観覧記録 ライムベリー3rdシングル発売記念「MEGAうま! ライムバーガーツアー!!」3/4かじり目
http://tower.jp/article/news/2013/06/17/n02
和製ディスコ傑作Funky Bureau「Clap Your Hands Together」一曲まるっと使い倒しの楽曲ゆえに、まさかCDとして正規リリースできるとは思ってもいなかったライムベリーきってのファンキーパーティーチューン「SUPERMCZTOKYO」のリリースツアー。
ニッポン放送「伊集院光のOh!デカナイト」が突如打ち切りになって、次の「天野ひろゆきのMEGAうま!ラジオバーガー!!」が半年持たず、その次の「ゲルゲットショッキングセンター」は今思えばTFM「SCHOOL OF LOCK!」の下敷きみたいな番組だった。10代のガキがまだインターネットに手軽にアクセスできなかった時代、ラジオは唯一学校以外にユースカルチャーが存在していることを実感できるツールだった。ツアータイトルに「MEGAうま!ラジオバーガー!!」とナゴム「人生」のデビューソノシート「9TUNES(FOR MIRAI)」を引用したのは、そこにあるどうしようもなく刹那的で馬鹿丸出しの輝ける青春を映し出したかったのだろう。自分はもっと童貞くさいTBSラジオ「コサキン」が好きで、そこから「幻の名盤解放同盟」みたいな世界を教わった気がする。
20130729 3rdシングル発売記念 “あー、夏だどうしよう? そんな時こそライムベリー”「FROM TOKYO FOR THE MIRAI 〜MEGAうま! ライムバーガーツアー!!」3かじり目@新宿タワレコ7F
ツアー初日/二日目をTIFのステージに充てたので、「3かじり目」が最初のインストアライブ。土日がTIFで月曜出社してそのまま再び集まるいつもの面子の体力には恐れ入る。一年前の「HEY!BROTHER」の時も、TIF明けの月曜日がリリイベ最終日で、みな日焼けで顔も腕も真っ赤に腫れ上がっていたのを覚えている。
この日は「ローカルアイドル東京代表」を標榜するライムベリーが東京を謳う「フロム東京」初披露。「SUPERMCZTOKYO」初回限定盤のタワレコ新宿/渋谷/秋葉原の3店舗で配布された特典CD-Rにのみ収録され、おまけに3店舗ともCD-Rの内容もデザインも違うというファン泣かせの代物。新宿=MC MIRI/渋谷=MC HIME/秋葉原=MC YUKAがそれぞれの街についてラップし、3バージョン全部入りはライブでしか披露しないよ、という設定かと思えば、ライブで披露されるフルバージョンは更に長く、四ツ谷赤坂鶯谷池袋とライムベリーのホームタウンを詰め込むというストリート=現場感。アイコンとしての東京ではなく、ここに生きるここに遊ぶ地元としての東京。
世界の中心地は東京、異論がありますか?認めよう。AKIRAも眠るこの辺り、なにか始まる物語
タワレコオンラインから店舗予約をかけようにも渋谷は店頭予約のみだったり、色々と振り回されつつCD-Rを集める。E TICKET PRODUCTIONこと桑島氏曰く「クエスト感」演出とのことだが、入手のハードルが高い上に内容もデザインも違う凝り過ぎの特典を見て思い出すのは渋谷系当時の事だった。
小山田や小西といった人達は、レア盤好きが高じて、自らが店舗/メディア配布用プロモキットを作り込み、プロモ限定ジャケットやプロモキット限定曲まで入れて、自らレアアイテムを作り出すという悪ふざけに興じていた。当然YouTubeもファイル共有のあれこれも無い頃で、レア音源を聴くには中古屋をディグって回るしか無かった時代だから、そういう渋谷系のプロモ限定ミックスやアナログ限定収録ミックスの存在を知る度に、自分は田舎の実家でムキーっとなっていた。ミュージシャン側のレア音源蒐集癖が行き過ぎた象徴的な時代だった。もっとも、今は大手のアイドルもカップリング違いでCDを何パターンもリリースするのが当たり前になってしまった。iTunesで楽曲を手軽に購入し、レア音源もYoutubeで気軽に聴ける今の若いリスナー達にとっては、音源の分散とレア化は、かつてのレア音源蒐集家達の音源コンプリート欲を刺激する方向とはまた違ったように映るのだろう。
Rhymeberry LIVE from 2.5D 「フロム東京」は12:40から
アイドルのリリイベといえば「チェキ取って握手」がお約束の様なものだが、イベント時間に余裕が確保できたのか、チェキ撮影時にポーズ/ハンドサインを指定できるというイベントになっていた。
というタイトルだけが告知され、実際にはどんなものかやってみないと分からない。列に並んだ人達がそれらを神経衰弱の様に指定して謎を解き明かす過程と、ポーズが明らかになったものはそこから如何にしてそれを面白く撮るかで工夫を凝らすという、これもクエスト感のある試み。「ライムベリースペシャルスティックスタンディング」が「棒立ち」と判明したので、それを指定して直立不動で二人で視線を斜め上に逸らしDEVO感のあるチェキを撮ったのが自分のハイライト。
- SUPERMCZTOKYO
- HEY!BROTHER
- フロム東京
- まず太鼓
20130730 3rdシングル発売記念 “あー、夏だどうしよう? そんな時こそライムベリー”「FROM TOKYO FOR THE MIRAI 〜MEGAうま! ライムバーガーツアー!!」4かじり目@渋谷CRAWL
前回のリリイベツアーでも使われた渋谷CRAWL。ワンマンライブ未経験のライムベリーにとっては、ライブハウスで行うこのイベントが実質的なワンマン的空間となる。客も当然それを期待して集まり、期待感に高まり過ぎた客の馬鹿みたいな熱気と興奮に確実に応えたライムベリー。リリイベなのに客の興奮は収まらず、初めてのアンコールに雪崩れ込む。曲のスタートと同時に、誰の指図でもなく最前の常連ファンが一斉に後ろに下がり、ご新規さんと思われる人達を片っ端から最前に押し込んでいく。この場にいる全員に楽しんでほしい、もうそれしか頭に無い。ライブが終わった後のフロアの床はゲリラ豪雨の後みたいにぐしょぐしょに濡れていて、アディダスのスニーカーが滑りまくって、でも頭は興奮と楽しさで一杯になっていて、このウェットフロアは狭い箱に充満した熱気のせいだと気付くまでにしばらく時間を要した。
- RHYMEBERRY IZ NO.1
- SUPERMCZTOKYO
- フロム東京
- HEY!BROTHER
- 世界中にアイラブユー
- まず太鼓
- EN
- SUPERMCZTOKYO
SALU - In My Life
TWIGY, YOU THE ROCK☆ & Keyco - FREEDOM
サイプレス上野とロベルト吉野 - BayDream〜from課外授業〜
キリコ - 耳を疑うフロウ
DJよしお - よしおとギター
YOU THE ROCK★ - HOO! EI! HOO! '98
Run-D.M.C. - Party Time
この日もE TICKET PRODUCTIONこと桑島氏選曲であろうヒップホップセレクトが流れていたが、ライブ後のチェキタイムに「I feel love」と「Blue Monday」が続けて流れた時には、桑島氏のピュアさを確信して、思わずそこに並んでいた人達と笑いあってしまった。
Donna Summer - I feel love
New Order - Blue Monday '88
ライムベリー - SUPERMCZTOKYO
ライムベリー − We did it (LIVE)