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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 「Idolpops for Y'all 〜 恋はあせらず 〜」@秋葉原MOGRA

music

http://club-mogra.jp/2010/04/09/324/


  • 100409「Idolpops for Y'all 〜 恋はあせらず 〜」@秋葉原MOGRA
    • 刑申し訳BABY'S
    • ちぇりぃ☆えんじぇる
    • 津田大介
    • トーニャハーディング


「オールジャンルでも、Jポップでも、ガールポップでもありません。アイドルポップスなのです。それは最も、恋に近い音楽。」 なかなか素敵なコピーだ。アイドルポップスはPerfumeで聴き始めた分野だが、フロアでかけるとどのように聞こえるのか、試聴気分で足を運んだ。
箱は、アニソンやゲームミュージック、ニコ動系/電波系楽曲などに特化した、昨年の夏にオープンしたばかりの秋葉原MOGRA。もちろんWi-Fi完備。キャパ140人、装飾も何もないシンプルすぎる造りの小箱だが、トイレに描かれていた画にはちょっと感動した。


入場時は、刑申し訳BABY'Sのハロプロ系(なのかな?)を中心としたプレイ。中高音域ばかりが強く低音がすっかすか、というのがフロアで聴くアイドルポップスの第一印象。リズムよりもメロディーを掴んで踊るというのはあまり経験にないのでちょっと戸惑う。早い時間のVJは、泣く子も黙る「アニオタフォース」*1の中の人(id:aniota)。幾何学模様のCGループが当たり前な中、アイドルやアニメキャラが次々と現れる演出は斬新に映り、踊るよりも映像に目が捕らわれる。


ゲストライブ「ちぇりぃ☆えんじぇる」は、地下室アイドル「ゆうぎ王」*2とネトラジアイドル「あやや先生」*3のユニット。Winkや「アキハバラブ」などのカラオケに合わせて、突如前方の20人ほどの客がコール、ミックスやロマンスなどオタ芸を狂ったように打ち始める。曲のブレイク時には、雪崩のようにステージに客が重なり合いケチャをくりだし、アイドル声優現場で使用される「ウルトラオレンジ」と呼ばれるサイリュームの中でも最強の閃光がステージを包む。ステージ上だけではなくステージ前の狂人まで含めた一種のパフォーマンスに、他の客はあっけに取られたように狂人集団に少し間を空けて立ち尽くす。
一見さんには「コスプレカラオケ」かもしれないのに、なぜ客があれほどまでに彼女達のステージに熱狂するのか。彼女達(と最前の狂人集団)をどう説明すればいいのだろうか。メジャーデビューなどを志向しない、いわゆる地下アイドルとも少しベクトルが違う。ゼロ年代後半、マイナーアイドルの現場で発生していたオタの磁場は、マイナーアイドルの活動停止やメジャーでのブレイクによる現場の縮小で、その行き場を失いつつあった。その一方で、AKB48劇場やディアステージなど、若年層新興オタにターゲットを絞った、オタのためにカスタムメイドがなされた地下アイドルシーンが勃興する。しかし、その「作られたヲタ現場感」に違和感を抱くマイナーアイドルオタたちは、それを良しとせず、自らがアイドルを演じる事によって、かつてのマイナーアイドルの現場をヴァーチャルに復活させようと試みはじめた。その一つが、「ちぇりぃ☆えんじぇる」なのだ。「現場がないなら自分達で作ればいいじゃん」という、オタのDIY。そもそもがメタ的存在であるアイドルを、さらにメタ化するかなり特殊なユニットである。これが「ちぇりぃ☆えんじぇる」現場を数回見て得たイメージなのだが、どうだろう、合ってるかな?


次は津田大介、オーガナイザーのモコモコ(id:sayuming)とはどういう繋がりなのか分からないが、Twitterの@tsudaでお馴染みのその人。宍戸留美FairchildPerfume「Baby cluising Love」とThe Chemical Brothers「Star Guitar」のマッシュアップ鈴木亜美「Be Together」中田ヤスタカリミックスなど、ルーツが見える選曲。


そして今日の目的、ももいろクローバー界隈で局所的に話題のDJ、トーニャハーディング(id:tonyaharding)。もちろんももいろクローバーや、セクシーオトナジャンなどの直球アイドルソングから、加護亜依 × Mr. Hardgroove(Public Enemy)「ラムのラブソング」、imoutoid「あたまのよくなるやきそばのうた」、中島愛星間飛行」とCobblestone Jazz「Dump Truck」のマッシュアップなどのクロスオーバー、さらには東方神起KAT-TUNまで、広義のアイドルソングとクラブトラックの隙間を縦横無尽にかけ巡る素晴らしい選曲でフロアを沸かせていた。


今回はこの辺りでフロアを抜けてしまったのだが、普段聴かないジャンルのイベントにもたまには顔を出してみると色々刺激があるなあと思った。