは演奏されるのではなく、ボーカルエフェクターというかボコーダーの体だったようだ。
生歌とボコーダーでマイクを使い分けていた。まあどっちもリップシンクだけど。
しかし地味ながら割といいカバーだ。こっちをシングルカットすればいいのに。違ったファン層にもアピールできると思うのだが。


30分はあっという間に終わった。
Saoriと違ってオタ芸もなく、大人しく曲にあわせて拍手するのみ。
あまりに揃っているので、HEY!HEY!HEY!を思い出した。




で、握手会ですよ。
始まる前に一枚買ったので、列に並ぶ。
二枚買った人は2ショットチェキ。どんな客の要求にもちゃんと応えて、笑顔でポージングをするアイドルは大変だなあなどと思う。
主に二人で手を合わせてハート型を作るという要求が多かった。いいオッサンが満面の笑みでハートを作っている絵はそれはそれで感動的。


自分の番が来たので、デビューイベントで「歌は口パクだしなんとかなるけど、ダンスはもっと気合いれて頑張ってくれないとPerfumeファンが納得しないですよ」などと、今思うと大変失礼なことを言ってしまったことを詫び(当時はPerfumeフォロアーというよりパクリとして叩かれることが多かったので)、連日のイベントで体調を崩さぬように伝え、すがすがしい気分で壇上から降りた。
その時の自分は、傍から見たら自分で思っているよりも相当高まってたのだろう、一緒にいた優しい人たちが財布を開けて、「もう一回行って来い!」とおっしゃるではないか。なんだかんだで結局元気玉を戴き、列に戻る。
今度は「ファンのみんながもう一度自分をここに送ってくれた。他人思いのいいファンが付いているから、みんなの思いに応えられるよう頑張ってください」などとまた偉そうな口を叩いてしまう。なんだかなー緊張すると駄目だなー




その後、現場系ファンの方達からいろいろと面白い話を拝聴する。
皆、アイドル業界は、家でCD聴いてるだけじゃ分からない、とても奇妙で面白い世界であることを熱心に語ってくれる。
もっと色んな現場を見てみたくなった。



生で見たAiraは、不器用だけど真面目で一生懸命なように見えた。一生懸命なのに、あの妙に間の抜けた空気が、一番の魅力なのかもしれない。


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