Google YouTube買収にみる夢のない現実

http://d.hatena.ne.jp/./ktdisk/20061011/1160527983

今回の買収に伴い広がる無限の可能性を否定するものではもちろんないが、これがトリガーとなり、「売上・利益はさておき無料でサービスを提供してとにかく一番乗りになることが大事で数字は後からついてくる」という過去に犯した失敗が、正当化されることはあってはならないと思う。これだけの規模、これだけのスピード感、これだけの社会にもたらしているインパクトの大きさ、これだけの法とエスタブリッシュメントとの絶妙な距離感を保っているYouTubeだから許される、あくまで例外ととらえるのが健全だと思う。

とはいえ、Web上で無料サービスを提供し、サービスが成功したら大手に買い上げてもらって上がり、そういう構図はよくあるし、そう悪いことのようには思わない。たとえビジネスモデルが伴わなくても、技術的にはもちろんウェブのあり方自体を前進させるのは、そういう存在なのではないだろうか。
まあそんなことを言えるのは、自分がウェブの進化と娯楽の提供しか興味がないからなのだけど。