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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 ELEVENPLAY ダンス・インスタレーション「dot.」@原宿ラフォーレミュージアム

http://www.elevenplay.net/



MIKIKO先生&Tomomi Yoshimuraプロデュースのダンスカンパニー「イレブンプレイ」による、ダンスインスタレーション公演「dot.」。


200人程の少数人数だけ入れた特殊な会場だったにもかかわらず、本当に運の悪いことに、指定席に座った時点で、死角的なポジションだったのが分かった。椅子席の後ろとはいえ雛壇の一番上から立ち見ができる当日券を買い直したい、と、隣に座った連れに提案された位だ。結局チケットは買い直さなかったのだが、今になって後悔もしている。ダンス公演にも拘らず、ダンサー達のダンスがほぼ見えない位置で、ステージ高15cmという事もあり、ダンサーがランウェイを移動する間のほんの一瞬、ちらっと見えるだけになってしまい、結局、踊っているところを見れたのは、最後の全員がランウェイで踊るシーンだけ、それを「覗き見る」だけだった。当日観た人ならわかるだろうが、自分がちゃんと見れたダンサーは、脚立の上に座って、下を照らしていた人(踊っていない)だけだった。


正面スクリーンと、LEDをフルに使った照明、そして音については、座席位置関係なく楽しむことができたが、初めて観る生のダンス公演なのに、主役のダンスは9割8分位見えていなかったので、本当にとてもとても残念だ。MIKIKO先生の普段の仕事からも分かるように、ダンススキルではなく動きの複雑さと構造の面白さを見せているようだったのだが、ソロダンスは殆ど全く見えず、全員集合の時だけを垣間見ただけだという。




テクニカルサポートはRhizomatiks真鍋大度/石橋素/比嘉了、映像に関和亮、音楽はKSKこと飯塚啓介と、Perfume関係者が大きくかかわっていることが事前に公式Webサイトに掲載されていたが、座席に置いてあったチラシを見ると、舞台監督に内山昌彦(BOATMAN)、舞台装置に大友秀之(シミズオクト)という、さらにPerfumeのライブで名前を見るスタッフが。


5分程度のシーンごとに全く個別の演出、楽曲とテーマカラーがあり、それぞれが繋がることなく断片的に提示され、全体を通したダンス公演としての流れよりも、「インスタレーション」としての空間を重視したものだった。ダンスシーンの間に何度か挟まれた短いコーナー、ステージ両端の高い位置に座る二人の対話のようなものは、ドアの軋むような音が重ねられていたので、明確に映画「ひなぎく」のオマージュと分かるが、声に強くエフェクトがかけられ、全く聞きとることが出来ない。おそらく、個々の会話に全体を包括するテーマが語られていたのかもしれないが、とにかく、それぞれのシーンの個別性と断片性が高く、完全に切れてしまう音楽を含めてシーンが完全に分断されるため、陶酔感や没入感、全体を通してのストーリーやテーマを見せる事などを、敢えて拒否しているようにも見えた。(ダンスで語っていたのかもしれないが、見えなかったので分からない。)


照明はDumb Type藤本隆行氏が担当、LED演出との連携が効果的だった。会場天井にはLED照明ユニットが多数配置され、Dumb Typeを思わせる強烈なストロボを多用し、所謂ストロボダンスとの組み合わせから、青と赤を連続して照射し3D映像を見ているように視覚を混乱させるものまで、かなり細かくコントロールされていた。


公演に先立って、「Wi-fiを多用するので携帯の電源を切るように」とのアナウンスがあった。ステージがほとんど見えなかったのでどのように使われていたのかよく分からなかったが、序盤にダンサー達が頭に被ったりステージに置いたりした四角い白い箱にはLEDが内蔵され、移動や触れたタイミングで変色するなど、そういった部分のコントロールをしていたようだ。


最後のシーンでは、iPadを全員に持たせ、それぞれに個別のカラーを表示。このカラーが全員異なっていたと思うので、それぞれのシーンのテーマカラーに紐付いている、つまり公演全体がメンバー11人の一人一人とその個別カラーをフィーチャーした11シーン構成だったのかもしれないが、どうだっただろう。iPadを顔の前に掲げると、表示がメンバーの顔画像に切り替わり、フリックで顔が他のiPadに移動したり、スクリーンの沢山の流星映像とシンクロしたり、面白い魅せ方をしていた。


音楽については、前半はエレクトロニカを中心とした、弱ビートの楽曲をベースに、後半はハウスやテクノ、エレクトロなどの強いビートを中心に展開。クレジットにはAmetsubの名前もあった。




Perfumeにおいて非常に重要な位置を占めるMIKIKO先生のダンスと、それをサポートするいつもの演出陣。この公演で行われたことがPerfume公演にフィードバックされる、あるいはその逆もしかり、ということで、全くダンスに疎い自分の為の勉強のつもりで見に行った公演だったが、それにしても、ダンス公演に行って、ダンスの感想が殆ど出てこない位に、何が行われているのか全く見えなかったのはつくづく悔やまれる…。




最後のiPadを用いたシーケンスを真鍋氏が公開。