自分がテクノを聴き始めたのは90年代の初頭で、テクノのルーツを遡って掘っていく過程で、1980年前後のテクノポップ、エレポップ、ニューロマンティクス、ミュンヘンディスコなどを手当たり次第に当たっていた時期があったのだけれど、ドイツのニューウェーヴ、ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(Neue Deutsche Welle)に関しては、ネットも普及していない頃だったのでとにかく情報が無くて、掘るのに非常に苦労した。そもそも音源は限られた場所でしか手に入らないし、この手の音のCD再発が始まったのは00年以降だった。もちろん映像なんて全然出回ってなくて、この辺のPVを集めたLDが1枚あるきりで、それもとんでもない値段で取引されていた。
今は簡単に試聴できる時代だから、下に挙げたド定番だけでも見てほしいと思うんですよ本当に。
ハードエレクトロ系
Liaisons Dangereuses
テクノを遡るとかならずぶち当たる超重要バンド。この人たちは同業者からも一線置かれたマジもののキ印(音楽性ではなく人間性が)です。プロデューサーは、ジャーマン・エレクトロニクスの父と呼ばれた名プロデューサーConny Plank。
Die Krupps
労働者メタル。「俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ」の歌詞の元ネタ。
パンク系
Palais Schaumburg
ひねくれパンク。
Holger Hillerの名前よりも、Basic ChannelのMoritz von OswaldとかThomas Fehlmannの方が通りがいいのか。
脱力ポップ系
Trio
ベースのいない3ピースへたれバンド。これはほのぼのしていていい映像だなあ。卓球がソロでカバーしたことでもお馴染み。
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