20140315 3776 井出ちよのソロ「GIRLS SPLASH」@池袋RUIDO K3
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- 加茂川マコト
- 逢沢ありあ
- 香月未緒
- do Me baby
- 3776 井出ちよの
- +tic Color
- ジュネスプリンセス
- キャンディzoo
- 上山紗奈
- Fine Color
- AOS(危ない女の子シスターズ)
- Rizumu
- FG学園塁球部
- Survive-ZERO
- choice?
- Barbee
- 白石ゆの
- yoshimi
- Feam
富士山ご当地アイドル 3776(みななろ)は各メンバーの成長を目的としたソロ遠征月間という事で、毎回一人だけ上京してのステージ。ソロ振り付けもメンバー各自で行うというなかなかハードな設定。この日は最年少の井出ちよのが出演。近田春夫的ラップの応酬が観られない分、普段なかなか観る事の出来ない強烈なセットリストに。頭から過剰すぎるダブの「やっぱりそのうち君ともバイバイ」から始まり、XTC「Sgt Rock (Is Going To Help Me)」を更にひねくれさせた「さよなら小学生」。ギターのカッティングがやたら気持ちよく、ユニットで最もダンスを得意とする井出ちよのが非常に凝ったフットワークでステージ上を飄々と飛び回る可愛らしさ。「ノートブックの私」では808のポコポコしたリズムとギターのディレイが心地いい。一人で15分も持つのかという心配が杞憂過ぎた。軽快なダンスと可愛らしいギターポップさがかえって強調される井出ソロ。このままA Certain Ratioや23 Skidoo、Gang of Fourあたりのポストパンクからファンクへの流れをアイドルポップスとして再構築したら面白い。
- 3776 井出ちよの / やっぱりそのうち君ともバイバイ
- 3776 井出ちよの / さよなら小学生
- 3776 井出ちよの / ノートブックの私
TEAM MII - ノートブックの私
メロコア系縦ノリユニットを自称する「+tic Color」の(プラスティックカラー)、メロコアやスカパンクみたいな高速前のめりで転がるドラムがかっこよくて3776が物販してる横で小さくなってCDを買った。Hi-STANDARDやEastern YouthやガガガSPが大音量でサークル部屋で鳴らされていた学生時代を思い出した。
+tic color - 初恋スパーリング
Fine Colorは「ハロプロ的な王道アイドル」スタイルを目指しつつの「Fine Color」「携帯クロニクル」位までの薄いディスコポップ感が好きだったのだけれど、方向性が変わって聴かなくなっていた。で、この日初めて聴いた「私、絶対君に恋してる」にはまた違った青春ポップスのいい感じが出ていて思わず物販に駆け込んだが、まだCD化されていなかった。
Fine Color - 私、絶対君に恋してる
危ない女の子シスターズ「ココロノスキマ」、80年代打ち込み系フュージョンの負の部分みたいなクセになるかっこよさがある。
危ない女の子シスターズ - ココロノスキマ
20140316 3776 望月玲那ソロ 「フューチャーアイドルゲート Level20 NIGHT」@池袋Dot
富士山ご当地アイドル 3776(みななろ)はソロ遠征月間、この回は望月玲那が出演。しかしまだ一人で振り付けを完成できない、15分持たせられないという判断で研修生ソロを一曲挟む形に。
- 3776 望月玲那 / やっぱり君ともそのうちバイバイ
- 3776 研究生 近藤純令 / 君と一緒に登りたい
- 3776 望月玲那 / ノートブックの私
今日は音を大きくして欲しいと石田プロデューサからPAに指示が入り、この箱でこんな音が出せるのかと驚くほどに爆音で鳴らされる「やっぱり君ともそのうちバイバイ」でスタート。ヴォーカルをかき消すような強烈なダブベースとノイズとカッティングギターがアイドル箱の小さなフロアを埋め尽くした。他のユニットから見れば贔屓のようだが、その分マイクの声は殆ど聞こえない。どちらを取るかと言われたら普通はマイクの音量を取るだろう。
同じソロでも、望月玲那のフラットで細い声と、全く周囲の空気と同調しない彼女のストレンジな孤高さゆえに、この出音が成り立つのだろう。ヴォーカルが聴こえない、それはネガティブな要素ではなく、寧ろヴォーカルとバックトラックがノイズのなかで溶け合う、シューゲイザーの美学の体現でもあった。
シューゲイザー的、観客の干渉を拒む孤高の世界は「やっぱり君ともそのうちバイバイ」と最も相性がいい、3776のファンも最前で微動だにせずこの空気にのめり込んでいる。他のユニットのオタが気を使って後ろの方から曲に手拍子を入れているのが聴こえる、しかしこの時に限っては、客のコールやミックス、オタ芸がアイドルのパフォーマンスの演出そのものと化す昨今の現場のあり方でなく、ステージから発せられるこの圧倒的な表現をただただ受け入れる、そういう「演劇」のような受け止め方以上の事はしたくなかった。各自で考えたソロ振付、望月玲那からは客へのレスも目線も何もなく、ただステージ四方を直線的に対角移動し続ける、まるで彼女の頭の中を見るようだ。そして歌いながらステージ袖に消えてゆく。あまりに異様な物を観た、そして、生命、世界、宇宙の誕生を目の前に観た、そんな大袈裟過ぎる感想がほんの数人の3776オタの間を飛び交った。
TEAM MII - やっぱり君ともそのうちバイバイ