Aerodynamik - 航空力学

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【書評】「親日派のための弁明(2)」金完燮(キムワンソプ)著 星野知美訳

http://www.sankei.co.jp/news/041220/boo012.htm

このところ日韓間の航空便が“ヨン様ブーム”に浮かれた日本の女性客によって、満席になっていて、切符が取りにくいという。そのわきで韓国与党が反日熱を煽(あお)って、国会で反日法が成立している。
 著者は韓国で『親日派のための弁明』(日本で二年前に訳出)を出版したところ、韓国で有害図書に指定されたほか、さまざまな迫害を受けた。


 今日、親日派」(チニルパ)という言葉は、韓国語のなかで最大級の罵倒(ばとう)語となっている。本書は前著の続編だが、日韓併合なしに、「朝鮮は文明の恩恵を受けられず、世界でもっとも遅れていただろう。今日の韓国がある程度、民主主義経済開発に成功し、開発途上国から羨(うらや)ましがられるほどの水準に発展できたのは、全的に朝鮮のために働いた日本人のおかげなのだ」と断じている。


 日韓併合は韓国民に大きな恵沢をもたらしたが、五世紀以上にわたる李朝の支配が、民衆にいかに悲惨な生活を強いたかという事実を知らないと、理解できない。「朝鮮は典型的な奴隷社会だった。…全人口の三〇%以上が奴婢(ぬひ)で、首都・漢城の場合は人口の七〇%以上が奴婢や賎民だった」と述べている。


 韓国の国定教科書反日教育が成立しなくなるから、李氏朝鮮が筆舌に尽せない残酷な社会だったことを、教えていない。著者は今日の韓国の史観が「歴史的事実に対する捏造(ねつぞう)や誇張により作られた」と説いて、「現在韓国では歴史の『真実』に気づいた戦後世代が幾何級数的に増えている」と観察している。


 本書に、崔基鎬(チエキホ)教授、朴泰赫(パクテヒョク)氏が登場するが、両氏は日韓併合前の朝鮮が惨憺(さんたん)たる社会であり、日本時代を高く評価した『歴史再検証・日韓併合』(祥伝社、二〇〇四年)、『醜い韓国人』(光文社、一九九三年)を発表している。本書がこれらの類書とともに、日本よりも韓国において、ひろく読まれることを願いたい。

冬ソナ、韓流で浮かれてる人達に、「「親日派」(チニルパ)という言葉は、韓国語のなかで最大級の罵倒語」という現実は伝わっているのだろうか。