読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Aerodynamik - 航空力学

はてなダイアリーからはてなブログへ移行中

観覧記録 Rev. from DVL ミニライブ「Do you know Rev.?」@ラクーアガーデンステージ

idol music

http://rev.jp.net/ma_single.php?p=214


  • 20140420 Rev. from DVL「LOVE-arigatou-」通常盤イベント「Do you know Rev.?」@東京ドームシティ ラクーアガーデンステージ


Rev. from DVLを観るのは東京初ワンマンライブ以来。数か月でRev./橋本環奈を取り巻く環境は全く別次元のものとなっていた。メンバー一人だけが急激に注目を浴び、全国区のCMや雑誌の表紙を飾る、チャンスがあればそれは何が何でも掴んでほしいけれど、本人にもメンバーにも、それこそアクティヴハカタにとってもこの数か月間は想像を絶するプレッシャーだっただろう。注目を浴びるという事は当然絶賛もされればそれ以上の批判も共に雪崩れ込んでくる。よしもとアール・アンド・シーからのメジャーデビューCDはWeb盤だけで6種類、店頭盤で2種、Web盤と店頭2種はそれぞれカップリング曲も異なる。最初から強引な売り方を始めてきたが、しかしそんなことよりも世間の好機の目を引いてしまったのは、そこに封入されるメンバー一人の名前が書かれた個別握手券だった。「環奈様と書かれた一枚の為に何枚買わせる気だ」などという下世話な記事が馬鹿みたいにリツイートされまくっていた。馬鹿らしい。


彼女達のメジャーデビュー盤を手にしてショックだったのは、握手会のレギュレーションが最初から酷いとかそんな事より、Rev.楽曲の命たるRizがこの音源に関わっておらず、生田真心ハマサキユウジ/坂本秀一のAKB吉本/ハイキックエンタテインメント編曲によってRiz☆Zunの最大の魅力であるスムースなシャッフル感、跳ねるジャジーなグルーヴとガールポップが同居する気持ちよさが完全に消されてしまっていることだった。新曲「Angel Voice〜天使の約束〜」に至っては作詞作曲編曲までが生田真心に取って代わられている。おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!「こあくまるんです」、からっと☆「みんなのからあげ」などいい仕事もある、AKB48フライングゲット」の編曲は一番の仕事だろう。しかしこの人のグルーヴ感はRizとは全く違う。フラットすぎる。Rev.の魅力を全く違う形で上書きしてしまうこの仕事には何一つ共感できない。圧倒的にポジティブで爽やかな超名曲「LOVE -arigatou-」の複雑に表情を変えるスピード感溢れる展開を一つも拾えていない。中盤のビックバンド展開はこれでよくOKが出たものだ。ローカルアイドルから見つかった原石という体なのに、メジャーに嫌というほど溢れているありきたりな音で塗りつぶす必要がどこにあったのか。そして当然のようにインディーズ盤は廃盤扱いだという。メジャーデビューって何なんだ。




流石は一般客にまで注目度の高いイベントで、場所の特殊性もあってか、話題の環奈様見たさに優先席は大きく空いたままなのに500人以上の人出。優先席にいるアイドルオタが繰り出すDVLコールやケチャに一般客がゲラゲラと嘲笑するお約束の居心地の悪さまであったが、アクロバテックなダンスやバク転には一般層までを巻き込んで大きな歓声が上がる。


一曲やって下手側から自己紹介、その一番初めの西岡さんが、お笑い担当の明るい彼女が、突然開口一番に「皆さんハズレの私ですいません。私じゃ嫌ですよね」と泣き出した。虚を衝かれて周りもどうすることもできない。絶望的な知名度の差と、吉本の売り方が酷いと叩かれたネットのネガティブ情報を、彼女が自身で背負ってしまった。福岡大阪東京を回ったリリースイベント最終回、自己紹介よりも先に言葉に溢れてしまった感情。この状況の異常さは誰しもが分かっている、誰も彼女を責められない。ジャケもPVもあからさまに環奈様を中心に据えて作られたものだけれど、それは現状どう考えても仕方のない事だし、一方で注目の全てを極端な形で抱えるその橋本さんがどれだけの重圧に耐えてきたか、そのあくまで凛とした佇まいは、度胸の一言で片づけられるようなものでもない。


少しの動揺の後に、四宮なぎさを中心にダイナミック、寧ろド派手と言った方が収まりがいいほどの大きな動きとフォーメーション転換を見せるダンスが印象的なステージが再び始まる。「らりるれろLOVE」は7人、「wanna be」では6人、曲調に合わせて13人が分かれてステージに上がる。生田真心が書いた「Angel Voice」では今時の全編ユニゾン歌唱だけれど、途中でタップダンスコーナーがある。アクティブハカタの譲れないポイントはタップダンスなのか、この現状でアクティヴハカタが譲らなかった矜持なのか。最後の博多の風景名物を泥臭く詰め込みつつ光り輝くような煌めきを放つご当地ソング「逢いにきんしゃい」では、「逢いにきんしゃい」に返すオタのコールが「行くばい」から「行くよ」にステージ上から訂正された。吉本は一体何がしたいのか。ご当地ソングから旅情を取り上げることに何の意味があるのか。彼女達を初めて観た時にはオーバープロデュースな位にもっと色があっていいと思ったが、それはグルーヴを消したり地方色を消したりする平準化という形を望んだわけではない。


この後のメディアの報道も橋本さんに極端に偏ったものだけが配信され続けているし、それがメディアというものなのだろうけれど、現場で観た感触ではそういった一極集中の視線をパフォーマンスで全て捻じ伏せるほどの強度があった。タフにやるしかない。それは彼女達自身が一番分かっている。

  1. LOVE -arigatou-
  2. らりるれろLOVE
  3. wanna be
  4. Angel Voice 〜天使の約束〜
  5. 逢いにきんしゃい


Rev. from DVL - LOVE-arigatou- short ver.


Rev. from DVL - 逢いにきんしゃい short ver.




LOVE-arigatou- (通常盤Type-A)

LOVE-arigatou- (通常盤Type-A)