Aerodynamik - 航空力学

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映像作家 関和亮インタビュー、そして造形のヒント@white-screen

http://www.white-screen.jp/2010/03/kazuakiseki.php


サカナクションアルクアラウンド」の仕事で随分と名を上げた関和亮氏のインタビュー。映像作家を目指した切っ掛けや、現在の仕事に至る過程、そして「アルクアラウンド」制作についてなど。


以下Perfumeについて気になる部分。読めば読むほど色々気になる。

―関さんといえばPerfumeのアートワークやMVで知られていますね。


Perfumeはインディーズ時代の「モノクロームエフェクト」のCDジャケットからやらせて頂いて、MV監督から写真集の撮影まで行っています。他のアーティストの担当者に「女の子のアイドルやる?」って聞かれて、詳細もわからないのになぜか「やる!」と即答したのがきっかけ(笑)。決まった後に中田ヤスタカさんの曲を聞いて、ようやくこれはスゴイぞと思ったんですよね。

Amuseが彼を起用するに至った経緯を知りたい。誰が彼のどの作品をどう評価して、依頼を持ちかけたのか。彼のどこを買ったのか。彼のPerfume以前の仕事を時系列にまとめたサイトとかないかな。



Perfumeと作曲家の中田ヤスタカさん、振り付けのMIKIKOさん、ビジュアルの関さんの四つ巴で作られている感じがすごくします。


インディーズ時代のPerfumeはかわいくてキュートというイメージで売っていたのですが、メジャーデビューに際して違うイメージを考えてほしい、という依頼がありました。カワイイだけでは既に成功しているアイドルに勝てない。一線を引くようなものは何か?と考えて、もうわかりやすく宇宙に行っちゃおうと思ったんです。ちまちまと細工するのもだめだろうし、オシャレなイメージでファッションリーダー的な存在で引っ張っていくのは、東京に来たばかりの15歳には難しい。幸い第一弾からPerfumeがピコピコした音とCGの背景で踊るのを面白がってもらえて。あとは本人たちの魅力と、中田くんの曲の力があると思いますね。

リニアモーターガール」のヴィジュアルコンセプトは「宇宙」。あれ宇宙だったのか。当時のPerfumeを引っ張る「近未来」イメージ、いわゆる「フィフス・エレメント構想」の立ち上がった経緯に「つくばエクスプレス開通」以外のキーワードで明らかになったものは他にないかな。


「幸い第一弾からPerfumeがピコピコした音とCGの背景で踊るのを面白がってもらえて」というのは意外。Perfumeの三人が自分達の音に理解を示したのは「シティ」以降と発言していたはず。多分「これがデビュー曲です」と言われたら、誰でもちょっと引くと思う。



―ずっと同じメンバーで手がけられて、どのような戦略を立てているんでしょうか?


よく聞かれるんですが、明確な戦略は立てていないんです。事務所からも自由にやらせて頂いていますし、1年先のビジョンを決めたりとか、流行を作っていこうとかそういう意識もありません。ある程度長く同じメンバーでやっているので、テイストが出てきて、それがPerfumeのイメージを作っているんだろうなと思います。僕らのやり方はいわゆる"業界の音楽プロデュース"とは違いますし、僕の中では女性アイドルを創っているつもりはないんです。

統括プロデューサーもいないし、現場レベルに事務所の制約がない、というのは分かっていた事。しかし、明確な戦略無し、1年先レベルの長期ビジョンもなし、とすると、次のシングルはこんな感じで、といった方向性を決めるトリガーはどこにあるのか。ヤスタカが徳間ジャパンの戦略会議に出席する映像があったが、表に出ているのはあれ位か。



Question 1: 影響を受けたものを教えてください
映画、マンガ、音楽


Question 2: この職に就いたきっかけは?
人のつながり


Question 3: 一番好きな映画は何ですか?
タクシードライバー


Question 4: 作業場のまわりに必ず置いているものベスト3は?
PC、コーヒー、積み木(Nef社のもの)


Question5: 今おもしろいもの/事って何ですか?
料理、食

NEFの積み木!これか!Perfumeのヴィジュアルに多用される幾何学模様のソースはPeer Clahsenか!
そう言われれば見覚えのある造形。これが分かったのがこのインタビューの一番の収穫。




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リニアモーターガール

リニアモーターガール

  • アーティスト:Perfume
  • 徳間ジャパン
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