観覧記録 南波志帆「髪を切る8の理由。」インストアライブ@新宿タワレコ屋上
新宿タワレコ屋上。ライブ中にゲリラ豪雨に襲われたあのイベントが丁度一年前だ。*1 嵐を呼ぶ女こと南波志帆、屋上リベンジライブ。連日のあまりの猛暑に警戒をして、アウトドア用のデカい帽子に首タオルで会場に行ったら、フジロックと会場を間違えたのかと笑われた。そういえば、丁度フジロックの三日間と、南波志帆の三日連続ライブが重なったので、彼女はこのイベントを「シホロック最終日」と呼んでいた。
屋上のステージはいつの間にかしっかりした屋根付きのものにリニューアルされていた。ドラムにプロデューサ矢野博康、キーボードSUNNY、キーボード/アコギ/マニピュレーター佐藤純一。35度近い気温の屋上で、「女の子はメイクぐしゃぐしゃになってしまいますね意味無くなっちゃいますね」と話す彼女の周りには、しかし何故か涼しげな風が吹いているかのような錯覚を覚える。珍しくツインキーボードで、清涼感溢れるアレンジの楽曲達。
「こどなの階段」のイントロでしばしカオシレーターのインプロビゼーション。一瞬で世界に入り込み、ビートに身を任せながら、台に置かれたオタマジャクソンと水の入ったペットボトル、汗拭きタオルを全部薙ぎ倒して激しく電子音を鳴らす南波志帆。ライブでしか見られない、この何か迸っているコーナーが好きだ。カオシレーターはとても直観的な、むしろ直観のセンスこそが表現となる楽器で、歌い手がこれをライブの友とするなんて、とても素敵な事だと思う。