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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 electraglide 2013@幕張メッセ

http://www.electraglide.info/


  • 20131129 electraglide 2013@幕張メッセ ホール10-11


そもそも「晩秋テクノ祭り」ことエレグラは毎年恒例の祭りでもないし、ホール10と11を合わせてワンフロアにするのもこれが初めてじゃない、でも結局このジャンルでも景気が良かったのはUnderworldFatboy SlimProdigyのような面子が引っ張っていた2005年頃までの話なのかと思うとそれはそれで相当に寂しい。終わってみると、やっぱりワンフロアは居心地が悪い。鳴っている音に興味が無くても、他に選択肢も無く、フードコートは屋外の極寒で、9ホールも無いからだらだらする場所も無く、メインフロアで沢山の人がだらだらと話している、その声すら大きく感じて、James Blakeの静謐な時間にもざわざわとしたその会話や、フロアのすぐ外の喫煙スペースで無配慮に流す馬鹿でかい音が、どうしようもなく不快に感じられて仕方がなかった。対面2ステージ、交代で途切れなくFUNKTION-ONEが鳴らされていたが、フロアが広過ぎてとにかく残響が酷く、まともに音が鳴っているポイントとゆったり踊れるスペースを両立できる場所を探して一晩こまめに移動を続ける羽目になった。ダンスフェスなのに、この夏のSONICMANIAよりはましな鳴りだった、というレベル。まあそもそも幕張メッセに特別な何かを求めるとしたらそれは音質ではないのだが。


今年は去年見かけたナンパを延々繰り返しているようなチャライ人種すら殆ど来ることは無く、集客は狭いなりに丁度いい位に納まってしまっていた。昨年と比較しても、運営はステージにも会場にもとことん金をかけておらず、随分と寂しく見えたが、もともとエレグラの素っ気なさはそれも個性だろう。相変わらず長蛇のトイレ列、そして朝方の「ゴミグラ」は健在だった。それでも、このフェスには続いてほしい、この冷えきったコンクリート、歩く度に足にぶつかる空き缶とペットボトル、それでもこのイベントはエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDMではない)リスナーにとって大切な居場所の一つなのだから。


NOSAJ THING×真鍋大度×堀井哲史×比嘉了

仕事終わりに会場へ向かう。間に合わず。



Factory Floor

Joy Division直系ゴシックインダストリアル」と以前は紹介されていたが、現在のライブスタイルは、909と808を細かく刻むパーカッシブなミニマルなアシッドシーケンスを走らせながら、人力ドラムとギターノイズをインプロで重ねていく感じ。この手の「ドラムの人だけ人力テクノ」スタイルは、何故かトライバル調になっていくことが多いが、このバンドは確かにポストパンクの冷たいノリのままだった。その冷たさとは、全然ドラムが叩こうとせず、ギターがノイズを出している時間が殆どだったから、それに尽きる。前半はアシッドシーケンス、後半はAux 88のようなオールドスクールエレクトロのベースシーケンスを流しっぱなしにし、ひたすら女性のギターがノイズを重ねる。ドラムは酒ばかり煽って殆ど叩かない。あまりに焦らしすぎる。観客も鳴らされ続けるノイズと鳴らないドラムを前に、ただ突っ立っている時間が長かった。散々焦らして焦らして、ようやくドラムが仕事を始め、ノイズとビートが一体になった時の興奮はほんの短い時間しか与えられなかった。ここはロックフェスじゃなくてダンスフェスだと思うとあまりに不完全燃焼。最後はシーケンスが鳴り続けたままメンバーがステージからいなくなるクラフトワーク方式。ライブより音源を爆音で聴いた方がずっといいタイプ。



Factory Floor - Fall Back


Factory Floor au Pitchfork festival de Paris 2012



Machinedrum

ダンス!ダンス!やっと踊れる!今年からNinja Tune枠となったMachinedrum。ダークなダブステップドラムンベースとジュークを行き来するベースミュージック、ゲットーなベースとボイスサンプリングに凶悪なドラムンベース、そこに従来からの抒情的デトロイト系エレクロトニカのパッドが乗る。おっさんこういうの大好きだろ。
ダブステップ/ジューク/ジットはこういうフットワークでこういう踊り方をする」的なYouTubeで仕入れた先入観に侵されていないギャル集団が、Machinedrumの高速ビートにトランスやパラパラみたいな動きでついて行ってるのを見つけて、あまりのかっこよさに惚れ惚れする。



Machinedrum - Gunshotta


Machinedrum - Eyesdontlie



Sherwood & Pinch

ダブ王国ON U Soundのボスとブリストルダブステップ帝国Tectonicのボスの共演を観るのは、春のSonarSound Tokyo以来。あの眼球が揺れて視界が歪むほどの暴力的な低音が幕張メッセで出せるのかと思っていたけれど、PAは相当頑張っていた。建物自体がびりびりと振動する。トイレに行くと地震の様に壁や天井が軋む音で一杯になっていてトラウマを刺激される。スピーカ前に行ったら耳が死ぬ。スクリーンには最初からずっとマリファナを吸ってるおっさんのモノクロ映像が延々と。暴力的でありながら眠気を催す位に緩いベースに、鋭い高速ステップ、クラシックスタイルと現行サウンドが絡み合う。それが親子ほども歳の離れた二人が鳴らしていると思うと、UKのレジェンド級ばかり出演してきたエレグラも時代に合わせて変わっていくのを感じる。それと集客は別問題だが。



Sherwood & Pinch - Bring Me Weed


Sherwood & Pinch - Music Killer (Machinedrum Remix)



James Blake

今回のエレグラはピッチフォークフェスっぽい感じがあるが、その代表格の人気はアイドルのようだった。Machinedrumが終わった途端に、もうステージ前に詰め掛けてその位置から動かず、対面ステージで行われているSherwood & Pinchの次のJames Blakeの登場をひたすら待ってる女性達が沢山いて、その塊はどんどん増えて行く。James Blakeが登場すると悲鳴のような黄色い歓声が聞こえ、周りを見ればうっとりとした顔をしてステージを眺める女性達。まあそりゃそうだ。その艶っぽい声。Prophet '08の作る柔らかい空気はどこまでも繊細で美しいが、如何せん静かなブルース、歌モノが続き、それに対してキャーキャー言う異様な雰囲気に耐えられず、極寒のフードコートで食事タイムの熟年クラバー達。どうせこういう音を聴くならいい音で聴きたい、それこそ前回のageHaのような場所で。今日は踊りたいのに。終わりが近くなったところで707の金物とプリーピーなベースが鳴る四つ打ちミニマルに突如変化してちょっと場を沸かせるも、最後はしっとりと美しいコーラス、「Measurements」をアカペラで。何だかこの場で観たのが勿体無くなる様なライブだった。



James Blake - Limit To Your Love


James Blake Feat. Chance The Rapper - Life Round Here


James Blake - The Wilhelm Scream



2manydjs

相変わらず大ネタ同士のマッシュアップなんだけれど、今は流しているクラブヒット曲のジャケを使ったMAD動画がスクリーンに同期して流れていて、アイデアはとても面白いんだけどDJとしてはありもの流してるだけでとてもつまらなくて、「ニコ動でやってろ」みたいな気分に。エレクトロから70年代ロックからTLCからジャンル関係なく何でもミックスしてみせる所が本当に革命的だったのだけれど、今はEDM的なものに寄ってしまうのも何ともつまらない。まだYoutubeも無い頃に、テクノとAC/DCや10cc、Led Zeppelin、Rod Stewart、なんでもビートだけでミックスする横断的なセンスに驚愕したのだけれど、今MGMTとミックスされてもなあ。いや初めて観たら面白いかもなあ。ニコ動で観たらびっくりするかもなあ、と思い直す。まだYoutubeが無かった頃はジャンルの異なるものを「ダンスサウンド」という軸だけで並列に聴かせるという発想自体がとんでもないことだった。今はダンスとロックの境目すら無くなってしまったし、彼らが世に問うたマッシュアップという行為自体が普遍的なものになってしまった。最後にYMO「Solid State Survivor」のジャケが登場、「Rydeen」の藤原ヒロシエディットをかける大サービスで大団円っぽく終了。



Visual Radio Soulwax part 1 (2 many djs)


Visual Radio Soulwax part 3 (2 many djs)



!!!

短パンディスコティック。



!!! - One Girl/One Boy


!!! - Slyd



Modeselektor

もう歩くのもきつい。勿体無い。早い時間が全部変化球で、ワンフロアで逃げ場も無いから想定より体力を使ってしまった。今日はまだMachinedrum位しか踊ってないのに。平日のイベントがきつい年齢。そんなやや下がり気味の気分で4時を回ったところでようやく唯一のテクノ感あるアクト。俄然テンションが上がる。レッドブルをきめて、そしてそのまま朝まで踊り続ける。結局こういう電子音の剥き出しが好きなだけなのか。サウンドの完璧なソリッドさ、そして音からは想像できない位に煽りがアホっぽい。



Modeselektor - Blue clouds (original mix)


Modeselektor - German Clap


Modeselektor feat. Otto von Schirach - Evil Twin


Modeselektor - Hyper Hyper (feat. Otto Von Schirach)


Moderat - Rusty Nails



Theo Parrish

エレグラ/幕張メッセという空間と、朝方のTheo Parrishという組み合わせの異質感がやばい。ModeselektorとTheo Parrishを続けて聴く機会など他には無いだろう。贅沢な話だが、彼の音はelevenのようなサイズの箱で聴きたかった。しかしこの日は全然踊り足りていない。贅沢を言う前に足を動かす。粗っぽくディスコからジャズを繋ぐセオ、予定終了時間から1時間多めに回してくれる。ハウスのDJは朝6時を回ってから最もいい仕事をする、そういうものだ。ラストの朝7時半まで見届けるように踊り続ける。丁度7時頃、朝日が窓から差し込み、突然幕張メッセの壁に光の道ができた。ダンスフロアに華やかな光。あまりに鮮やかなその道は、たった10分程度で消えてしまった。





Soft Machine - Panoramania


Logg - Dancing Into Stars (Original 12inch Mix)


Loleatta Holloway - Hit and Run (Walter Gibbons 12" Remix)


The Warriors - Destination


Ike - Kaleidoskop


The Rebirth - Sum Same


Blue Mitchell - I didnt Ask to be




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