Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Tomato n' Pine「POP SONG 2 U」@西麻布eleven


毎回絶妙な面子を揃えてくるし、箱もいい鳴りだし、本当に素敵なイベントだと思うのであえて書きたいけれど、この「PS2U」におけるDJ陣の怠慢は酷過ぎると思う。確かにアイドルオタはライブ演者には優しいけれど、DJに対してはとことん無関心で、ステージ前での場所取りにしか興味がなく、煽った所でそう簡単には踊らない。そんなことは分かりきっている。だけれども、もうこのイベントを何回やってきたんだ。なんで試行錯誤しないんだ。なんでオタの嫌うm-floとか湘南乃風とかあの手のJ-POPから入ってDaft Punk「One More Time」で切り替えて後半くそダサいEDM連発、こんなセットを毎回毎回やっているんだ。あんたらプロのDJだろ。クラウドの空気を読んで踊らせることが仕事だろ。自分のDJスタイルというものがあるのだろうけれど、それにしたって怠慢すぎると思うわ。どうせ何やってもオタは踊らないと思ってるだろ。今回はSmall Circle of Friendsかせきさいだぁが出演して、それこそ渋谷系の生き証人やらボーダーのカットソーの人達が目立つ客層だったけれど、そういう人達に訴える選曲すらも無く、全然セット変えてこなかったしな。J-POPミックスやら「House Nation」が売れてる名の通った人達なのかもしれないけれど、アイドルオタをET-KING/浜崎あゆみ加藤ミリヤMONKEY MAJIKDJ OZMAみたいなやつのハウスリミックスで踊らせようとすること自体が間違ってる。そこは一番オタが嫌う匂いのものだろうし、何よりオタの耳をなめすぎてる。少なくともTomato n' Pineを聴きにelevenに通う人達は、それなりに自分の耳にプライドを持ってる事くらい分かるだろう。オタを踊らせるのは難しいということは十分分かっているけれど、一方で、オタは普通のJ-POPリスナーよりも遥かにパーティーピープルだという事も現場で観れば分かるはずだ。アイドルオタにも届くDJがどんなものか、一度DJ WILDPARTYとokadadaを呼んでくればいい。


あと、後に出番を控えている面子の曲をその前のDJで流さないでほしい。何なんだあれは。



SAWA

観客と噛み合わない微妙な浮世離れ感と、elevenの近すぎる距離感、この両者の違和感がより一層SAWAらしさを引き出していてなかなか面白かった。


Small Circle of Friends

前回観たのは95年だったか。渋谷系で一括りだった頃。歳を重ねた深みが増して、鳥肌が立つほど極上の心地よいグルーヴ。屋外のtaicoとかで寝転がって聴きたい。


かせきさいだぁ

HUGTONESの龍山一平氏がトマパイの「キャプテンは君だ!」「旅立ちトランスファー」作者という縁で出演。新作「ミスターシティポップ」からの楽曲を中心に。客層を読まないDJとは違って、でんぱ組.incに提供した「くちづけキボンヌ」と小林泉美恋の呪文はスキトキメキトキス」(さすがの猿飛OP)から入ってオタの空気を掴んでから、箱の空間を感じさせないAOR的な気持ちよさ全開で観客をがっちり盛り上げ。時期的に「冬へと走りだそう」が聴ければ完璧だった。



Tomato n' Pine

HUGTONESとの共演でしっかり「キャプテン」「旅トラ」を押さえつつ、かせきさいだぁのファンにも届く70sポップス職人系アイドル歌謡「ためいきはピンク」もあり、そして「Train Scatting」も初披露。スキャットマン・ジョンのインスパイアという相当ふざけた曲だけれど、現場で鳴らすと踊れる不思議な曲。ブレイクのスネア連打で一気に上がる感じが何とも面白い。


WADAの誕生日ということで大きなケーキもステージに登場。ライブ後にelevenスタッフが必死にケーキを切り分けて観客に振る舞うサービスも。クラブで誕生日を祝ってみんなでケーキを食べて、というシチュエーションがバブル時代のクラブ/ディスコを彷彿とさせて、「ワナダンス!」の歌詞にも出てくる西麻布J-TRIP barもそんな感じだったんだろうかと思いながら、甘すぎるケーキを頬張った。


  1. Train Scatting
    • MC
  2. 10月のインディアン
  3. キャプテンは君だ!
  4. 旅立ちトランスファー
    • MC
  5. ためいきはピンク
  6. なないろ☆ナミダ
  7. ワナダンス!
    • EN
  8. FAB (Free As a Bird)


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