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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Aira Mitsuki活動休止前ラストライブ「I'LL BE BACK」@渋谷Glad

http://blog.livedoor.jp/aira_mitsuki/archives/52498333.html
http://megalodon.jp/2013-0930-2122-55/blog.livedoor.jp/aira_mitsuki/archives/52498333.html


  • 20130929 Aira Mitsuki「COUNTDOWN I'LL BE BACK CIRCUIT」『COUNTDOWN“0” I'LL BE BACK』@渋谷Glad


もうライブから一月経つというのに、彼女について、この日のライブについて、何一つ感情的に整理しないまま放置している。正直どうすればいいのか分からない。ライブ後半の件を「ハプニング」と片付けてしまうにしても、全てを「もう終わったこと」とするにはもっと時間が必要だろう。もっとも、時間が何かを解決してくれる訳ではなく、自分がこの感情を忘却するというだけの話なのだが。



Aira Mitsukiデートピアについての振り返りめいたものはもう前回書いた。
http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20130708/p1






Aira Mitsuki、活動休止前最後のライブ。本当に素晴らしかった。雑な表現だけれど、元から全部いい曲、踊れる曲しかないし、キャンディーポップとダンストラックを両立させた曲をライブでどう扱うか、どう観客を「踊らせるか」という点については、Perfumeよりもずっと前に腹を括っていた分、「この規模での完成形」と思えるものを構築していた。あの狭いステージにいつものダンサー4人も登場。それこそAiraのステージでは彼女は歌姫ではなく、同様にダンサーはバックダンサーでもなかった。あのダンサーと並列になってステージを作る、時にはダンサーにステージを支配させる割り切りと、ライブ向けのトラック間エディットがなされた時点で、Aira Mitsukiのライブの主役は彼女一人ではなく、ステージとサウンドと踊るクラウドに均等に割り振られ、それがとても心地良かった。アイドルにしてはあまりにも不器用で、自己顕示欲も前に出ない、それが故に築き上げられたこのライブシステムは、結果として彼女のライブをよりダンスフロアに近づけた。彼女のステージ上の輝きは、ダンスフロアにおけるDJのような、儀式における巫女であって、彼女が司祭であろうとすればこのライブは完成しなかっただろう。


彼女をダンスフロアの巫女から主役へと「引き摺り下ろす」唯一の時間がMCだったが、今回は最後のライブという事でダンサー達と一緒に過去を振り返り、和みの時間が流れた。時間が止まる様ないつものぎこちない姿はそこにはなくて、ああ最初からこうすべきだったんだと今更思う。ダンサーに下らないものまねを強要して会場が笑いで一体になる、MCで一体感なんで初めてじゃないか。



「今日が最後と言ってしまうと悲しくなるけど、笑ってもよし泣いてもよし、最後まで楽しんでください、いい思い出にしたいから」と、複雑な事情もある程度飲み込んだ上でステージに立ったのだろう、Aira本人も落ち着いていて、MCも話せるダンサーが回して盛り上がり、途中でダンサーからAiraへ、Airaからダンサー達へ、そしてファンからダンサー達へ、ファンを代表してサウンドスタッフの「みずっち」からAiraへ、と何度ものサプライズを交えながら互いにプレゼントを送り合う。彼女の状況、そして最後のライブとは思えないほどに、ホームパーティーのように温かい素敵な時間が続く。




しかし、本当の事情には触れられない、話せない。彼女は隠喩を通してファンに本心を伝えようとする。活動停止が決まってからその心情を歌詞に込めて書いた、とわざわざ前置きして「you know」を披露した。つまりそういうメッセージなのだろう。

I shout,
I need you, emotional
I need you, eomtional


ここに居たいと
願ったの
願ったの you know…


stay true 本当は
ここに居たいと
願ったの
願ったの you know…


作った 砂のお城 何度も崩れてく
これ以上 上書きはできなくて
やめてしまう頃に キャンバス白に塗ってみたんだ


2010年の「スリークエスチョン」リリース後にアルバム制作が途中で中止され、3年後、活動停止が決まってから制作再開。中止前の数曲をスタッフがトリートメントし直し、親交の厚い戦友レコライドBREMEN/CANDLESのメンバーに楽曲を提供してもらいリリースに漕ぎ着けた最後のアルバム。そしてAiraは活動を続けたかった。



最後の最後、一人ステージで「上手く話せる人間じゃないから本当に言いたいことは後でブログに書くけれど」と前置きしつつ、ゆっくりと言葉を選びながら彼女は語り始める。「最後という実感が無い、私は明日からどう生きれば」「今日は悔しい気持ちで一杯だった、最後だから楽しんでと母に言われたが、複雑すぎて楽しめる訳ない、戦いを続けられないことが悔しい」「ここにい続けてやるという反抗心で6年間続けてきた」「見えない力が働いて戦うことから解放されたのかもしれない」「戦ってきた自分を誇りに思う」「みんなの顔を見て落ち着いた、戦ってきてよかった」…。
おおよそ活動停止の際に語られるような言葉ではない。分かっていたこととはいえ、心が締め付けられる。これまでのデートピアでの活動を「闘い」「反抗」「見えない力」「解放」といった言葉で語ったその時点で、「本当に言いたいことは後でブログに書く」はもう実現できないことがもう誰の目にも明らかだった。ここで語られたことが、ファンにとっての答えになるのだろう。




この後、全く予定外に、客席後方からAiraの母親がステージに向かって問いかけ始め、フロアが凍りつく。Airaは問いには答えずそのままライブを終える。思いは歌詞に込めたという。まただ。一年半前にSaori@destinyの最後のライブで観た風景と同じことが、悪夢のように繰り返される。
「本当にこれでいいの?ファンの人達の前で嘘つきのまま終わっていいの?訴えたりする会社だから裁判になるかもしれないけど本当のことを言わないでいいの?たった一度の人生なのにそれでもいいの?」、そう客席から必死に声を絞り出しステージに問いかけたのは、ただひたすらに娘を思う母親の言葉で、それに答えなかったのは、ステージ上の娘が、娘ではなく「Aira Mitsuki」というスタンスを貫いた、ただそれだけのことだ。母親は美月さんの抱える複雑な心境とその訴えを誰よりも直に受け止めてきたであろうし、病院から抜け出してまでその思いが救われることをここに確かめに来た、それなのに、この最後のステージで娘の口からその訴えがなされなかった事に堪らず娘へ向けて問いかけてしまった。だから、これは「親子間」の話がステージにまで溢れてしまっただけであって、ファンが立ち入るべき所でもなく、「Aira Mitsuki」としては「終わったこと」として片付けてしまうのがスマートなのだろう。


ただ、人の感情はそんなにロジカルにはできていない。今ここで輝門を糾弾するつもりもない。ただ、終わった事、或いは見なかった事として、この母親の身を挺しての問いかけに触れずに終えるのが、本当に彼女を見続けてきたファンとして誠実なのか、それは今だに分からない。売れない、会社が興味を失った、様々な事情で本人の希望に反して事務所に辞めさせられるアイドルなど沢山いるだろう。会社で得た情報を他言しない旨の契約を取り交わすのも大人の世界では当たり前だ。そこに誠実さなど求めようとする方がおかしいのだろうか。デートピアはここ数年で幾つものソロ/ユニットを引退/解散/活動休止のアナウンスも無く「当然消息不明になる」という形で消滅させてきた。つい先日も、デートピアの某アイドルユニットが一期生だけを新ユニットに分離させ、残った二期生を突然全員クビにし、さらにその新ユニットもTIFのスマイルステージに出演した次の日から全員が消息不明となった。Saori@destinyの活動休止の時も、それがラストライブとは一切表向きには公言されなかった。Airaの場合は最後のアルバムリリースと、活動休止までのカウントダウンと銘打った数回のライブがあった、それだけでも相当な待遇ではあった。だから何だというわけでもないし、この込み入った事情を擁護できるかというものでもない。ただ、ファンとしての感情は、「何も知らされないまま」では整理されることも無い。




ここから先は「憶測」を書く。所詮は外から見た材料を元にした「ファンの憶測」なのだから何の信頼性も無い。当人達は本当の事を一言も話してくれない、話せない立場にいるから、「憶測」を書くしかない。2011年時点でデートピアのサウンドスタッフが一斉にデートピアを離れる動きがあったが、Airaは契約を解除できず、活動が止まった。2012年にSaori@destinyデートピアを離れた。契約が解除できないなら前向きに動き出そうとAiraは腹を括ったにもかかわらず、そのまま活動は再開できず、「アイドル戦国時代」のバズワードが飛び交った2年間を塩漬けにされたまま、挙句に今更作りかけのアルバムをリリースして契約解除となった。Saori@destiny周辺の動きを見ても、契約関係について一切の他言をしない、そして契約解除後に一定期間名前を出した音楽活動をしない旨の制限事項があるのだろう。以上、これはあくまで「ファンの憶測」に過ぎない。




最後のアルバム、そして最後のライブに「I'LL BE BACK」というタイトルを付けたのは、皮肉なのか、本心なのか、それすらも分からない。
ただ、6年間、楽しい時間を有難う。来るべきテクノポップブームに先駆けてデビューし、Perfumeフォロアーと括られたあなたのステージは、全てのフォロアー、或いはPerfumeよりもずっとディスコティックだった。その時点での面白いダンストラックを先見的に貪欲に取り込んだそのサウンドは、キュートでありながらダンスの喜びに満ちていた。2013年になってPerfumeがようやくダンスアルバムをリリースしたこの年に、この時を迎えるのが悔しいけれど、今はただ、楽しい時間を有難う。

今日からはみんないつも通りの生活が始まると思います。
だけど、曲を聴いたりしてふとした瞬間に思い出してもらえたら嬉しいです。

また会えることを心から願っています。
今までありがとう。
Aira Mitsuki


http://blog.livedoor.jp/aira_mitsuki/archives/52498333.html

  1. I can fly
  2. Mysteric
  3. ハイバッシュ
    • MC
  4. make new world
  5. twinkle twinkle
  6. time machine
  7. ニーハイガール
  8. カラフル・トーキョーサウンズ・No.9
  9. チャイナ・ディスコティカ
  10. BARBiE BARBiE
  11. Darling Wondering Staring
    • MC
  12. you know
  13. I still love you
  14. Butterfly
  15. BAD trip
  16. プラスティックドール
  17. HiGH SD スニーカー
  18. Wonder touch
  19. tell me
  20. 321
    • MC
  21. ロボットハニー
  22. ファンタジー・キャンディー
  23. TRAIN TRAIN
  24. HEAT MY LOVE
  25. ???
  26. Summeeeeeeeer set
    • EN
    • MC
  27. イエロー・スーパーカー
    • MC
  28. ロボットハニー(Sound Around rmx)


Aira Mitsuki「Butterfly」


Aira Mitsuki「you know」


Aira Mitsuki「BARBiE BARBiE」


Aira Mitsuki「ロボットハニー」


Aira Mitsuki「プラスティックドール」




PLASTIC(通常盤)

PLASTIC(通常盤)

???(スリークエスチョン)

???(スリークエスチョン)

I'LL BE BACK

I'LL BE BACK