ホワイトバンドの問題点

http://whiteband.sakura.ne.jp/index.php?FrontPage

沢山のまとめサイトが出来てるなあ。
10％が貧困対策にまわるならそれくらいは仕方ないなと思っていたが、この騒がれ方はちょっと違うようだ。

問題は単純

• 収益は「貧困国への寄付」には一銭も使われない。
• 収益は全額「貧困問題に取り組む政治団体の活動資金」になる。

ホワイトバンドは「寄付」ではなく「特定団体への政治献金」、このことがはっきりと伝わっていないから、募金詐欺とか騙されたとか怪しいという話になるんだろうな。
公式サイトには初めから「寄付」とは一言も書いてないし、「募金ではない」と明記されている。

ただ、こういう不信感に対して、

• 「たった10％しか活動使われない」との批判に対し、当初「活動費10％」「広告費20％」となっていた売り上げの使途説明を、「活動費30％」とまとめた説明に差し替え、配分を隠した
• 「資金管理方法、運用母体は未定」という、これまた批判を浴びた部分を削除した説明に差し替えた

という、更なる不信感を高める行動に出たのはいかがなものか。

趣旨を取り違えた人たちからこれだけクレームが来ているのに、なぜもっとはっきりと「収益は寄付しない、NGOの活動資金に当てる」と分かるようにせず、かえって誤魔化すようなことをしたのか。
「いくら寄付を集めたところで寄付金はその場凌ぎにしかならない、根本的な仕組みを変えるための政治活動が必要だから、寄付でなくNGOの活動資金に当てる」、なぜこんな真っ当な意見を堂々と主張しないのか。
これだけ反発があるということは、それが全く伝わっていないということだ。
FAQには趣旨が書いてあるが、ネットでは売り上げ配分のグラフばかりが取り上げられ、「寄付0円」ばかりが話題になっている。

トップページに「収益は寄付しない、根本解決を図るNGOの活動資金に当てる」と書けばいいだろう。ネットで転載されやすいグラフにもそう書くべきだ。
売ってる箱には、買う人が分かるように趣旨を書けばいいだろう。
コジャレたCMでも、はっきり趣旨を言えばいいだろう。

日本のみなさ〜ん。 A君の家はとっても貧しくて、食べるのも困っています。だからA君の貧しさをほっておかないという意思表明の為にこの白いバンドをしましょう。バンドはC君が造って、他にも色んなコストや利益を含んでいるので一個３００円です。 A君には１円も渡りませんが、みなさんバンドを着けて、A君の貧しさをほっとけないという声をあげましょう。 必要なのはお金ではなく、皆さんの声です。

「A君は貧しい！、A君は貧しい！、A君は貧しい！」 いや〜日本の皆さんは良い方ばかりです。

A君「うるせ〜」

皮肉なコピペだが、「A君には１円も渡りません」というところに詐欺といっても仕方がない。
「A君は貧しい！」という声を出す人を雇うために収益は使用され、その声を政府に聞いてもらって何とかしようという趣旨なのだから。

「300円の一部がアフリカに寄付される」と思って買った人は大勢いるはずだし、ネットを見ない人はいまだにそう思っている人も多い。そういう人を騙したといわれても仕方がない。説明不足。

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まあ300円の一部たりとも寄付されないと分かったら買わなかった人もいるだろうし、
なによりアムネスティ・ジャパンとピースボートに収益金分配予定と聞いたら、支持したくも無くなる。

それに、中国での制作費86円、流通費114円っていったら原価200円。
白い輪ゴムが200円？
WTMは同じく中国製で、あれだけ精巧でしかも人間が塗装していて、ブリスターに入っていて、カラーの解説がついて箱に入って、ガムまでついてる。で、流通費と、当然ながら海洋堂とタカラの儲け分まで込みで、たったの250円だよ。

さあどこで誰が儲かってるんでしょうか。