Aerodynamik - 航空力学

はてなダイアリーからはてなブログへ移行中

ブログとTwitterのプロフィール欄を変更、相貌失認(Prospagnosia)について記述しています。

http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/about


カミングアウトです。

  • 相貌失認(Prospagnosia)のため顔を識別/記憶できません。髪形/体格・姿勢/服装(眼鏡・アクセサリー)/声/お会いするタイミングや場所などを手掛かりに、「あなたは誰なのか」を推測していますが、お会いしましたら名乗って頂けますと非常に助かります。「面識」という言葉が通じないので、現場で不義理がありましたらごめんなさい。


鏡の国のアリス」の著者ルイス・キャロルも相貌失認だったと考えられていますが、分かりやすいエピソードが無いので、参考として映画を。これは相貌失認をネタに使ったサスペンス映画です。映画の演出上、実際の症状とは違った描かれ方をされていますが、イメージは湧き易いかと思います。


2011年公開 「フェイシズ」(Faces)予告編 PG12




この映画では、観客に「相貌失認」状態を「疑似的」に味あわせるため、ミラ・ジョヴォヴィッチの恋人役の俳優に、雰囲気と体格の似た15人を用意し、シーンごとに入れ替えている(衣装や髪形などはそのまま)そうです。普通の人は、「あ、演じてる人が変わった」「また変わった」という風になるのでしょうが、相貌失認者は何も気づかないことでしょう。
顔に靄がかかったような表現もありますが、視覚は全く普通なので、顔は普通に見えています。リップの色もアイメイクの特徴も当然分かります。ただ、顔全体に対してはゲシュタルト崩壊を起こした状態で見えており、また記憶にも全く残りません。あくまで私の場合ですが。
また、映画では「夢では顔が分かる」というところが事件解決のキーのようですが、自分の場合は、写真などの平面画像での顔は比較的認識できるようです。例えば、散々雑誌で見たので、AKB48のメンバーの顔は20人位は分かります。ただ、あれだけ大人数のステージ上では、その人を特定する事は出来ないでしょう。逆にそういうことが得意な方もいらっしゃいます。「プラダを着た悪魔」のように、パーティー前の短時間の間に何百人ものゲストの写真を見て、顔と名前と地位を暗記できるクラスの人に話を伺ってみたいですね。


どんなに素敵な方とお話する機会があっても、別れた瞬間にはもうその方の顔は記憶に残っていません。また会う機会が用意されていれば、何とか声などで識別はできますが、街ですれ違っても気付くことはできません。大抵の場合は文字通りの「一期一会」です。友人知人、家族や恋人すらも同様です。本質的に孤独から逃れることはできません。




少人数、そしてなにより、髪形/服装に三人とも異なった特徴を持たせ、それを意図的に固定させているという意味で、Perfumeは相貌失認者にとても優しいアイドルです。Perfumeの顔?もちろん分かりますよ。一番かわいいのがあ〜ちゃんでしょ?