Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 Peach sugar snow ミニライブ@タワレコ新宿

http://tower.jp/store/event/2014/03/055030215



山梨ロコドル Peach sugar snow が13歳だからなんなのだというまあよくある話なのだけれど、引っかかる部分があるとすれば、この時期のメンバーに手法としてウイスパーヴォイスを持ち込んだ、ある種の「過剰さ」を受け入れるかどうかという踏み絵みたいなものなのだと勝手に感じていた。そこにジャズやソウルの男性ヴォーカルの甘いセクシャリティなり、自分の学生時代ど真ん中にあったカヒミ・カリィのようなBrigitte BardotやMikado、Françoise Hardyみたいな息漏れフレンチポップスカルチャーのオルタナティヴなサンプリングなり、ウイスパーヴォイスには世界観の演出手法としての過剰な選択がまず先にある。


なんて話も自分の偏狭な先入観ゆえの面倒臭いやつで、Peach sugar snow経由で知ったプロデューサ小林清美さんの声を聴くと、ああこれがメディテーションなのか、そしてPSSメディテーションなのだ、そう全てを受け入れる敬虔な気持ちになる。Peach sugar snowはVirginia AstleyやJulianna Barwickと同じ場所にすんなりと納まった。アイドルの声にAutoTuneがかかることに何の抵抗も無いのに、そこに一回ひっかかるなんてそもそも妙な話だ。




もうすぐリリースされる「人魚〜泡になって消えても〜」、これまで以上に意識的にウイスパーでメディテーションな感じで、エメラルドグリーンのシンプルな衣装が、ごてごてしたこれまでのステージングとは全く違う孤高さすら湛えだしている。妖精感、重なるコーラス、この空気感が美しい。シンセベースも好きな音色で、個人的な好みの話をすれば、ミックス全体の空間演出をもっと打ち出して、クレプスキュールやファクトリーベネルクスみたいな透明で孤高なニューウェーブネオアコ感が聴ければいいなと思う。


  1. シンデレラにはまだなれない〜ガラスの靴〜
  2. 大丈夫
  3. パウダースノウ
  4. じゅもん
  5. ごめんね
  6. 人魚〜泡になって消えても〜

Virginia Astley & David Sylvian - Some Small Hope


Julianna Barwick - The Magic Place


小林清美「じゃあね」(テレビ東京 藤子・F・不二雄 モジャ公エンディングテーマ曲)


peach sugar snow 3rd Single 「人魚-泡になって消えても-」 PV


peach sugar snowセカンドシングル「じゅもん」PV


peach sugar snow ひとときでも