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Aerodynamik - 航空力学

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Perfumeは「永遠に続く大人一歩手前」@MUSIC MAGAZINE 09年08月号

http://musicmagazine.jp/mm/


二回目のPerfume特集を組んだMUSIC MAGAZINEで、ちょっと心を動かされたのは、特集本文ではなく、高橋修氏による編集後記の一文だった。

パフュームのファンの一部が彼女達に見るのは「永遠に続く中学3年生女子の夏祭りの夜」の幻影なのだが、そんなものは早晩失われるとみんな分かっている。だからこそ萌える、みたいな。パフュームの3人も大人になりたがるタイプだし。ところが新作「⊿」の新曲を聴いたら声が以前より幼くなっていて、歌詞も含めて「永遠に続く大人一歩手前」みたいな作りになってるのが面白かった。この微妙なバランスを取り続ける中田ヤスタカの手腕に、感動しました。そんなわけで、ぼくは「⊿」はかなり好きです。とはいえ、永遠に大人にならない、というわけにもいかないので、どうなっていくのかには非常に興味があります。


アルバム新曲は「大人」を意識した、そんな発言が続いていたのに、音を聴いてみればトラックばかりが随分と大人びていて、逆に声が幼すぎる印象を受けたのは、第一印象レビューでも書いた*1。この時は、Perfumeの3人が中田ヤスタカの考えるビジョンに追いついていないんじゃないかと思えたし、いやいや逆にそこがいいんじゃないかという意見も目にして、興味深いポイントだなと思っていたが、高橋氏の一文は、そのあたりの曖昧な感覚を言語化してくれた。


アイドルという「少女」のある一時期だけの輝きのもつ魅力、そういう視点がアルバムを聴く時の自分には欠けていたのかもしれない。意図的にその時期の枠の中に彼女達をパッキングしようとする成果があのアルバムだとしたら、それは奇妙なバランスながら、成功していると思う。


自分はPerfumeでアイドルに興味を持った、遅れてきたアイドルファンだから、「大人一歩手前の魅力」というものが今ひとつ良く分からないし、MMの特集「人はなぜガールズグループに萌えるのか」でも触れられていない部分だけれども、失われていく「幼さ」という危うい要素も、ガールズグループを定点観測していく面白さの一つなんだろう。



QuickJapan Vol.74でのさやわか氏の煽り文。

今や僕たちは、彼女達がいつかアイドルじゃなくなることまで知っている。でも、だったら躊躇する理由はどこにもない。モタモタしてると彼女達を見過ごして、ただ時代が過ぎていってしまうばかりだ。だから急ごう。彼女達に、ひたすら夢中になろう−。