Aerodynamik - 航空力学

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靖国神社に参拝してきた。


定時になったらすぐに会社を出る予定だったが、ユーザ先のシステム障害が発生、対応しているうちにすっかり遅くなり、ようやく九段下にたどり着いたときはすでに夜も遅かった。


巨大な鳥居を一揖してくぐったが、長い参道を歩くも人はまばら。


当然のように神門は既に閉まっており、拝殿までは入れなかった。
仕方なく、手水舎で手を清め口をすすぎ、神門の前で二拝二拍手一拝。



ただひたすら、日本、そして世界が平和であるよう祈った。
理想論かもしれないが、「戦争で亡くなる人がいなくなる世界」がいつか実現すること、そんなことを願った。


いろんな思いが去来し、涙がぼろぼろとこぼれた。





自分の親戚で靖国に祀られている人はいない。


自分が生まれる前に亡くなった母方の祖父は、内地で騎馬隊に所属、本土決戦に備えるもそのまま終戦を迎えたと聞いた。


父方の祖父は、帝国海軍として南海決戦に赴いたが、終戦まで生き延びて帰ってきた。
しかし、戦争について語ることはタブーだ、侵略戦争をした祖父は犯罪者だと教わって育ってきた自分は、折角の生き証人を前に、戦争とはなんだったのかを一度も聞くことはなかった。
そして、あまりに自分が戦争、そして平和のあり方というものに無知だということに気付きそれを恥じたとき、祖父は既に亡くなっていた。
「なにかあるとすぐ鉄拳制裁で上官がとても怖かった」と言っていた、それと海軍時代の毛布や水筒を死ぬまでずっと大事に取っておいていた、そう後から聞いた。