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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 南波志帆/ふくろうず/PANDA 1/2 「フリージアとショコラ」@渋谷O-nest

music

http://www.freesia-chocolat.com/



今回も熱心なファンが南波チョコレートを制作。


渋谷円山町のライブハウスで共催されてきた、女性ヴォーカルバンドイベント「フリージアとショコラ」。四回目の今回は、大幅に規模を拡大し、全国100か所を巻き込んでいるらしい。しかし、自分が足を運んだのは、昨年見たのと同じ渋谷O-nest。面子はLuminous OrangeがPANDA 1/2に変わった。



ふくろうず


ROVO益子樹をエンジニアに迎えたインディーズの2枚がとんでもないクオリティーで、特に2枚目「ごめんね」は2010年に最も聴いたアルバムとなった。さらに會田茂一と古里おさむがプロデュースに加わった3枚目のメジャーデビューアルバムで遂にブレイクしてしまうのではないかと思っていたが、曖昧模糊とした抜け出せない閉塞感のようなものが消えて妙にすっきりしてしまい、個人的な趣向としてはちょっと残念な方向に行ってしまった。何にしても、楽曲制作を手掛ける内田万里にはまだまだ成長する余白が有り余っているように見えるので、着実に続けていってほしいバンド。

  1. 新曲
  2. ごめんね
  3. 新曲
  4. サタデーナイト
  5. ループする
  6. みぎききワイキキ
  7. トゥーファー
  8. 砂漠の流刑地
  9. だめな人




南波志帆

  1. こどなの階段
  2. 不思議なミラー
  3. ふたりのけんか
  4. ごめんね、私。
  5. それでも言えないYOU&I (カオシレーター
  6. ミライクロニクル
  7. 少女、ふたたび


音に関しては昨年と全く同じ感想を抱いた。つまり、バンドとの対バンで、客もバンド演奏を求めて集まっているような場の場合、生ドラムがいないと彼女のサウンドは繊細な分貧弱すぎるのだ。彼女の場合は主に、Nona Reeves小松シゲルやCymbals矢野博康といった名プレーヤーが付くだけに、その印象の違いは大きい。もっとも、ドラムトラックは、CDと同じものを使うのではなく、事前のバンドセッションで録り直しているものを使ったようで、それなりにライブ感はあったのだが。兎に角今回はギター松江潤がかなり派手にフレーズを弾きまくることで、バンド感/生ライブ感を大いに補完していた。彼のやや過剰すぎるプレイには、随分助けられたと思う。新曲「少女、ふたたび」も披露されたが、これはこの箱では響かないタイプのサウンド(「オーロラに隠れて」と同様に)なので、やはり松江潤の凝ったバッキングで体裁を保ってはいたが、早くO-Eastでもう一度で聴いてみたい。ちなみに、この「少女、ふたたび」は、現在放送されている筒井康隆原作/堤幸彦監督のテレビドラマ「家族八景」の主題歌なのだが、やはりこのタイトルも、筒井の「家族八景」シリーズ「七瀬ふたたび」からの引用ですよね?(作詞は今作もBase Ball Bear小出祐介。) 児玉裕一が手掛けた「ごめんね、私。」PVの「時をかける少女」感といい、南波志帆には筒井SF少女感がとてもよく似合う。


「彼女のサウンドは貧弱」というのは、前に出るアタックが少ない分他のバンドに埋もれるという事で、もちろん南波志帆のボーカルの魅力はそういったものとは別の地平にある。二曲目までは緊張のせいか透明度の低い不安定さがあったが、コトリンゴの書いた圧倒的世界観の「ふたりのけんか」では、トラックの迫力に上手く乗って、会場中の空気を全て引き込むところまで行けただろう。南波志帆はしばしばnestでの対バンイベントに出るが、彼女にとってはこの箱の鳴りは常に不利でかつアウェイな状況で、出る度にタフさを学んでいける場でもあると思う。


彼女のキャラクターを伝えるMC、これはもう一年前とは全く別レベルで成長が著しく、独特の感性で錬られた小話と少々の毒付きで、会場の笑いの空気を掴んでいた。その場のチーフマネージャーとの話によると、「彼女にはできる限り良質な楽曲を与え、ライブで成長させていきたいが、曲だけを売るのも難しく、南波志帆自体を売っていかなければならない」とのことで、もしかしたら、音楽以外のフィールド、もともと経験のある舞台や、テレビのバラエティー番組などにも売り込んでいこうと考えているのかもしれない。






PANDA 1/2


演奏は相変わらずとんでもなく巧く、藤岡みなみは今日もとてもキュート。藤岡みなみの声はその声質のせいか全然声量が出ていないのだけれど、一曲カバーをやった時はちゃんと出ていたので、ああこれは歌唱法も含めて小山田圭吾のオマージュなのかと気付いた。曲は全部が好みという訳ではないけれど、渋谷系オマージュの曲は演奏のタイトさと相まって気持ちよく踊れるのが素敵だ。


  1. 上海は夜の6時
  2. Untitled Melody
  3. 新曲
  4. 中華街ウキウキ通り
  5. Papa, Boy, and I (Lollipop Sonicカバー)
  6. 夏をぶっとばせ -WILD SUMMER 2012-
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  7. Camera! Camera! Camera!


砂漠の流刑地

砂漠の流刑地

少女、ふたたび

少女、ふたたび