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Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 クルミクロニクル リリースパーティ「Seventeen Memories」@渋谷WOMB

music idol

http://www.womb.co.jp/live/2014/08/16/seventeen-memories.html



SONICMANIAで踊り疲れた朝の京葉線海浜幕張駅の絶望的な混雑。総武線へ30分歩く体力も無く、勿論タクシーも捉まらない。東京駅までがきつい。そんなこんなで随分な時間をかけて帰宅、数時間眠って再び渋谷へ。4月の活動一周年ワンマン以来のクルミクロニクル


AZUMA HITOMI

その歌唱なりシンセを積み上げるスタイルなりを矢野顕子と比較されるし、実際矢野さんのアルバムに「飛ばしていくよ」「かたおもい」を提供しているので矢野さん的な部分で語りやすい、まあ誰が聴いても矢野さんの血筋なのだけれど、ライブを観たら矢野さんじゃなくて平沢師匠の愛弟子なんじゃないかと思った。「要塞」だけでなく、センスから音色一つ一つまで何もかもが垢抜けないまま独自の世界を生きているという意味でも。シンセをこれだけ並べているのにこの音色は絶対に出したくないと思わせる、しかしそれは結局自分がアナログシンセリバイバル以降の様式美を辿っているだけだと逆に恥ずかしくなるくらいの。

  1. 無人島
  2. プリズム
  3. 137
  4. 情けない顔で
  5. 破壊者アート
  6. 食わずぎらい


AZUMA HITOMI 「無人島」〜要塞ライブ #2


AZUMA HITOMI 「破壊者アート」〜要塞ライブ #1


矢野顕子 - 飛ばしていくよ【MUSIC VIDEO(Long Ver.)】



CHIIRALITY

CHIIRALITY



南波志帆

21歳になった南波志帆クルミクロニクルSeventeen Memories」に捧げた「17歳の頃に歌っていた」セットリスト。ありがとうありがとう。16歳でLD&Kから「君に届くかな、私。」というとんでもない名盤を出して、福岡から上京して周ったそのリリースイベントはHMV渋谷で観たのだった。翌年ポニーキャニオンから「ごめんね、私。」をリリースして、翌2011年、彼女が18歳になるその日の前日に、ポニーキャニオン本社の試聴会で「水色ジェネレーション」を初めて聴いた。17歳というとその頃だ。その頃の彼女は武道館ライブをやりたいといい、自分は彼女をブルーノート東京で観たいと思っていた。「THE NANBA SHOW」の記憶が怒涛のように押し寄せてくる。音楽は空気の振動であるが故に常に時間軸上に存在する物であって、その30分なり90分なりの時間の推移と共にある南波さんの不思議な声、小松シゲルのタイトなドラム、そういった音だけでなく、THE NANBA SHOW当日の気温や湿度、自分の体調まで含めて膨大な情報がそこに付随して記憶の中に沈殿していく。そういうものが、こういうきっかけで溢れだし、声にならない嗚咽を上げ泣きながらステージを観るようになるのも、自分は年を取ったのだなと思う。ナンバタタンもxxx of WONDERも観たけれど、矢野博康プロデュースの元での南波志帆名義のリリースが途絶えてから気持ちが離れていたのは確かで、コトリンゴとのセッションイベントばかり待ち望んでいる自分がいる。だからこそ、このセットリストで感情を一杯にしている自分に対して「馬鹿じゃねーの」という気持ちも起きる。今彼女は目の前で歌い続けているのだ。

  1. クラスメイト
  2. スローモーション
  3. プールの青は嘘の青
  4. たぶん、青春。
  5. 髪を切る8の理由。

南波志帆「クラスメイト」


南波志帆 - プールの青は嘘の青



君に届くかな、私。

君に届くかな、私。



クルミクロニクル

WOMBでのライブは2回目。集客もライブ経験もまだまだ心細く、所属も完全にインディーズな個人事務所レベル、その運営がWOMBを借り、今回もレーザーを入れ、まだスタジアムクラスでしかお目にかからないザイロバンド(LEDを仕込んだリストバンドで無線で光るあれ)を導入した。面白ければこの規模でも演出に投資する気概とでも言おうか。それはスタジアムの広大な光の海をコントロールし一体感を演出する物で、WOMBのようなクラブ規模で使うことはダンスカルチャーやアイドルカルチャーが築きあげてきたフロアの主体性を奪うものと信じて疑わなかったのだけれど(故にフロアに主体性のあるサイリウムが好きだ)、しかしWOMB規模ではバンドを手首に付けたら自分で腕を上に振り上げないと光が外に見えない、これだけライブに投資されているのに勿体無い、故にプチャヘンザするしかないというコペルニクス的転回に。いわゆる「タオルミュージック」やら、腕を振り上げての「オイオイ」が大嫌いなのだが、ここではそれを前のめりでやるしかないという、ちっぽけな自分のアイデンティティと認識の転換がここで始まる。




今回も会場のWOMBと彼女のトラックに期待するようなクラブイベントに匹敵する音の鳴らし方はされなかった(後半3曲程度を除いて)。多分それを気にしているのはごく少数だという事くらいは自覚している。「EDM女子高生」と呼んでみても、クルミクロニクルが愛されているのはあの本人の人柄こそであって、ライブはEDMの鳴らし方でもないし、あの掴み所が無くふわふわとしているようで実は性格から滲み出る強い芯のある声を、運営はトラックの鳴りよりも大切にしている。リップシンクだろうがそれは関係無い。大切なのは何かを運営は割り切っている。一方でその運営が演出の味付けとしてEDM的な物を作ることで、彼女自身のキャラクターや他のアイドル現場には無いギャップを楽しむものなのだろうし、この現場からはケチャPPPHも無くならないだろう。


ステージ上のDJブースでクルミクロニクルがヘッドフォンを付けてDJ的に自ら音出しをしたり、ライトセーバーのような光る棒を持って踊ったり、遂にキーボードで手弾きソロまで披露して、どこぞのレーベル所属テクノポップアイドルリスナーが既視感に襲われているにしても、寧ろそれらは今のフロアに新鮮にかっこいいものとして受け入れられていく。ともするとクルミクロニクルにはCD音源同様ライブでもエッジの立った音を鳴らしてほしいと思ってしまうけれど、彼女のライブは、少しでもステージを広く使おうと彼女自身が考案して始め、その愛らしさのあまりにTシャツにプリントされるまでに至った「ジャンピング横移動」、そこに集約される「愛らしさ」なのだし、ただごりごりにEDMを突き進んでも意味が無い、と前日のEDMまみれギャルまみれのSONICMANIA流れで思い至った。





最近購入してお気に入りだったハンドメイドの鈴蘭のイヤリングをリハーサル中に紛失してテンションが絶望的に下がり、今日はライブしたくなくなったとぶっちゃけるも、それをライブ中盤で出てきたDJブースにて発見しテンションが最高潮に復活したり、家にゴキブリがいた話で「一番怖いのはG、二番目は人」とさらっと言ってしまう、本人は飾りの無い自然体として愛されている。いつもの私服の延長の様なステージ衣装も彼女自身が決めている。アンコールにはチェリスト登場、生演奏で「オレンジ」が披露された。極度の緊張で完全に前走りの歌だったが、会場は彼女の成長を見守る暖かいスタンスだった。





WOMBにレーザーとザイロバンドを入れて、つんのめりドラムンベースでキめてみせてるのに、最後にタオルを投げたつもりが最前客の顔を直撃して吹き出しちゃうところまで含めての彼女らしい映像。


【LIVE】クルミクロニクル「FLIGHT」(渋谷WOMB) 2014/8/16 クルミクロニクル Release Party「Seventeen Memories」より


【MV】クルミクロニクルSeventeen


  1. FLIGHT
  2. KITTY
    • MC
  3. KITTY(Touch Me Ver.)
  4. VOICE ft. USAGI DISCO
  5. 16 ft. USAGI DISCO
  6. Touch Me
    • MC
  7. ブロークン・トイ
  8. Rainbow
  9. 明日晴れたら
    • MC
  10. CANDY TRIP
  11. クルリクル
  12. MAKE NEW WORLD
  13. Prismic Step
  14. Seventeen
    • EN
  15. オレンジ (Sing with Cello)
    • EN2
  16. 輝け空色少女
  17. Seventeen (Original)





Touch Me

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