Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Saori@destiny「エスニック・プラネット・サバイバル」リリイベ@タワレコ秋葉原


開始直前に会場に着く。イベントスペースは狭く、什器と什器の間に40人ほどが詰められ、周りを10人程度が取り巻く形になっていた。ステージ台に相当するものがなく、ただ前方が演者の為に空けられているだけ。当然、後ろからでは演者は見えない。Saori@destinyは背が小さいので、ライブ中は上に挙げた手のみを確認するにとどまった。


バックのキーボード部隊、今日は上手が黒のROLAND JUNO-G、下手に前回と同じ白のYAMAHA MO6。音は鳴っていたのかどうか、ほとんど分からなかった。
二曲やって、告知系だけのMC、そして最後に一曲。ダンスも見えないので、特筆することもない。オープンのインストアイベントということもあって、大して盛り上がることもなく、あっという間に終了。以降はオタのがっつき握手会タイム。見覚えのある人達が列に並ぶ。


握手会のために並ぶオタの列を眺めていると、その後方に、先ほどのキーボード担当が立っていた。Saoriよりもこちらの方に話を聞こうと思い、挨拶してみる。「一応音は出してはいるのだが、音源被せなのでほとんど聴こえていないかもしれない、しかしライブでは音を出すし、特に『サヨナラリヴァイバル』などでは派手に弾いている」とのことだった。折角の無銭現場で人も沢山来ているのに、今日「レヴォリューション」を見せなくてどうするのだと、残念な気持ちになった。


客層は、先日の新宿も今回の秋葉原もそう変わった印象はなかった。「ネオ・サブカルチャー」のキーワードに惹かれてやってきたような新規の客は見当たらず、オタ特有の重苦しい色の服ばかりが印象に残った。ファンキーコタなども取り入れたという斬新なアルバムを4月に控えてはいるが、現場を見ていると、どうにも新規ファンを取り込んで行きそうな感触が伝わってこない。既に数ヶ月前の閉塞感に似たものを感じてしまうのだ。




ここから先は自分の勝手な思いなので、読まなくて結構です。


AKB48のファンが語ったと言う、「古参がいなければ今日がない、新参がいなければ明日がない」という言葉が頭を支配する。Saori@destinyの現場の重鎮オタをdisるつもりはない、楽しみ方は人それぞれだろうから。しかし、彼らはみな熱心に現場に足を運び、物販にお金を払うことによってSaoriとの一対一の関係を深めることについては一生懸命なのだが、Saoriの音を広く伝えようという部分については、危機感が全く欠落しているように見える。それはPerfumeの時にあった、ブログや動画サイト、そして今ならTwitterTumblrWikiなど、そういったものを駆使して、現場に来られない地方や在宅のファンと情報を共有したり、蓄積していったり、宣伝したり、という応援行為を通して、自分達ファンが彼女を支え、このジリ貧の状況を変えていくのだという気持ちだ。デートピアは、Youtubeニコニコ動画に公式チャンネルを持ち、リリースの度に楽曲全てを試聴できるようにするなど、ネットを積極的に利用しているのだが、どういう訳か、Saori@destinyのファンの側には、それを活用しようという動きも見られない。Perfumeファンであれば、徳間ジャパンがYoutubeに公式の宣伝動画(最近では2ndツアーDVDのCM)をアップすれば、みな嬉々としてブログに貼り付けるというのに。Saori@destinyのファンのブログ自体、ほとんど数はなく、ネット上で手に入れられる情報は極端に少ない。そのことが気になって、現場で懇意になった一人の熱心な現場系Saoriオタに、その先鞭を付けるよう頼み込んでみた。自分の考えていることが正しいという根拠もない、しかし、なにかが、変わればいいのだが。

  1. エスニック・プラネット・サバイバル
  2. Play
  3. Chemical Soda



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