Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 せのしすたぁ/ライムベリー/いずこねこ「IDOL NEWSING vol.1」 発売記念イベント@新宿タワレコ/渋谷WOMB

http://idolnewsing.com/dvd/1285


アイドルDVDマガジン「NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!! 」が「IDOL NEWSING」としてリニューアル。*1 ハロプロDVDマガジン東京女子流おでかけムービーのような見ているだけで癒される他愛もない映像や、可愛いアイドルが猫と戯れている映像だけ入れておけばいいのに、中年サブカルアイドルオタの気味の悪い業を入れるのを止めない、アートとして昇華させないスカムさに延々と拘っている所のオリジナリティだけは認めたい、しかしサブカルの負の感情を詰め込み過ぎて出演しているアイドルに申し訳なくなるというあれっぷりなので、アイドルカルチャーマガジンというより、制作陣の私的な妄想が流出した同人誌、位の距離感で観るのが丁度良い。


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「IDOL NEWSING vol.1」先行発売イベント

http://tower.jp/store/event/2014/04/055042912


30分3組フリーイベント、あくまで夜のWOMB公演の前哨戦。呼ばれたのは「IDOL NEWSING」同様に新体制での再スタートとなった3組、という無駄にコンテキストを求めるサブカルマガジン。

せのしすたぁ

福井からせのしすたぁ、まお/みかの二人で登場。ステージに上がるなり「最後の曲です!」、カラオケですらない安っぽいイタロディスコトラックを流しっぱなしにしてフロアに飛び込む、引っ掻き回し屋として最高の演出。白シャツ黒ネクタイ黒パンツの衣装はBeastie Boysグラスゴーライブのリスペクト。

  1. ワタシアイドル


Beastie Boys live at the Glasgow SECC (May 1999)


せのしすたぁ ♪「ワタシアイドル-seno remix-」MV 〜short version〜



ライムベリー

二番手ライムベリー。時間が早いのでMC MIRIもいつものファンもまだテンションが上がっていない、ライムベリー現場にありがちな風景。

  1. SUPERMCZTOKYO
  2. HEY! BROTHER


ライムベリー - SUPERMCZTOKYO



いずこねこ

三番手いずこねこ。四つ打ちダンス固め。

  1. akinyan electro - wonder siren feat. いずこねこ
  2. DJ USYN - 朝が来るまで終わる事の無いダンスを 3am REMIX


朝が来るまで終わる事の無いダンスを 3am CLUB MIX - DJ USYN feat. いずこねこ



IDOL NEWSING LIVE

http://www.womb.co.jp/live/2014/04/29/idol-newsing-live.html
http://natalie.mu/music/news/115691
http://www.girlsnews.tv/unit/149136
http://nikkan-spa.jp/635332


http://ameblo.jp/sakurai-miri/entry-11837229808.html
http://ameblo.jp/himemari5141225/entry-11838011860.html
http://ameblo.jp/nobuokahikaru/entry-11838018057.html
http://ameblo.jp/seno-yuuka/entry-11838922967.html
http://ameblo.jp/izukoneko/entry-11838782112.html



こちらがメインイベント。イベントのポスターはせのしすたぁ「I'm sick !!!」同様にまおがボールペンで描いた出演メンバーの顔と、彼女の好きな寿司やカメラ。相当にキてる。受け入れられるかは別として、メンバーのこういった才能を拾って前面に押し出す運営の姿勢。

取材の際に森永氏は「地元はほんとに狭い世界なので、例えばまおのイラストも『気持ち悪い』って言われて終わるんです。ゆうほに最初に会った時も『ほんとに友達がいない。イジメも受けてて』って言ってて。でも広いところに出れば『いい』って言ってくれる人に絶対出会えます 。この子たちにそういう気分を味あわせてあげたい」と、その活動の動機を語ってくれた。


http://realsound.jp/2014/03/smap-gmt_2.html

せのしすたぁ

紙袋を頭に被って登場。キエるマキュウか2 many dj'sか。昼同様にゆーたん欠席なのだけれど、大きな顔写真を持ってステージに上がるからそれが遺影みたいになってて危険。「ここにはいないけれど彼女の姿は皆さんには見えてますよね」みたいな煽りが余計に遺影感。


「サグい」「コークをキめる」「ユンボで壁を壊してステージに登場したい」とか、明らかに悪い大人が色々と吹き込んでいるのだけれど、まお本人の方がよほど破天荒な人なので、「成海璃子のCD棚」みたいなサブカル優越ゲームではなく、「この才能を開放するのが周りの大人の義務」のような空気になっているのが凄くいい。「ワタシアイドル」でまたフロアに降りて練り歩き、フロア中央の彼女達に向かってクラウド全員のケチャ&土下座発生。その場にいる全員をハプニング的に巻き込む無垢なカリスマ感が美しい。「senosister」ロゴキャップが物販で飛ぶように売れていた。

  1. おもいきってI Hold You
  2. 恋キラキラ
  3. ワタシアイドル
  4. NOW


せのしすたぁ- おもいきってI hold you -so lucky remix-


せのしすたぁ - NOW



ライムベリー

久し振りの45分間ロングセット。昼を過ぎてスイッチの入ったMC MIRIが飛ばす飛ばす。3曲目の時点でもう声は枯れているが、「明日は学校だからもう声出なくていいでしょ、力抜くとかないから!ここで出し切るから物販で声でなくてもごめんね」と容赦無し。


「世界中にアイラブユー」のDJ HIKARUニュース速報、この日はWOMBメインフロアの「大きなミラーボールを光らせたいと思います」とカウントダウン開始、ゼロまでカウントしたところでミラーボールに光が当たり回り始め、光の粒がダンスフロアを流れ出す、あまりの美しい流れに会場のエモさが一気に上昇。これはリハではやっていなかったらしく、その場で照明スタッフが合わせてくれたとのこと。メンバーもこの美しい光景に我を忘れて台詞を飛ばす。


「ウインタージャム」はCD化された方ではなく、アンビエント感あるオリジナルを久し振りに披露。CD化された方をこれまで「RMX」と呼んでいたので今後こちらをどう呼んでいいのか迷う。続けて「Ich liebe dich」。めちゃくちゃ踊って騒ぐ遊園地パーティ感と、こういう透明な青春感の両サイドがあってこそのライムベリー。ラストにいずこねこ登場、「BluE」にライムベリーのラップが乗るコラボセッション。しかし観客が発狂し過ぎてリリック全く聞き取れず。あとで動画とリリック公開してください。

  1. WE ARE BACK!
  2. SUPERMCZTOKYO
  3. HEY! BROTHER
  4. 世界中にアイラブユー
  5. ウインタージャム (original)
  6. Ich liebe dich (2MC MIX)
  7. IN THE HOUSE
  8. アンサーアンサー
  9. まず太鼓
  10. MAGIC PARTY
  11. いずこねこ+ライムベリー / BluE


ライムベリー - Ich liebe dich(3MC MIX)(Live 120917)


René Et Gaston - Conte De Fées


電気グルーヴ - 新幹線 (TAB EATER mix)


ライムベリー - WJ (Live 111225)



いずこねこ

宅録プログレの複雑なリズムとガールポップの二律背反が最高にかっこいい唯一無二の存在たるいずこねこ。


しかし現場のノリは変わっていくもので、いつの間にかオタ(飼い主)が全曲に二拍四拍の手拍子とオイオイを乗せるようになっていた。これはなー。いずこねこの複雑なグルーヴを拾って踊るのが楽しいと思っていたのだけれど、例えばJukeやドリルンベースにカラオケに来ているかのような手拍子を乗せられたらもうそれは絶望的につまらないと思う、そんな気分。まあどこへ行っても一律同じようなミックス/名前被せコール/オーイング/サビで8分手拍子/ブレイクでケチャ的なノリ方がお約束みたいになっている現状では如何ともしがたいか。この日のPAがイベント全体を通してリズムトラックよりもボーカル重視の鳴らし方だったこともあって、歌はしっかり聴こえるのだけれど、細かいリズムは天井の高いあの空間で薄く間延びして響くだけ、そうなると余計に歌に対して手拍子という様式美が強くなるのも仕方がない。逆に、変拍子だろうと何だろうとひたすら複雑に面白いリズムを取る曲に合わせて手拍子を合わせてくるオタ、それはそれでこの現場だからこそ生まれた凄いオタ芸なのかもしれない。好きかどうかは別として。

  1. hair cat dance
  2. rainy irony
  3. nostalgie el
  4. white clock
  5. BluE
  6. DJ USYN - 朝が来るまで終わる事の無いダンスを 3am REMIX
  7. fake town
  8. e.c.l.s
  9. last cat factory


アンコール、再びせのしすたぁ登場。まおが早々に怯えるように謝罪、「一つ謝らなければいけないことがあります。先程の『ワタシアイドル』でフロアに降りてしまい、関係者の方に怒られてしまいました。申し訳ありませんでした。アンコールは静かな曲をやらなくちゃいけなくなりました。それでは聴いて下さい。『ワタシアイドル』」と言って再びフロアに降りる!またクラウド全員を巻き込んでのケチャ&土下座。「アイドル界のゴールデンボンバー」は言い得て妙。そのまませのしすたぁも残っていずこねこ+ライムベリー「BluE」。全員が並んでヘドバンするも、まおが上手くヘドバンできずに肩を上下に揺らしてもがく様が愛らし過ぎた。曲者しかいないイベントの楽しさよ。

  1. せのしすたぁ / ワタシアイドル
  2. いずこねこ+ライムベリー+せのしすたぁ / BluE


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