Aerodynamik - 航空力学

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Perfume かしゆか「ダブステップ好きですね。最近また好きになってる」@ナタリー「Power Push」m-flo

http://natalie.mu/music/pp/m-flo/page/9

Perfume これとか
かしゆか Skrillex Scary Monsters & Nice Sprites
かしゆか James Blake ASIN:B004CR5TD0:image:small
かしゆか Modeselektor Monkeytown


ナタリーの「Power Push」m-floにて、樫野さん単独インタビュー。「Perfumeの好きな曲」*1 をこれまでひたすら纏めてきたが、この内容には久し振りにぞくぞくした。

−ところで、m-floPerfumeの音楽的な共通点はどこだと思いますか?


か:そうですねぇ。歌詞を前面に押すんじゃなく音として捉えて、響きを重視してるところとか。聴いてるこっちが気持ちよくなるように作られてるっていうのはすごく感じますPerfumeの曲も中田(ヤスタカ)さんが、女の子が歌ってかわいくなる発音のものを選んだりしてるんですよね。この言葉がこの音と重なると気持ちいいみたいなのがあって。そういうのが共通点かな。


−あと2組とも幅広い人に聴かれることを意識して作られていますよね。超ブッ飛んでて、わかる人にだけわかればいいという感じではなくて。


か:うん、確かにそのジャンルの中だけでやってるっていうよりは、その世界の入門編みたいな感じはしますね。エレクトロとかテクノを聴き始める入り口っていうか。でもただ軽いだけじゃない独特な立ち位置ですよね。だからダブステップとか知らない人がそういう音楽を聴くきっかけになったらうれしいです


かしゆかさんもダブステップは好きなんですか


か:好きですね。最近また好きになってる


−お気に入りのアーティストはいますか?


か:今はSKRILLEXを聴いてますね。もともとハードコアバンドをやってた人で、確か私と同い年くらいなんですよ。ハードコアとエレクトロの間みたいな感じでダブステップをやってるんですけど。あとジェイムス・ブレイクとかMODESELEKTORとかも好きですね。

樫野さんがあのプラスティックな声で「ダブステップ」と発音しているところを想像しただけで軽く気が狂いそうだが、「最近『また』好きになってる」という言及の仕方にもくらくらする。「また」、ということは、2003年位の勃興期に聴いていたのか?いやいやその時期に特に言及はなかったはず、などと妄想が膨らむ。「また」というのは、2006年頃のm-floなども取り入れたダブステップの盛り上がりの時期に対する、2011年に起きたポストダブステップの潮流を指しているのだろう。


如何にもアメリカ的なエレクトロの過剰さをこれでもかと詰め込んで「ブロステップ」と揶揄されつつ、グラミー賞3部門まで受賞してしまった、良くも悪くもシーンの代表格Skrillexから、Skrillexとは対極の、エレクトロニカダブステップブルー・アイド・ソウルを抒情的に歌い上げて、これまたポストダブステップの可能性を一気に切り開いたJames Blake。そしてベルリンのクールでソリッドなヒップホップからエレクトロ/ダブステップを横断するデュオにして、RadioheadのThom Yorkeとも親交の篤いModeselektor。樫野さんはプライベートで「GAN-BAN NIGHT」辺りに行っているんじゃないだろうかと妄想させるセレクト。Perfumeがこういった物達への「入口」として機能していることに自覚的なのも、また樫野さんの魅力だ。


Skrillex「Bangarang」


James Blake「The Wilhelm Scream」


Modeselektor feat. Otto von Schirach「Evil Twin」



−ほかのアーティストの音楽を聴きながら、Perfumeのステージの参考にしたいと思うこともありますか?


か:そんなに全部が全部勉強と思って聴いてるわけじゃないし、自分が聴いてて楽しいっていうのが一番なんですけど、聴いてるうちに「こういうのをPerfumeでやったらどうなるんだろう」とか思うことはありますね。私たちも今「JPN」のツアーでプロジェクションマッピングを使ってるんですけど、SKRILLEXのライブのプロジェクションマッピングがすごくカッコよくて。マッピングしてる人は誰なんだろうっていうのが気になったり。この前YouTubeで観たクリス・ブラウンのマッピングも動きがあってすごかったし。カッコいいと思ったものは自分たちのライブにどうにか取り入れられないかっていうのは考えます。

TV Bros.」連載に続いて、公式がネタバレ。昨年の紅白でチームラボが嵐の演出にて披露するなど、すっかり定着したプロジェクションマッピング真鍋大度氏を経由して、Perfumeに新しく面白い表現が取り入れられることは、Perfumeの表現性の拡張に大いに貢献している。


クラブミュージック系ライブで最初にプロジェクションマッピングに驚かされたのはこのAmon Tobin 'ISAM' Liveだった。


ビヨンセBillboard Music Award 2011での伝説的なパフォーマンス。Perfumeファンなら当然東京ドーム公演を連想するだろう。


樫野さんが観たChris Brownは2012年グラミー賞の時のものか。


Skrillexのライブでのプロジェクションマッピング

Perfume かしゆかとm-floの出会い@ナタリー「Power Push」m-flo

http://natalie.mu/music/pp/m-flo/page/8


ナタリーの「Power Push」にm-flo、そこで樫野さんの単独インタビューも掲載されている。Perfumeのソロ仕事って非常に珍しいんじゃないだろうか。2002年ヤングジャンプ制コレ、2004年の「三宅裕司のドシロウト」位しかぱっと思い出せない。

Perfume これ
かしゆか m-flo /
Come Again
Come Again
かしゆか m-flo loves 日之内絵美 & Ryohei /
Summer Time Love
Summer Time Love

過去にあ〜ちゃんも言及している *1、 アクターズスクール広島での課題曲であった「Come Again」について。

−今日はかしゆかさんから見たm-flo像について伺えればと思っています。まず、かしゆかさんがm-floを知ったのはいつですか?


か:初めて聴いたのは2001年、LISAさんがボーカルの時代です。アクターズスクールに通ってたときに「come again」を歌ったんですよ。


−それは発表会みたいなもので?


か:はい。グループ6人で、ボーカルの2人と、ラップをする2人と、ダンスする2人でパフォーマンスするっていう企画があって。そのグループにはあ〜ちゃんも入ってたんですけど。


かしゆかさんはボーカル?


か:私はダンスでした。あ〜ちゃんはなんだっけな、ラップだったかな。最初は私もラップを練習してたんですけどすごく難しくって、「この人何言ってるかわかんない!」と思って(笑)。


−VERBALさんのラップは難易度高いですよね。


か:そうですね。まだ中学1年だったんで、英語の発音もわからないから全部カタカナで書いて、早口のところもがんばって練習して。それがm-floとの最初の出会いです。でも当時は曲を聴いてただけで、どんな人がやってるとか、3人組だとか、そういうことは全く知らなかったんですけど。


−それをきっかけにm-floを好きになっていったわけですか?


か:はい、「come again」をきっかけにアルバムも聴くようになって、loves時代もすごく好きでしたね。


−特に好きな曲は?


か:私、日之内エミさんがすごく好きなんです。Ryoheiさんとやってたm-floの曲で知って、そこからファンになりました。


−「Summer Time Love m-flo loves 日之内絵美 & Ryohei」(2006年リリース)ですね。その頃もうPerfumeはメジャーデビューしてた時期だと思いますが。


か:ですね。高1とか高2とか。家でいっつも聴いてました。

m-flo中田ヤスタカはDJとして似たようなフィールドにいるだけでなく、当然リミックス仕事での繋がりもある。m-flo loves MINMI「Lotta Love -yasutaka nakata capsule mix-」は、ヤスタカのリミックス仕事の中でも代表的な物だろう。


日之内エミPerfumeといえば、日之内エミによる「Perfume踊ってみた」動画があったりする。