Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Especia@新宿タワレコ

  • 20130119 Especia ミニライブ&特典会@新宿タワレコ7F


バブル時代のようなド派手な衣装とメイク、80年代後期から90年代初頭の絶妙にダサいアーバンなディスコファンクサウンドで一部「楽曲派」オタ達の話題をさらったEspeciaが、大阪より二度目の東京上陸。「堀江系」を自称する彼女達だが、関西圏に詳しい人に聞いてみたところ、東京都内で堀江に相当するのは代官山だという。どう考えても代官山とEspeciaはまるで噛み合わない。つまり「自称堀江系」とは微妙な所を狙ったネタなのだろうけれど、関西事情に疎いのでいまいち面白さが分からないのが残念。代官山系といいながら「ギロッポン」を引きずった蒲田のヤンキーっぽい感じ、相当するのは大阪ではどこになるのだろう。


それはそれとして、今回はメンバー六人に加え、ギター/テナーサックス/アルトサックス/パーカッション(に加えてマネージャーのトライアングル)という生音部隊も引き連れての上京。いなたい程ダサいアーバンディスコに、無駄にクールな「きらめきシーサイド」のギターカッティングと「ナイトライダー」のワウ、そして全編で鳴きまくる「あの頃」なゴージャス感のあるツインサックスが絡みまくる、贅沢なセッションが展開された。Especiaメンバー六人のスキルは相変わらずまだまだ素人レベル、歌える人、踊れる人はそれぞれ一人だけ。学芸会レベルもいいところで、マイクの声がろくに通らない位にPAがぐだぐだだったこともあり、今回は無駄にゴージャスな生音部隊に完全に場を持って行かれていた。
最後に披露された新曲の「パーラメント」(何といういかにもなタイトル!)では、かなりスローなテンポの渋い揺らぐビート、それに合わせるのが難しいのか度々起こる演奏のミスやモタり、そしてそれに翻弄されるボーカルと散々な出来だったが、早く音源で聴いてみたい。


結局最初に自己紹介して、そのままMC無しノンストップで5曲のいかがわしいダンストラックを披露。その割り切りっぷりに、観客の盛大な拍手を浴びていた。とにかくパフォーマンス自体はまだまだ成長を待つレベルではあったし、キャラメル☆リボンに続いてあまりに酷いPAだったが、生音の過剰なほどのアピールと鳴き具合に、観客はそのアーバンディスコのいかがわしさに酔いしれ、300人は集まったと思えるその混雑したイベントスペースは、この30分間だけバブル時代の六本木の胡散臭く享楽的な空気を仮想的に甦らせていた。


  1. きらめきシーサイド
  2. Twinkle Emotion
  3. ナイトライダー
  4. FunkyRock
  5. パーラメント

Especia「ナイトライダー」横浜ベイブリッジで踊ってみた


Especia「きらめきシーサイド」鳥取砂丘で踊ってみた


Especia「Twinkle Emotion」金沢駅もてなしドーム&鼓門で踊ってみた