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Aerodynamik - 航空力学

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2014年個人的ベストディスクを書いておく 2/2


2014年個人的ベスト50枚、順位無し、名前昇順(A-Z-仮名-漢字)、以下後半25枚。


前半25枚はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/aerodynamik/20150201/p1



アーティスト タイトル レーベル  
Mibuki with tutu&Beat's Precious White in Innocent Season    


「長野女子流」と呼ばれたユニットの、地元のバンドを引き連れての東京初ワンマン、DIY感溢れるそのステージには、長野でここまでやれるんだという素朴だけれど美しい輝きに満ちていた。歌とダンスが好きな女の子たちが素敵な衣装に身を包んでパフォーマンスをし、地元の兼業/趣味で活動しているような大人達が手に楽器を携えその活動を支える、そこには本当に牧歌的なまでに純粋な音楽の楽しさそのものがあった。このワンマン後、メンバーの受験などを控えて活動は一旦仕切り直し。あの場にいた101人と観たものをもっと大切にしておきたかった、慌ただしく次の東京女子流ライブへ向かってしまったことをこのアルバムを聴きながら今更後悔している。


Mibuki with tutu&Beat's - セピア色のRecollection


Mibuki with tutu&Beat's「Precious White」Full ver



アーティスト タイトル レーベル  
MIKA☆RIKA 下っ端 Second Factory 下っ端


片っ端から超大ネタ使いで、ライブではDaft Punk「Get Lucky」までやるし、サウンドを示さない「アイドル」というジャンルの中で、リスペクトという名のもとに何でも飲み込んでいく人達が本当に好きだ。




アーティスト タイトル レーベル  
Millie & Andrea Drop The Vowels Modern Love DROP THE VOWELS


Andy StottとDemdike Stareのユニット。インダストリアル/ミニマル/ダブを地下鉄の駅でぼんやり聴く時間は相変わらず自分の生活の中でとても大切なものだった。


Stay Ugly - Millie & Andrea



アーティスト タイトル レーベル  
Moiré Shelter Werkdiscs Shelter


昨今のインダストリアル/ミニマル/ダブからローファイなテックハウスまで網羅するロウ・ハウスを聴くと、96年位のスモーキーでアブストラクトな空気に立ち返るような眩暈が起きる。


Moiré - Infinity Shadow



アーティスト タイトル レーベル  
Napolian Incursio Software Incursio


Oneohtrix Point NeverことDaniel LopatinのレーベルSoftwareから。Vaporwaveが全貌もよく分からないまま再びネットの海へかき消えた後に残ったシティポップとヒップホップ。改めて聴き直すと「左うでの夢」みたいなインテリっぽい緩さ。


Napolian - Reminisce



アーティスト タイトル レーベル  
Negicco サンシャイン日本海 T-Palette Records サンシャイン日本海(2CD) 初回限定盤C


「ルートセヴンの記憶 (DORIAN remix)」が断トツに好きだ、「サンシャイン日本海」には物足りなさを感じていた。しかし2015年になってリリースされた2枚目のアルバムの曲はどれも個々にバラエティ性が強烈で、「サンシャイン日本海」が丁度良いクッションになっている、この曲を聴いた暑すぎる夏の頃よりも今になって「サンシャイン日本海」がいい感じに聴こえてきた。


Negicco「サンシャイン日本海」MV(Full)



アーティスト タイトル レーベル  
Orland Fragment Of Romance PUMP! Fragment Of Romance


PUMP!の人達の音源はパッケージにしてしまうと零れ落ちる物が多い、ライブではあんなに色っぽいのにな。


Orland - Love's On The Way



アーティスト タイトル レーベル  
Patten Estoile Naiant Warp Records Estoile Naiant [輸入盤CD] (WARPCD246)


もやもやっとした得体のしれないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ


patten - Aviary



アーティスト タイトル レーベル  
Peach sugar snow Xmas☆silent K&Mミュージック Xmas☆silent


小林清美先生がライムベリー主催ライブ出演で刺激を受けて「Peach Sugar Snowのテーマ曲」「Xmas☆silent (rap version)」のようなウイスパーラップという異形の道に雪崩れ込む流れが圧倒的だったのだけれど、このユニットも再編され、ソロとなる桃香も一年の間に強烈な個性の集団に晒されて、そのファムファタールっぷりはどこへ向かうのか。



Peach sugar snow 4th「Xmas☆silent」



アーティスト タイトル レーベル  
Redinho Redinho Numbers Redinho


Daft Punkに担ぎ出されたStevie Wonderがトークボックスを抱えてRustie辺りの世代と共演するところが観たい。


Redinho - Searching



アーティスト タイトル レーベル  
RYUTist Wind Chime! ~街のトンネル~ RYUTO RECORDS Wind Chime! ~街のトンネル~


はいはい永井ルイでしょとも思うけれど、沢山の仕事を聴いてみるとアイドルと永井ルイってそんなに相性は良くなくて、タンポポスマイレージが突出してるだけという気がしなくもない。その二組とRYUTistが持ち得たものが何かを考えてみる。


チュララ - RYUTist 3rd Single -



アーティスト タイトル レーベル  
Steve Reich Radio Rewrite Nonesuch Radio Rewrite


RadioheadのJonny Greenwoodが「Electric Counterpoint」を弾いて、ライヒRadioheadの曲の断片を取り込んで「Radio Rewrite」を書くという交換書簡、面白いかいうととそうでもないけれど聴いた回数は多かった。


Alarm Will Sound performs Steve Reich's Radio Rewrite



アーティスト タイトル レーベル  
Todd Terje It's Album Time Olsen Records It's Album Time


淡々と12インチをリリースするリエディット職人がようやくアルバムを出して、それがこのタイトルで、まあこれを聴いたら満足してしまう、これからも好きなペースで12インチ切り続けて下さいとしか言葉が出てこない。


Todd Terje - Alfonso Muskedunder



アーティスト タイトル レーベル  
Untold Black Light Spiral Hemlock Recordings Black Light Spiral  [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 紙ジャケ仕様 / 国内盤] 特典CD付 (BRC439)


不穏だなあ、EDMが日の当たる場所で大騒ぎして、地下ではシカゴハウスとアシッドハウスが鳴り響いて、居場所のなくなったテクノシーンはますます得体のしれない不穏な音ばかりになっていく。


Untold - Drop It On The One



アーティスト タイトル レーベル  
Various Artists Hardcore Traxx: Dance Mania Records 1986-1995 Strut DANCE MANIA HARDCORE TRAXX: DANCE MANIA RECORDS 1986-1997


纏めてくれて大変ありがたい一枚だけれど、ドラムマシンとヴォイスサンプルだけの音を2014年にもなって配信でまとめて買って聴く行為自体が何ともしっくりこない。


Traxmen & Eric Martin - Hit It From The Back



アーティスト タイトル レーベル  
Y.I.M Y.I.M FILE RECORDS Y.I.M


聴けば聴くほどテンションが下がっていく魅惑のラップユニット。


Y.I.M / パンケーキ



アーティスト タイトル レーベル  
クルミクロニクル Second Spring EP PAV Records Second Spring EP


学業に専念のため休業といわれても彼女ならその学業の方を応援したいと思える、ふわっとした彼女の雰囲気自体が現実味が無くて、まるで夢の中で会った人のようだ。


クルミクロニクル - KITTY(『Second Spring EP』収録)



アーティスト タイトル レーベル  
チームしゃちほこ いいくらしEP ワーナーミュージック・ジャパン チームしゃちほこ いいくらし EP 12インチレコード HMV限定盤


「わーいTB-303だー」と散々騒いでおきながら、いざ本人達を前にして「ミニマルな快楽に身を委ねるのがアシッドハウスの本質」とかナタリーの人に言われてしまうと申し訳なさと気恥ずかしさで一杯になる同世代感。


チームしゃちほこ Roland TB-303実演動画


チームしゃちほこ - いいくらし / Team Syachihoko - E-Kurashi [OFFICIAL VIDEO]



アーティスト タイトル レーベル  
ライムベリー IDOL ILLMATIC パーティクルレコード IDOL ILLMATIC(初回限定盤)


活動再開とともにこの一枚をその足跡に残せたことがなんたらかんたらと言う前に、豊洲の「IN THE HOUSE」を見直してまた泣いている。ライムベリーと過ごした一年。


ライムベリー 撮られっぱなし天国 AGE16の逆襲 「IN THE HOUSE」


ライムベリー - IDOL ILLMATIC(Live 141123)



アーティスト タイトル レーベル  
ななのん ななななのんのん つばさレコーズ ななななのんのん


「そして私たちのめざしてるのは世界の平和 ふたり揃ったときは最強だから戦争反対」


ななのん / ななななのんのん (Full ver)



アーティスト タイトル レーベル  
ゆるめるモ! Electric Sukiyaki Girls YOU'LL RECORDS Electric Sukiyaki Girls


楽曲のスタイルをESGに寄せることは寧ろ容易かもしれない、それよりもこのネジが外れた所ではないアンリアルな歌詞を、いつもと同様に小林愛さんが書いているというそちらの方が驚異的。


ゆるめるモ!『あさだ』新宿MARZ「ようなぴ生誕〜ようなぴドリームワールド〜」20140713



アーティスト タイトル レーベル  
リンダ3世 VIVA! リンダ3世 b-pop Viva! リンダ3世


曲数は少ないけれど、超定番DJ使い古され曲の「Brazilian Rhyme」から「Mas Que Nada」までまとめてAtlantic Jaxxサウンドに更新して、最後は民謡とボサノヴァのミックスで東北を歌う、ブラジルの美味しいところを元ネタに好き放題、もっとライブを観たいと思うけれど結局TIFでしか観ていない。


Brazilian Rhyme (World Cup 2014 Unofficial Song) /「ブラジリアン・ライム」(ワールドカップ2014 非公式テーマソング)



アーティスト タイトル レーベル  
花澤香菜 25 アニプレックス 25(通常盤)


25歳に2枚組25曲の大作、北川勝利や宮川弾のお洒落ポップスは休日のBGMとして気持ちいいけれど、BBB小出祐介シューゲイザー矢野博康スクリッティ・ポリッティのような臆面の無さの方が楽しい。


花澤香菜 『Brand New Days(試聴動画)』


花澤香菜 『last contrast(試聴動画)』



アーティスト タイトル レーベル  
私立恵比寿中学 幸せの貼り紙はいつも背中に DefSTAR RECORDS バタフライエフェクト(初回生産限定盤B)


ライブのラスト定番になったこの曲、LD&K出身らしい甘くノスタルジックな平野航メロに鈴木慶一曽我部恵一のブライアンウィルソン涅槃白昼夢な編曲、そしてモノラル収録、あの頃の魔法はまだ使えるよ。何もかも失った大人達へ。


[OPV] 私立恵比寿中学「幸せの貼り紙はいつも背中に」



アーティスト タイトル レーベル  
寺嶋由芙 カンパニュラの憂鬱 ユニバーサルミュージック カンパニュラの憂鬱


大学生の頃の恋愛を思い出す「80デニールの恋」が一番好きなのだけれど、岡村ちゃん「だいすき」のカバーが秀逸過ぎる、「男の子のために今日は歌うよ」に差し替えられた歌詞を聴く度にどきっとする。


寺嶋由芙 - だいすき @ タワーレコード仙台パルコ店



アーティスト タイトル レーベル  
松井寛東京女子流 Mirrorball Flare + Royal Mirrorball Discotheque avex trax Mirrorball Flare + Royal Mirrorball Discotheque (2枚組ALBUM)


東京女子流におけるRoyal Mirrorball Mixの存在感、RMMだけで回ったツアー、「Count Three」の試験的カバーによって始まった東京女子流のHARDBOILD NIGHT路線、全ての下敷きであるこの一枚が好きだ。ヤマト+ラップの「Universe of Love feat. 宇多丸(RHYMESTER)」、「未来派野郎」期的な「MAS03」と、アイドルの妖しげなヴォイスサンプル「BlueFilm feat. 姫崎愛未(LinQ)」、どれも手法的に使いつくされているようで案外誰もやってない微妙なラインを突かれる気持ち良さ。


松井寛東京女子流 / Mirrorball Flare + Royal Mirrorball Discotheque(松井寛 / 東京女子流)ダイジェスト



アーティスト タイトル レーベル  
東京女子流 Killing Me Softly avex trax Killing Me Softly (CD+Blu-ray) (Type-A)


このアルバムと、アイドル期を総括することになったベストアルバムB盤にまとめて収録される「HARDBOILD NIGHT」シリーズの6枚の7インチ音源、とんでもない名盤だ。


RMMだけで構成された「Royal Mirrorball Discotheque」ツアー、野音の圧倒的なライブに、アルバム全曲再現シリーズ「TGS Discography」とムービーと大人びた選曲の「HARDBOILD NIGHT」シリーズ、本当に2014年の女子流は最高に面白かった。「TGS Discography」シリーズで一度全ての楽曲をライブで見直していたことで、個人的にはすんなりと可愛い楽曲封印や次のステップという言葉自体は受け入れられたような気もするが、「HARDBOILD NIGHT」シリーズで生まれた「pale blue nocturne」や「A New Departure」といった素晴らしい楽曲群があって、それを前にして今更アイドル卒業だのアーティスト宣言だのと線引きが必要だと判断されるマーケットやアイドルファンは相当馬鹿にされたものだと思う。アイドルという冠が付いている限り、音楽的にもパフォーマンス面でもまともな評価は得られず、ただ複数枚買いを煽るだけの存在としか観られていないと語る佐竹氏。どこかで目にした「楽曲派アスタライトの敗北」という評はなかなかに残酷だ。女子流メンバーも今は「かっこいい」位しか言葉にできない曖昧な道を選んだようだけれど、アイドルでもアーティストでもどっちでもよくて、色々なジャンルを横断して面白い音楽とビザールなパフォーマンスと斬新なステージを届けてくれて、それでいてライブが超ラブリーな存在、つまりPerfumeだ、そういう存在がいることは女子流にとっても希望だと思う、アイドルって何? アーティストって何? そんなもんガソリンぶっかけ火付けちまえ。
(物騒な事件があったので追記しておくと、最後の一文はMTV「サイプレス上野と中江友梨の青春日記」の「ヒップホップ講座」コーナーの講師としてSIMI LABの女性ラッパーMARIAが登場、その場で生徒中江をビビらせたリリックの引用でした失礼いたしました…)


東京女子流 / 4th Album Killing Me Softly 全曲ダイジェスト




以上で50枚。