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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 東京女子流「TGS Discography」 in September 3rd Album「約束」@赤坂BLITZ

http://tokyogirlsstyle.jp/live/detail.php?id=1017191
http://ameblo.jp/mei-tokyogirlsstyle/entry-11925084058.html
http://ameblo.jp/hitomi-tokyogirlsstyle/entry-11924877902.html
http://ameblo.jp/miyu-tokyogirlsstyle/entry-11924823595.html
http://ameblo.jp/ayano-tokyogirlsstyle/entry-11924175694.html
http://natalie.mu/music/news/126176
http://news.dwango.jp/?itemid=10659&catid=7
http://www.entamenext.com/news/detail/id=973




気持ち良く晴れた赤坂。


アルバム再現ライブ「TGS Discography」3回目、3rdアルバム「約束」回。女子流が少女性やアイドル性、ステージでの再現性を頼らなくなった最初のアルバムであり、それが故に、アルバム発売2か月前の2012年末武道館公演で一度披露してからそれきりになってしまった曲もある。そしてこのアルバムを冠したツアーは、メンバーが精神的にも肉体的にもぼろぼろの状態で行われ、後に公式が「史上最悪のツアー」「満身創痍のステージ」と呼ぶまでに至る。ビートルズで言うと「Help!」から「Rubber Soul」「Revolver」を出して1966年を最後にライブツアーを止めるに至った経緯が透けて見える位のアルバムだが、まあそんな事を言うと縁起が悪い。「約束」が彼女達の心に残した大きな傷は、今年初夏の野音公演によって自ら癒したのだ、という事にしておくのがいいのだろう。*1


アルバムのイントロ、2012年の武道館オープニングで長めに披露された映画「ブレードランナー」オマージュなVangelis風シンセ曲からの泣きの土方ギターと共にメンバーがステージに登場。毎回楽しみな衣装、今回はアルバムのジャケットで着ていた、グロテスクなまでにぎっしりと花びらで覆われた生地にフリル多めのロマンティックなもの。皮肉にも、アルバムジャケットでの彼女達はこのアルバム以降「ダンス&ボーカルグループ」ではなく「精度の高いドール」を意識したポージングでデザインされるようになった。このロマンティックな衣装はあくまで写真撮影用であり、ライブでの激しいダンスを想定されて作られてはおらず、ライブで着るのも今回が初めて。頭に付いた大きなリボンは行方不明のため新調。「生地的にも暑い」「袖がきつい」「熱気が逃げない」「今まで避けてきた」「この衣装を着るのはこれっきり」とさんざん言われるが、夏に革ジャン、冬にノースリーブを着させられる女子流的には冬ならいいかも、と小西さんがフォローし、最後は庄司さんが「次のリリースの時はまた新しい衣装ができると思うのでそちらをお楽しみにしましょう」と綺麗に締め。


「3回目までやってきて一番お客さんの声が大きい気がする」「皆さん元気がいいんですね」と笑顔の庄司さん。オタの声が大きいのは当然コールと振りコピが乱れ飛ぶ初期のアルバムだけれど、この「約束」の日に関しては温かい目でファンが見守りフォローするような空気にならざるを得ない。もっとも、多忙すぎる夏も乗り越え、そういった目線を不要にする位のそこそこ安定したステージ、そして夜公演が本番的な分昼公演が力み過ぎないのがこのシリーズのいいところ。


端的に言って「Bad Flower」は好きでない曲だったのだけれど、その理由が自分の視聴環境に負うところが大きいせいだと分かった。この「TGS Discography」はそんな発見ばかりだ。かっちりしたフロアの鳴りと、すぐ目の前でしなやかに歌い踊る美しい女子流、それらを含めてようやくこの曲に向き合えた気がする。
基本的に女子流のライブは照明演出が弱い、その中でこの日の「追憶」の緑/オレンジ/赤を幻想的に使い分ける演出は美しかった。女子流のライブで照明演出に感動するなんて滅多に無い事だ。アルバム「Limited addiction」から編曲を変えてシングルにリカットされ、もう一度そのシングルバージョンが「約束」に収録された。そこまでこの曲に思い入れがあるのか、バランスの意図なのか。


「ディスコード」まで披露してMC、「この後は明るい曲が続くよね」という新井さんに、「女子流にも明るい曲はあるんでね」「暗い曲が多いって印象を持たれることが多い」と山邊が言い出し、新井さんが「カッコいいめの曲」、「ブラックな感じ」と庄司さんがいい感じにフォローするも、「明るい曲も数曲あるんです」と笑顔でもう一回ひっくり返す山邊、諦めて「僅かな明るい曲を聴いて下さい」と繋ぐ庄司さん。


「それでいいじゃん」のギターソロとシンセソロ掛け合いが最後に一つにになるタイミングは何度聴いてもスリリングだ。「月とサヨウナラ」も随分久し振り、この曲の為の「専用の椅子」が必要なので、椅子を持ち運ぶとなるとちょっとしたイベントなどではそれだけでもセットリストから除外されてしまうだろう。「よくある黒のオシャンティな椅子」だけれど、あれだけ椅子を中心にしてセクシャルなまでに動き回るので、体に馴染んだ椅子でないとバランスを取れず怪我もするだろう。ここでに見せ場は間違いなく「今の」中江さんから溢れ出す何か。そして「幻」! 一年半ぶりとの事なので武道館での初披露一度きりだったのだろうか。この偏執的なリズムトラックとスラップベース、ギターソロの音場まで他と全く違う、そしてあの唐突なエンディング。これがRoyal Mirrorball Mixでなくオリジナル曲として収録された異様さ。この曲の振付も作っている人が違うのではと思う位に執拗にラインフォーメーションを様々な形で組み替える奇妙さ。全員振付を忘れていて、終わった瞬間にほっとしながら「振り起こし」を一からやり直した充実感を見せる。


最後に「約束」。二度目の野音公演でもリベンジを明言して歌われた曲であり、当時の彼女達を投影して描かれたという歌詞にメンバーは大きな共感を寄せている。あまりライブで聴く曲ではない分、やはり箱で聴くと聴こえ方が変わる。スネアの相当に短いゲートエコー処理と固いベースラインに、意外にもインダストリアルな匂いを感じた。

  1. TGS24 Intro - Bad Flower
  2. TGS21 追憶 -Single Version-
  3. TGS26 ディスコード
  4. TGS27 それでいいじゃん
  5. TGS22 大切な言葉
  6. TGS31 月とサヨウナラ
  7. TGS30 幻
  8. TGS29 Overnight Sensation 〜時代はあなたに委ねてる〜
  9. TGS25 ふたりきり
  10. TGS23 LolitA☆Strawberry in summer
  11. TGS28 約束 - Outro
    • EN
  12. TGS05 ヒマワリと星屑 -English Version-


東京女子流 / Bad Flower -Short ver.-


東京女子流 / 追憶 -Single Version-




約束 (Type-C)

約束 (Type-C)

追憶 -Single Version- / 大切な言葉

追憶 -Single Version- / 大切な言葉