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渋谷円山町のライブハウス10箇所で同時に行われた、ジャンルを超えた女性ヴォーカルフェス、「フリージアとショコラ」。ももいろクローバーや私立恵比寿中学が出ているアイドル会場のO-Eastを横目に、南波志帆とふくろうず目当てにO-nestへ。
南波志帆
トップバッターは南波志帆。サポートはキーボードのSunny、ギターのケーシーこと岩谷啓士郎の二人。
緊張のあまり、マイクに乗せた手が震えている。3曲目までは相当固くなっていたようだ。バンド系との対バンでは、聴かせる曲よりもノリの良いポップな曲でセットリストを纏めても良かったかもしれない。
一息ついてMC。バレンタインデー直前ということで、「今年チョコを渡そうと思っている方は?」。一人挙手。「逆に、今年チョコ貰うよって方は?」、これも一人くらい。「がっかりしなくても、家族がくれますよ大丈夫。神様は見てますよ。私は逆チョコをもう二個貰ったので皆さんより一歩リードしていますけどね。」。相変わらず妙な間合いの語りと透き通る声のMCで会場の男達をニコニコさせる。MCで笑いを取れたので少し調子が出てきたか、徐々に声の張り/伸びが出てくる。最終的にはトップバッターの割には会場の空気を掴むところまでいけたかな。
とはいえ、ライブハウスでガチのバンドとの対バンとなると、サポートにドラムがいない事はサウンドのインパクトの弱さを露呈する。普段はNona Reevesの小松シゲルという、タイトでグルーヴ感のあるいいドラマーに付いてもらっている分、他の二組と比べて今回は音がかなり貧弱だったのは否めない。これはちょっと勿体無かったなあ。その弱さに引き摺られたように、今回の南波志帆は、彼女自身が前に出てくるような存在感も無かった。カオシレーターソロも中途半端で、「南波志帆」としての実力を出し切っているようにはとても見えない感じではあった。まあ、こういうアウェイな対バン経験を積んで、タフに成長するのも大切なこと。
熱心な南波志帆ファンに、南波チョコを頂くなどする。この情熱は凄い。*1
ふくろうず
個人的には2010年最も聴いたバンド。このバンドの「無垢さ」。初期スーパーカーやクラムボン的なところに通じる空気を感じる。
レコーディングとマスタリングエンジニアを担当するのはROVOの益子樹。音の良さはここに依存するものかと思っていたが、生で観るとバンドの演奏は非常に上手く、そして全ての楽曲の作詞作曲を手掛けるヴォーカルの内田万理の醸し出す、胸に迫るような歌というより音色としての声の力強さを目の当たりにして、久々に圧倒された。どこかで「J-POP界のRicky Lee Jones」という評を見たが、なんとなく伝えたいことは分かる。これはもっとライブを観ておきたい。
- ごめんね
- 街はいつも雨のよう
- フラッシュバック!
- マイアミ
- 夜明け前
- ループする
- トゥーファー
- だめな人
Luminous Orange
いやダイナミックなんだけど今日は今一トリップ感というかサイケデリックさに欠けるような気がして、途中からロビーで今日の南波志帆の出来などについて話してましたすみません。
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