Aerodynamik - 航空力学

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コトリンゴ「La memoire de mon bandwagon」リリース記念ライブ@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

http://www.commmons.com/commmonsmag/special/archive/kotringo1202.html



コトリンゴ、ベース&ギターに□□□村田シゲ、ドラム神谷洵平のトリオ。いつものトリオなのだが、今回のミニアルバムはこれまでとは全く作風が異なる。昨年夏のライブでまだ録音前の収録曲を幾つか披露していたのだが、*1 その場で彼女は「やっぱりやりすぎかなぁ」と観客に問うたのだ。その「やり過ぎ」は、そのままこのミニアルバムに収められている。彼女に会社が付けたコピー「恋する草食男女のための 空想ポップミュージック」とも、いわゆる宅録ふわふわポップとも、どれとも違う境地へ。初期の宅録ポップからどんどん音も世界もポップに開けてきた彼女だったが、やはりバークリー音大でジャズ作編曲とピアノ演奏を専攻していた素養か、今回は一転してポップの枠を取り払い、展開は難解で複雑、そして深く壮大でドラマチック、プリミティブですらある。バンドセッションから音を立ち上げたというだけあり、神谷洵平の手数オカズだらけの眩いほどのドラミング、軽快なファンクを主張する村田シゲ、彼らに完全にリズムを任せて、コトリンゴは自由に即興で弾きまくる。歌唱も先日のインストアライブと同様に、「歌」というよりも「散文」を読み上げているかのよう。
これまでのように、精神的に疲労した時の「癒し」の為に聴くことが出来ないほどに、世界を広げたサウンド。聴きこめば聴きこむほどにその深みに嵌る。彼女にとって大きな転換点となるアルバムになった。そして、ミニアルバムの「最後」に収録されている「プロローグ」は、次のアルバムのプロローグなのだという。


それにしても、恒例の合唱コーナー、初披露の未発表曲で「みんなだけで歌って」という無茶振りには驚いた。


  1. 恋とマシンガン
  2. Life
    • MC
  3. Prologue
  4. Today is Yours
  5. (未発表曲) (合唱)
  6. みっつの涙
  7. To Stanford
  8. Hallelujah
    • MC
  9. シカゴ
  10. (未発表曲)
  11. Someday
    • MC
  12. ゆらゆら(未発表曲)
  13. デイジー
  14. おいでよ
  15. Ghost Dance
    • EN
  16. 花火(新曲)
  17. Snowman