Aira Mitsukiはニ面戦争を続けるのか
Aira Mitsukiが気になって、いろいろとブログを見て回ったりした結果、「アイドルの売られ方が面白い」なんて軽々しく言うべきじゃないのかもなあと思ったりした。本当に現場を追ってる人たちに失礼だと思った。現場がアイドルを支えている、という側面を、Youtube/ニコ動だけでは意識できないのかもしれない。でも愛し方はいろいろあってもいいよなあ。
そう、ちょっと斜め姿勢で見に行ったAira Mitsukiは可愛い人だった。(例の赤い衣装の絶対領域ばかりを見ていた俺は変態)。拙い振り付けの間に、ステージの前の方に来て「きゃんでぃーらいともーど」と囁いたりするあたりは、ちょっとドキドキしてしまった。人間て正直だなあ。事務所の戦略とは別に、純粋な本人の魅力は現場に行かないと解らないなあ。
リリイベで見たAira Mitsukiは自称テクノポップアイコン、要はアイドルそのものだった。一方で、Airaは当初の「トランス歌姫発掘」オーディション企画の通り、トランスコンピシリーズにもデビューを果たしていた。元々はガチトランスっぽい曲でデビューし、その曲を人気トランスコンピに収録する事でギャルへの人気浸透を図るつもりだったのだろうけど、テクノポップというかハウスポップへ路線を変更したので、トランスリミックスがコンピに収録される事になったのだろうか。
http://www.farm-records.com/trance/trance_farm96.html
ちなみにメガトラ08収録のDJ U☆HEY? & RED CLAVIA さんにremixして頂いたverもお気に入りです〜☆☆
ということで、Airaお勧めのトランスミックスを聴いてみたが、びっくりするほど凡庸。単調。多分単曲で聴いたら絶対買わない。もともとトランスは聴かないから良さが解らんのかもしれないが、少なくとも他の収録曲にも完全に負けていた。ちょっと残念だ。
今後は全国30箇所のクラブツアーが控えているというし、デートピアはテクノポップアイコンとトランス歌姫のニ面戦争を続ける気のようだが、今の所トランス歌姫としての展開はクラブツアー以外に見えてこない。とはいえもともとレコード会社もクラブ系に強いところなので、そちらへの展開は割と柔軟にできるのだろうが、メディア戦略がどのように展開されるのか、想像するだけで面白そうだ。
Perfumeの客層は、アイオタとその他音楽ファンが混在する、他のアイドルと比較して極めてカオス度の高いものらしいが、果たしてアイオタとトランスギャルが共存するような事は起こりうるのだろうか。まさに水と油のような対極の存在を共に魅了することができるのであれば、その風景は是非とも見てみたい。
一部のPerfumeファンが流感に冒されたように買ってしまったデビューシングルにも、リミックスが収録されていたが、そちらはトランスではなかった。Aira本人がやたら「ディスコパンク」と主張する、あれをディスコパンクと称するのはいかがなものかと常々思ってしまうのだけれど、あえて「ディスコパンク」と主張し続けるからには、ディスコパンクシーンに興味のあるロック好きやクラブミュージック好きをも取り込もうという意図なのだろうか。実際にそれをPerfumeは成功させている。「MARQUEE」にPerfumeよりも先に掲載されたというのも象徴的なところかもしれない。
ああ、いまさら気づいたが、トランスフォーマーがらみのタイアップって、「トランス」にかかってたのか。タイアップを取り付けたときはその駄洒落が有効だったということか。