- 20130225 GiRLs RECALL@表参道Ground
- 柳瀬蓉
- 中谷あすみ
- FantaRhyme
- TRICK8f
- 小山留生
- シブヤDOMINION
- 佐藤あきほ(Survive-ZERO)
- 渡辺くるみ(choice?)
- 伊藤桃
- SKETCH
福岡LinQのサウンドをゼロから全て作り上げてきたプロデューサeichi/サウンドクリエータSHiNTAの両氏が、LinQ運営と袂を分かつことになったのが昨年9月。そして今彼らが手掛けるTRICK8fとFantaRhymeが東京初ライブという事で足を運んだ。
FantaRhyme
SHiNTA/eichiに振付SOのLinQチームそのままに、1998年当時の砂原良徳のような小気味良いサンプリングブレイクビーツに、高校生デュオによるHALCALI/RIP SLYME的なライトで力の抜けた爽やかなスクールラップ。
90s日本語ラップ黎明期のアンダーグラウンド/オールドスクールスタイルを標榜するライムベリーともまた違って、渋谷系サイドの流れを汲んだサウンドの心地よさ重視のアイドルラップユニット。凄く良い。これは2000年位に聴きたかった。
- DO THE STUDY
- three tight b / Baby talk
FantaRhyme_緊急発売CD [DO THE STUDY]CM
TRICK8f
メンバーチェンジやユニット名の変更を繰り返し、現在は三人組のダンスヴォーカルユニット。SHiNTA/eichiの作風の中ではR&B寄りだが、E-girlsのようなガチの濃い色を出さず、普段着感覚のライトで爽快なダンスポップに仕上げている。LinQ楽曲では「夏Magic」「きもち」などのスタイルだ。今のところでは「Kiss of Snow」のカップリング「Brightness」がずば抜けてカッコいい。
TRICK8fとFantaRhymeは、LinQで言うところのLinQ LadyとLinQ Qtyの様な姉妹関係で活動しているようで、最後にはHiS-TRICK時代の「Let's Feel Together」を五人で披露。凄く気持ちよく踊れるダンストラックばかりで構成された素敵なライブだった。ちなみに、初の東京で、子供組は浅草へ、大人組はジョイポリスへ行ったとのこと。FantaRhymeの方がセンスがいい。
福岡からのTRICK8f、新潟のNegicco、大阪キャラメル☆リボン辺りを筆頭に、爽やかなハウス基調のダンストラックはローカルインディーズアイドルの方が親和性が高いのだろうか、とふと疑問に思う。東京のアイドルがダンスを志向すると、今時な感じのEDMかK-POP、あるいは10年遅れのベタベタなR&Bがよくあるパターンで、そもそも地下アイドル界では今でも腐りきったトランス歌謡に傾倒しているところが非常に多い。
アイドルが歌えばどんな音楽でもアイドルソングになる今、ももクロ/BABYMETALなど、メジャー資本が先を争って飛び道具的なサウンドをリリースし、一方でハロプロやAVEX勢がEDMで攻める中で、東京地下アイドルシーン楽曲は極端に保守的なのはどういう理由があるのだろう。オーセンティックなAKB的ロック&コーラス歌謡、或いは90年代声優アニソンの延長、またはトランス歌謡が圧倒的な大多数を占めている。地方のクールでシティポップでアーバンなダンストラックに対する姿勢との差は何だろう。都内のインディーズアイドル像は、AKBや90年代のAVEX的な、圧倒的な形でメディアを席巻したスタイルこそが至上という固定観念に縛られ過ぎているのではないか。
とまで思った所で、「いやそもそも自分がそのスタイルのローカルユニットに対して全くアンテナを向けていないだけだろボケが」という事にも気付いた。ちょっと冷静に考えてみる必要がありそうだ。
- 恋をして
- Kiss of Snow
- Faily tale
- Smart Girls
- アスファルトけとばして
- TRICK8f & FantaRhyme / HiS-TRICK / Let's Feel Together
TRICK8f / Brightness
HiS-TRICK / Let's feel together
TRICK8f, FantaRhyme & TRUST PLAYERS / Christmas is forever