Aerodynamik - 航空力学

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通勤電車でJoy Divisionを聴いて、また見たくなった。
凄く好きな映画。






「マッドチェスターとかJoy DivisionNew OrderHappy Mondaysのファンにお勧め!」とかいう映画ではないとおもう。
いや、多分面白いけど、もっとなにか、こう・・・なんというか・・・


なんと言っていいか分からない。
なんで自分はこの映画が好きなんだろうとずっと思っていた。




で、Amazonのレビューを見てみたら、やはり「Factoryレーベル好きお勧め」みたいな評もあるが、またしても自分のモヤモヤを代弁してくれてる評を発見。

はじめは、なんか「そっくりさん、みんな集まれ!」な映画か?なんて思ってしまって、映画としては大したことないかも、と思ったけど、最後には物凄く感動してしまっているわけで、本当に厄介な映画だった。


映画として大したことないなと思った理由は、イアン・カーティスを中心に描いた前半までは物凄くカッコ良かったのだけど、後半がひたすらダルかったこと。なんかレイヴにきた気分になった。


だけど、こんな映画を何故か愛してしまうのは、パーティが始まり、終わりがきて、そこには寂しい朝が待っているだけだけど、また続いていくんだ、ということを感じさせてくれるから。マンチェスター・ムーヴメントなんて知らなくても、この感覚が分かる人なら、きっと笑えて、せつなく、いい映画だと思う・・・

そうか、レイヴか。
なんだかとてもしっくりきた。


あの非日常空間に飛び込むときはたまらなく興奮して、柄にも無くテンション上げて盛り上がって大いに楽しむんだけど、深夜2時を回ったあたりからだるくなって来て、朝方4時にはもはや苦痛、始発が走り始める頃には疲労困憊でもう呆然としてる。
もうレイブなんて二度と来るか。
いい加減俺もいい年齢なんだし。


でも、ハコを出るときは、終わっちゃったなあ、いいパーティーだったなぁ、なんて思いながら、新鮮な朝の空気で深呼吸をする。
そしてだらだらと最寄の駅に向かい始める。
その瞬間が好きなのだ。


だから、あの映画もエンドロールが一番好き。