「めぐみ」マンガ化　拉致事件雑誌連載、横田家の「闘い」描く

http://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_51_1.htm

　北朝鮮による拉致事件の象徴的存在である横田めぐみさんとその家族を描く漫画「めぐみ」の連載が、二十一日発売の「漫画アクション」（双葉社）で始まる。原作・監修は、めぐみさんの両親、滋さんと早紀江さん。作画は同誌に連載された家族会事務局長、蓮池透さん原作・監修の「奪還」を担当した本（もと）そういちさん。連載は全九回の予定。めぐみさんの「遺骨」と称して別人の骨を提出した北朝鮮に対して、国民の怒りが沸騰しているだけに、連載は大きな反響を呼びそうだ。

　横田夫妻、同誌の箕浦克史編集長らは二十日、川崎市内で会見。滋さんは「めぐみは漫画が好きで、自分でもよく女の子の絵を描いていた。本人もまさか漫画に登場するとは思っていなかったでしょう。本当に不思議なめぐり合わせだと思う。戻ってこられたら、『お前はこういうふうに描かれたんだよ』と、この漫画を見せたい」と話した。
　箕浦編集長は、「家族会結成以後の北朝鮮との闘いを、漫画という親しみやすいメディアを通して訴えたい。偽物の『遺骨』を渡され、国内世論が憤っているというタイミングで、ご夫妻の苦悩とめぐみさんという女の子への思いを読者にきちんと伝えたいと思う」と意気込みを語った。
　新連載は「奪還」と同様、誇張やフィクションは一切排し、両親や関係者の証言に基づいて、この凶悪な国家犯罪をさまざまな関係者の視点から立体的に描くという。