Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 SONICMANIA 2014@幕張メッセ

http://www.creativeman.co.jp/sonicmania/2014/


  • 20140815 SONICMANIA 2014@幕張メッセ 1-8ホール


RYUTistの爽やかな風を味わった後に、そのまま海浜幕張へ向かう。


よくEDMな人脈の人達が「日本ではEDMは盛り上がっていない」と零すのを目にするけれど、実際この手の大規模フェスに来てみれば、物凄い観客を集めて馬鹿みたいに盛り上がっているのは唯一EDMフロアだけだ。他の大規模フェスの動員も見てみるといい。盛り上がっていないなんて何処を見て言っているのかと思う。ただ、これはサッカー代表戦の時の渋谷の交差点と同様、ただこの場で馬鹿騒ぎしたい人が集まっているだけで、この溢れんばかりの人達の殆どが音楽シーンの大きな潮流を担うダンスミュージックリスナーでは無いということは分かる。ここで鳴らされているのは馬鹿騒ぎに特化した環境音楽だ。そういう意味でなら、日本にはEDMは音楽やカルチャーとして定着はしていないのだろう。かつてのサイバートランスのような時代の徒花になったとしても、それは仕方が無い。LAメタルだってそういう扱いだっただろう。



KRAFTWERK



KRAFTWERKを幕張メッセで観るのは「electraglide 2002」以来か。12年後にまた同じ場所でライブを観るなど想像もできなかったが、なによりころころとメンバーの変わるKRAFTWERKでも、創設者である(グループアイドルで言うとオリメン一期生)Florian Schneider-Eslebenがメンバーから抜けるというのはもう信じられない、そしてRalf Hütterももう68歳なのだ。フェスで3Dライブというのは日本では初めてで、東日本大震災後に坂本龍一の呼びかけで行われた「NO NUKES 2012」*1 への出演はあったが、あの時はもう既にスクリーン映像は3D対応のシンプルな物に切り替わっていたのに、3Dメガネが配布されずシンプル過ぎる動画を2Dで観る事になった。そして昨年の赤坂BLITZ公演*2 で3Dメガネを通したそのライブを体験して驚愕する。


会場に着くと、公式Tシャツ列がとんでもなく物凄い事になっている。これでは到底KRAFTWERKcapsuleも観る気がなさそう、これが今のフェス文化か。公式Tシャツを好んで買いその場で身に付けるRIJFの観客層を、音楽ではなくフェスに参加する一体感だけにしか興味が無い新しい層だと揶揄半分で見ていたが、今はどこでもそうらしい。


フェスの規模でも3Dメガネ(紙ペラだが)を配布するとなると、いくらトップバッターの位置に置かれたとはいえ、のんびり会場入りしたら3Dメガネ配布終了というリスクがあるのか…そりゃそうだよね…面倒臭いな…と思い、赤坂の時のメガネを予備として持っていく。ロビーからCRYSTAL MOUNTAINへ降りる階段より更に奥のスペースで3Dメガネは配布されており、3Dメガネを貰ってないままステージ前方にいる人達が多過ぎて、なんか周知不足以前の問題を感じる。3Dライブなのだからスクリーン映像は裸眼ではぶれている、近くに裸眼でガン踊りしている人を見かけ、赤坂の時のメガネを渡したら「うひゃーっ」となっていたのでやっぱり予備眼鏡を持って来ていて良かった。KRAFTWERKのライブは同じセットリストを修行の様にひたすら見続けるなどと言われ続けてきたが、3D映像もサウンドも細かくアップデートされ続けており、何度観ても面白い。しかも映像が分かり易く3D化したおかげで、その修行の様な歴史とか文脈とか差分など、そんな物を知らなくても単純に初見の人にも「うわー面白れー」という反応をされるようになったのが楽しい。前にいた若い女の子がライブ後に「エモい、超エモい、胸いっぱい」と興奮してて最高だ。しかしその後のEDMステージの盛り上がり方を見ると、1960年代から活動を続けている電子ダンスミュージックのオリジネイター、なんてものはこのフェスではどうでもいいしリスペクトもされない感じ。寧ろ今どこのロックフェスでもベテラン勢こそがアウェイの扱いなんだからそこはもうしょうがない。


「HIROSHIMA」が一部「FUKUSHIMA」に差し替えられ、歌詞は「日本でも放射能」「いますぐやめろ」と書き換えられた「Radioactivity」。その披露前に、Ralf Hütterが珍しくステージ前に出てきてメッセージを伝える。「The words for the next song, they were translated to Japanese language by my friend, Sakamoto Ryuichi san 、ハヤイ カイフクヲ オイノリシテイマス」。

  1. the robots
  2. SPACELAB
  3. Numbers
  4. COMPUTERWORLD
  5. HOME COMPUTER
  6. DENTAKU
  7. AUTOBAHN
  8. Radioactivity
  9. Tour de France 1983
  10. TOUR DE FRANCE 2003
  11. TRANS-EUROPE EXPRESS
  12. music non stop


Kraftwerk - The Robots [Music Video 2013]


Kraftwerk - TV Clip


Kraftwerk - Radioactivity at No Nukes 2012





KREWELLA

この日の目的として、KRAFTWERK 3Dライブを観ることと、EDM嫌いを治すことの二つを事前に掲げていた。そこでサカナクションを切り捨ててパーティーモンスターことKREWELLAで踊る。フロアは信じられないほどに人で膨れ上がり大騒ぎ、しかしこの人自分の曲は極端なテンプレばかりで死ぬほどつまらない。Yousaf姉妹しか来日していなかったし。つまりEDMあるあるのプレイリスト流しっぱなしライブ。煽ってすぐブレイクしてシンガロングで煽ってのループ。「やっばいKRAFTWERKなんかよりKREWELLAで黒ギャルと馬鹿みたいに踊ってた方が楽しいわ」と汗だくになって踊るも1時間持たずに飽きる。


Konec - Parallax


Krewella - Ring Of Fire


Krewella - Party Monster


Knife Party - Bonfire


Tyl3r - Yin Yang (Original Mix)


Breeze & Modulate - Bang 2 Me Nasty (VIP Mix)


Krewella - We Go Down (Darren Styles Remix)



Get Wet

Get Wet



DJ SNAKE

サカナクションとKREWELLAの裏でだだっ広いフロアはがらがら。ブロステップやトラップ/ジャージークラブで、何処かの外国人集団と佐々木希みたいな細くておしゃれな女の子達に混じって大騒ぎしてステップ勝負する、忘れてたわこの感覚。


TC - Get Down Low


Alvaro & Mercer feat. Lil Jon - Welcome To The Jungle


Snails & Antiserum - Wild



ZEDD

DJ SNAKEが終わってしまい泣く泣くZEDDへ。またしても典型的EDMプレイ、同じような曲しか無くて展開も無い、踊っているとすぐ1分未満でブレイクしてシンガロングしか無いのが本当に頭悪過ぎる、インストなら面白い曲もかかるのだけれど、女性ディーヴァが煽りだして合唱が始まるともう駄目だ。しかし若い子たちもちゃんとシンガロングするのでとにもかくにもフェスカルチャーにおける一体感が何よりも重要な時代なのだという事を確認する。レイブだというのに変な踊り方をしてどん引かれてるやつなんかどこにもいないという安心すべきRIJFのような一体感。EDM嫌いを直して帰ろうと思ったけれど、EDMの人達はその単純に盛り上がれるという安心感を提供するためにひたすらお約束に終始し、一晩踊るには単調過ぎた。でも黒ギャルとかナイロニスタみたいな女の子とぐしゃぐしゃになって踊っていると、もうEDMでもなんでもいいわという。フロアPAの背面が凝ったオブジェになっていたのでその前で踊っていたら、常にギャル集団がやってきては自撮り。基本的にギャルはこういうイベントに来ると常に3人位で一緒に映り込んで自撮りしてるのな。


The Legend Of Zelda」は日本向けの大サービス。


Zedd - Clarity


Zeds Dead & Omar Linx - Cowboy (Congorock Remix)


Cash Cash - Take Me Home ft Bebe Rexha


Marc Benjamin - Riser


Disclosure - Latch feat. Sam Smith


The White Panda - Cooler Than Latch


Zedd - Stay The Night


Zedd - Find You


Zedd - The Legend Of Zelda


Swedish House Mafia - Save The World



Clarity

Clarity



2manydjs

ジャケマッシュアップVJも無く普通のDJセット。Radio Soulwaxもかけてるネタがもう数年変わってなくてそれはそれでやばい。


Riot In Belgium . La musique (Jbag's BoomBoxed Re-Edit)


D.I.M. & TAI - Lyposuct


MGMT - KIDS (SOULWAX REMIX)


アズ・ハード・オン・レディオ・ソウルワックス・パート2

アズ・ハード・オン・レディオ・ソウルワックス・パート2



MOGWAI

この日は普段観ないEDMアクトを体験しようと決めてKASABIANすら捨ててEDMで踊っていたのに結局MOGWAIのステージに戻ってきた。ダンスステージの喧騒から離れて朝方のMOGWAI。この「フジロックのダンスステージ出演者とマッドチェスター/グラスゴーレジェンドによるフジロックアフターパーティ」感がソニマニだなあ。踊り疲れてがくがくの脚に叩き込まれる轟音のギター。立ったまま気絶するような美しくも荘厳な騒音の美学。想像を遥かに超えて凄過ぎて、つい数時間前までEDMとか黒ギャルとかと大騒ぎしていた浮かれた自分が全部記憶の彼方に吹っ飛んだ。もう生で「Mogwai Fear Satan」を体験できた、それだけで最高だ。



Mogwai - White Noise


Mogwai - Rano Pano


Mogwai - Mogwai Fear Satan

  1. White Noise
  2. I'm Jim Morrison, I'm Dead
  3. Master Card
  4. Rano Pano
  5. Mexican Grand Prix
  6. How to Be a Werewolf (in Thirty Century Man)
  7. Remurdered
  8. Hunted By A Freak
  9. Mogwai Fear Satan
  10. Batcat



ライブ後力尽きた人達とゴミだらけのフロア



幕張メッセの朝焼け



モグワイ・ヤング・チーム(デラックス・エディション)

モグワイ・ヤング・チーム(デラックス・エディション)






数日後、MOGWAIを観た後のあの感覚を探そうとして結局またこのリミックスに辿り着く。


Perfume - Wonder2 -69mix-