世界50ヶ国、現在iTMSが使える全ての国でアルバム「JPN」を配信し始めたPerfume。しかし新曲「Spring of Life」と「ポイント」は、日本国内では相も変わらず「着うた先行配信 CM15秒バージョン」、最悪のDRMでサビだけを切り売りするゴミのような商売に甘んじている。こういう事情を見ると、最近ではK-POPでよく目にする「30秒ティーザー」を作り込む文化がどれほど面白いかを思い知らされて愕然となる。サビだけを聴かされるよりもティーザーの方がずっとわくわくするのだ。ティーザーを作るにはコストがかかる、サビだけを切り売りする分にはコストなど考える必要もないだろうし、それを買う人がいるから、漫然とこんなビジネスがまかり通っている。iTMSでサビ15秒だけのファイルが150円で売られている様を想像すれば、それが如何に異様な事か感じられるだろう。そもそもそこで買ったものは、SIMの電話番号に紐づけられているため他の端末に移動すらできないファイルなのだ。
たった15秒とはいえ、Perfumeが初めてティーザーを作って公開した。とても意義のある変化だと思う。今K-POPに怒涛の投資をしているユニバーサルへの移籍の結果がファンの目に見える最初の機会でもあり、Youtubeベースで海外への認知度と期待度を高めるにはとてもいい戦略だと思う、なにより発売日までのわくわく感を大いに高めてくれる。
大本さんをコントロールしている小さなシンセは、TEENAGE ENGINEERING OP-1。
西脇さんをコントロールしているビートボックスは、ELEKTRON Machinedrum SPS-1。
「フューチャリスティック」がユニバーサルでの活動のキーワードの一つとなっているためか、*1 これまでのPerfume映像に登場するようなヴィンテージの名機よりもヴィジュアルの洗練度でのセレクトのようだ。毒の抜けたクリス・カニンガムのような印象は、恐らく真鍋大度氏のロボットアームのせいだろうか。
※参考
Perfume「代々木Disco Mix」で3人の操る機材は?
http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20090517/p1
Perfume 公式サイト背景のリズムマシンは?
http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20090710/p2