Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 木村カエラ∞Perfume@横浜アリーナ

http://www.red-hot.ne.jp/30th/outofourheads.php
http://natalie.mu/news/show/id/18378

(出演順)




木村カエラPerfumePerfumeの言うところでは「初のコラボ」になる。初ではないはずだがまあそれはいい。たとえ時間は短くとも、様々な形でお世話になったカエラとの、Perfume史に残る15分。その現場は見ておきたいと、会場に足を運んだ。


開演時間になってもアリーナは半分も埋まっておらず、スタンド席も1階席が1/3空席、2階席にいたっては誰もいない。伝説のUDO MUSIC FESTIVAL*1を髣髴とさせる寂れっぷり。横浜アリーナ横浜BLITZを間違えたのかと不安になるくらい。全くチケットが売れず、カウントダウンライブなどの件で恩を売っているPerfumeスペシャオープニングアクトという名の客寄せパンダとして急遽呼んだのかと勘繰られても仕方が無い。水色のPTAのTシャツを着たおっさんがかなり目に付く。やれやれ、パフュオタはみんないい食い物だぜ。


13:10、10分遅れで開演。
「チョコレイトディスコ」のイントロとともにステージ上の高い位置にある通路から4人が登場。


衣装はいつものように、大本さんがホットパンツ、樫野さんがミニスカート、西脇さんはワンピースだ。「⊿」ジャケのような白い衣装に、アルミホイルのようなシルバーを重ねた衣装。大本さんはジャケット、樫野さんはスカート、西脇さんは胴回り全部がアルミホイル。
カエラは全身黒にピンクのサスペンダー。


カエラは適当な振りコピや、投げキッスをしながら、いつもの「チョコ」を演じるPerfumeの3人に絡むだけ。まあそんなものか。
あっという間に1曲終了。上部通路からステージに下りてきて、「のっちです、かしゆかです、カエラです、あ〜ちゃんです、4人合わせて無限大!」の挨拶。二人で手を合わせてハートを作る感じのポーズで無限大∞を作っていた。
西脇さんがホットスタッフに感謝の言葉を述べたあと、ここでも声出し。「アリーナ!スタンド!」。客の反応は鈍い。カエラ「帰った方がいい?」とかボケたのに大本さんが「前座ですからね」とか言い出して笑った。


続いていきなり最後の曲は「Jasper」。カエラが歌い、Perfumeがバックダンサーとして踊る。こちらは一応コラボらしくなっている。これが先日の振付か。テクトニックを期待していたが、割とかわいらしいお尻ふりふり的な感じ。途中で西脇さんが左右を間違えたり。まあ急遽呼ばれて練習数時間だけの突貫工事だし。
曲中間奏で「あ〜ちゃん」「カエラー」「ゆかちゃん」「のっちー」のコールアンドレスポンスを一回。


曲が終わったら即解散。ぴったり15分。インストアイベより短い。本当にあっけない。事前に分かってはいたけれど、あまりにも短すぎて盛り上がりようも何もないよという。
「互いの曲を一曲づつ」ということで、お互いの持ち歌を生声で歌いあうものになるのかと非常に期待していたのだけれど、自分の持ち歌にダンスで絡んでもらうという形式だった。急なスケジュールとライブでの再現性を考えると仕方が無いけれど、ちょっと残念。




木村カエラPerfumeが終わると、一気に人が減る。ああ、やっぱり。ザ・クロマニヨンズ凛として時雨の後にも一気に人が消え、トリのFLYING KIDSの頃には、4分割されていたアリーナでは、ステージ前の区画にしか人がおらず、スタンドはもうガラッガラ。


メインとサブの2ステージがあり交代で使われているのに転換にはやたら時間がかかってダレまくり、PA卓の横に陣取っても音のバランスも良くなく、時雨からはバランスの悪いまま音量だけが上がり、非常にストレスの溜まるイベントだった。良くない音質を大音量で聴かされるだけで体力は異常に消耗する。
拷問とまで声が上がっていたこの悪いところばかり目に付くイベントの中で、唯一ゆるい感じでやっていた浜真心のアコースティック「サマーヌード」と忌野清志郎に捧げた「Daydream Believer」は聴けてよかったと思う。ベストアクトは断トツにザ・クロマニヨンズ。ダレ切った会場を唯一盛り上げた甲本ヒロトは本当にいい男だった。