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Aerodynamik - 航空力学

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ターンテーブル世界標準機「SL-1200」シリーズ、生産終了

music

http://panasonic.jp/technics/analog/index.html
http://blog-shibuya-club.diskunion.net/Entry/2157/


今年の12月で、「SL-1200」シリーズの現行機種「MK6」の生産が終了される。Panasonicから、DJ機材店などに、「アナログプレーヤーSL-1200シリーズ完了のご連絡」の通達が10/1付けで届いたとのことだ。以前から生産終了の噂は何度も飛び交っていたが、遂にこの日がやってきてしまった。


日本が世界に誇るTechnics「SL-1200」シリーズ。それは完全に業界標準機である。再生スピードを変えられるピッチコントロール、スクラッチに耐えうる強力なトルク、どんな環境でも壊れない堅牢性。SL-1200のもつ強力な機能が無ければ、スクラッチやミックスなどのテクニックは実現しえなかっただろう。どのクラブに行っても必ずこのターンテーブルが二台備え付けられ、そしてDJ達によって数々のレコードがSL-1200の上でスピンされ、数々の夜が彩られ、そうやってクラブミュージック、クラブカルチャーの歴史は築き上げられてきた。そしてもちろん、自分の最初に購入したターンテーブルも、SL-1200シリーズのロングセラーモデル「Mk3」だった。


起動戦士ガンダム」の一年戦争に例えて言えば、RX-78-2 ガンダム(後期試作型)が無くなるということだ。ガンダムがなくなっても、ガンキャノンやジムに相当する、VESTAXNumarkといった他のメーカーが存在するが、やはり現場のDJ達はSL-1200を選んできた。時代は進んでリック・ディアス百式Zガンダムが配備されようとも、アナログの音質や操作性に拘るDJは、SL-1200を使い続けてきた。


SL-1200の歴史は、そのままクラブカルチャーの歴史でもあった。とはいえ、確かに今はクラブミュージックといえどもアナログレコードのリリースは減り、多くのDJはCDJやPCDJに移行している。だからアナログターンテーブルが無くなっても、DJカルチャーが無くなる訳ではない。ただ、過去の膨大なアナログレコードの遺産をディグする事の意味には少なからず影響を与えていくことだろう。




なお、メーカーに問い合わせた人によると、MK6は生産を完了、サポートや修理は行う。とはいえアナログ部門の生産を終了するという意味ではない。次の新製品の予定は無いが、しかし、今後一切新製品を発売しないというわけではない。つまりTechnicsブランドを終了させるわけではない、ということだ。*1




※参考
SL-1200 MK6 開発者インタビュー
http://www.rakuten.ne.jp/gold/dj/webpro/technics_intv/