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Aerodynamik - 航空力学

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関和亮「本当はPerfumeで芝居を撮りたいんです」@「SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS」

Perfume

http://mva.jp/
http://mva.jp/interview_bdirector.php


2010年に作られた約4000本もの作品が対象となった「Space Shower Music Video Awards」にて、年間最優秀作品「Best Video of the Year」に関和亮作品のサカナクションアルクアラウンド」が選ばれ、そして監督自身が年間最優秀映像ディレクター「Best Director」に選出された。この作品は本当に彼の人生を変える一本になったなあ。
ちなみに、このMVAの「Best Director」賞は、2008年から2010年まで3年連続で児玉裕一氏が独占状態だった。この両者にMV制作を委ねられるPerfumeはなんとも恵まれているとしか言いようが無い。




関和亮
@KazuakiSeki
spaceshowerTVMVAの発表頂きました。あこがれの賞の受賞に身に余る気持ちと感動を頂きました。これからも精進致します。がんばれ日本。がんばれ自分。 #mvasstv link
yuichi kodama
@CDMA1
@KazuakiSeki おめでとー!!!! link
関和亮
@KazuakiSeki
@CDMA1 ありがとうございます。。涙。。 link




受賞者インタビューからPerfumeについての言及部分。「アルクアラウンド」がワンカット長回しでNGが出たら大変、という流れから。

−POP VIDEOにノミネートされたPerfumeの「VOICE」もNGが多そうなMVですよね。


関:壁に空けた穴を3人が抜けていくシーンがあるんですけど、ワンカット撮るだけで3時間ぐらいかかっちゃって。ポーズを決めるのが得意そうな Perfumeでもあれだけ苦労したんだから、普通のアーティストなら無理だったかもしれないですね。でも3人からも「1個1個チャレンジしてクリアしていくようなビデオにしたい」って意見があったので、現場の雰囲気はすごく和気あいあいとしてました。


Perfumeは初期のMVこそフルCGでしたが、最近はCGを極力排除した方法を探しているように思えます。


関:CGがやりたかったのは気分的なもの(笑)。アーティスト側が「今こういうジャンルが流行ってるからやってみよう」という感じに近いかもしれないですけど、確かにCGを減らすことはちょっと意識してますね。企画段階ではCGナシで考えて、仕方ないからここは合成しようとか、背景をちょっと足そうみたいな使い方です。最初からCGありきだとアイデアに限界があるんで。


−そうなんですか? むしろCGを使えばなんでもできそうな気がするんですが。


関:できるんだけど、やっぱり時間とお金がかかるから(笑)。あと僕は、もともと映画やドラマから仕事を始めてることもあって実写が好きなんです。逆にCGやモーショングラフィックは、憧れてたけどやってみたらあまり上手じゃなかったんで、僕には向いてないなと(笑)。


自分で映画やドラマを撮ることに興味はありますか?


関:もちろんやりたいです。だから、つるの剛士さんのMVを作ったときは、日光江戸村でちょっとドラマっぽく撮れてすごく楽しかったです。つるのさんはお芝居ができますからね。芝居が上手なアーティストもいますし、本当はPerfumeでそういうことやりたいんです。まだ機会がないんですが。

2007年位まではPerfumeのPVもCGをばりばりに使ったものが多かったが、これは「近未来」というコンセプトが先行していたこともあるだろう。近年の関氏の作品は、CGを使わずあれこれと手作り感のあるアイディアを詰め込むPVが増えたので、アーティスト側にも極端な長回しや複雑な演技を要求され、監督と演者が取っ組み合いで悪戦苦闘しながら作り上げていく様子が目に見えるようだ。


Perfumeにお芝居をさせたい、というのは気になる発言。アクターズスクール広島では演技の授業もあったと聞くが、「シャンデリアハウス」などを見る限り・・・。




そして最後に、関氏の作品に対するスタンス。

−作品からも感じていましたが、監督はどちらかというと美しい映像を作ることに注力するタイプではなく、メディアアート的な考え方をしているように思います。


関:そうですね。メディアアートは大好きで、以前グループ展をやったときにそれっぽいものを展示したことがあります。美しい映像を撮る人はいっぱいいますから、それはその人たちに任せて、俺はそういう人ができないようなことを探してる“隙間産業クリエイター”なんですよ(笑)。1990年代の後半からこの仕事をしてるんですけど、90年代後半から2000年代頭ってMVのバブルだったんです。当時はアシスタントとして現場で見てたんですけど、MVは映像の最先端を走ってたから、今と違ってそれは華やかな世界で。僕はそういうのを見てきた最後の世代だから、あの時代のMVとはちょっと違うものを作ろうっていう意識はある。同じことをやってもお金と時間の差で勝てないし、音楽自体もどんどん進む方向が変わってきてるとも思うので、それに合わせて自分たちも変わりながら、一緒に何かできないかなと考えてるんです。

メディアアートとの融合といえば、東京ドーム公演での「Perfumeの掟」などがあるが、同じ関和亮氏と真鍋大度氏とのタッグでSPACE SHOWERのID「CANVAS_1.0.0」なども制作している。*1 とても可能性に満ちた作品だ。(ちなみにここで歌っているのはPerfumeの戦友Bee-Hiveの一員、元Buzy、現AddyのNAO☆こと當山奈央。)


CANVAS_1.0.0」