Aerodynamik - 航空力学

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スクールカースト

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中高生にとっては、「一緒にいて面白いこと」「外見的魅力に優れていること」「運動能力が高いこと」が至上の価値を持ちやすいため、スクールカースト上位層は、自然とそういった者で占められることになる。

いろいろと考えさせられるキーワード。



「面白」「イケメン」「スポーツマン」の3点が中学生レベルでの人間評価の基準。
ということで、中学生当時、自分は日陰者、カースト最下層に位置していた。
幸いイジメの対象とまでは行かなかったが、いるんだかいないんだか分からないような希薄な存在感と、「他人と自分は違う、自分は変わり者で世間に馴染めない」という劣等感に苛まれる暗黒期だった。


しかし、中学3年になって、いきなり受験という壁がリアルに皆の目の前に立ちはだかった途端、周りのやつらは唐突に「学力」も人間評価基準に追加した。
当時学内トップの成績だった自分に対する周囲の目が、一斉に替わったことをはっきりと覚えている。
学内トップといっても、周りに田んぼしかないド田舎の中学レベルだったが、それでも校内で人気の女の子がみな、昨日までの屈辱的な態度なんてなかったかのように媚を売ってきた。
情けないことにそういうことに慣れていない自分はどう対応していいのか分からずに非常に戸惑った。その姿ははたから見たらさぞかし滑稽なものだっただろう。「キモいガリ勉がアガっちゃってるよ」とせせら笑ったことだろう。


あの一年が人生で唯一のモテ期だった。何人にも告白された。
だけど、みんな自分のことを好きじゃなかった。自分の成績だけが好きだったのだ。
そのあからさまな事実に、自分はますます内向的になっていった。音楽と本以外、なにも信じなくなった。
そして僕は男子校へ進学した。


そんな青春時代。