http://www.saori-destiny.com/
http://blog.livedoor.jp/saoriiin/archives/64911754.html
Saori@destiny 『My Boy (original mix)』〜『Our Terepashy』
http://jp.youtube.com/watch?v=iKcuUMF8Sqo
デートピアがデビューさせた、Aira Mitsukiに続くハウスポップアイドル第二弾。
会社での打ち合わせの帰りになんとなくアキバに立ち寄ったらイベントのポスターが貼ってあって、折角アキバに来たのだからと、どんなものかと緊張しながら行ってきた。
Saori@destinyを見るのは初めて。それに加えて、同じくD-topia所属のAira Mitsukiは新宿HMVのオープン会場で見たので、アキバでの地下アイドルクローズドイベントというと、これが人生で初めてとなる。噂に聞くコアな世界に戦々恐々。
客は60人前後か。
会場は椅子7席×9列、しかし前半分しか座っていない。
半分くらいの人はあえて椅子の後ろに陣取っている。
前に座った人によると「あれはオドリスト」。あれがヲタ芸師というやつか。
- My Boy (original mix)
- Destiny's War
- Our Telepathy(original mix)
- My Boy (connects since mix)
選曲は前日ブログの投票結果を反映したものだそうで、オリジナルのみ。
折角のデビューイベントの場で、普段やっている「ねこニャンダンス」とかAKB48のカバーなどを聴かされずに済んだ。Saori@destinyはオリジナル曲のクオリティが高いので、持ち歌3曲全部聴けてよかった。
4曲目が路上バージョンに近いアッパーな音で、1曲目はそれをかなりテンポダウンしたもの。なぜこれをオリジナルとしてきたのかちょっと解せない。
衣装はジャケの世界観と同様の、言わば「Coltemonikha+エレクトロ・ワールド」。狙いは明確。しかし本人にその方向のオーラはない。とても素朴な普通の子。
CDデビューの日とあって、MCでは「まさかデビューまでいけるとは思わなかった・・・」とぼろ泣き。
しかしスタッフや最前列、誰もタオルもティッシュも差し出さないので、濡れた手を衣装で拭いていた。
曲の至る所で後ろから様々なコールが飛び交う。後ろでヲタ芸が繰り広げられている。
クローズドイベのおかげで、出音は結構でかい。2台のJBLで中低音が割れるくらいで、オケがとてもチープな分、かえって迫力が出ていて面白かった。
曲がブレイクに入ると、椅子席の後方にいた人たちが5人ほど横から前方に向かって走り出し、なんとステージの前に重なって寝転んだ!寝転んだまま両手を差し出しアピール。Saoriは顔色一つ変えずにスルー。これがダッシュケチャか!初めて見たよこんなの。衝撃。
歌の後にid:motecinoさんと合流、アイドルの「現場」の熱さについていろいろと教えていただいた。Perfumeのイベントとは全く空気が異なる、本当にカルチャーショックな現場だった。
その後、握手会。
今年のPerfumeの握手会は一言交わすのが精一杯だけど、さすがこちらは長い。長い人は1分くらい話していた。
ファンの熱が桁違い。握手が終わっても、みな物販に追加でCDを買いに行く。物販に用意された150枚位の握手券付きCDは、その場で全て売り切れた。
握手会は1時間をゆうに越えた。
デビューのご祝儀と思い、自分も一枚購入。アイドルの世界のことはよく分からないけど、ハウスポップ界が盛り上がっているので、そういう人たちにも聴いてもらえるといいですねとかなんとか話す。また偉そうだな俺は。
延々続く握手会を見ていてもつまらないので会場を出て、物販の側にいたスタッフらしき人に話しかけてみると、デートピアのチーフ・マネージャーとのこと。デートピアのマーケティング戦略に興味があったので、色々と伺っているうち、30分以上話し込む。
いくつか印象的だった部分を書いてみる。
- Airaの時とは比較にならないほどファンが熱い、アキバという場所はまだまだ固めていく価値がある
- 非常に挑戦的な試みとして気になっていた初音ミクとのコラボの件(一部メディアにその名前が挙がった*1が、当のデートピアからは一切告知はなく、ジャケやチラシにも全く表記がなかった)は、大人の事情でプロモーションに一切使うことができなかった
- テクノポップを標榜するからには、売り出し中のハウスポップユニットSweet Vacationなどと同様にMy Spaceを活用する必要があるだろう
- アキバアイドルからPerfumeが生まれたという、一つの道を作ってくれたことは非常に大きい。
- AiraをPerfumeより先に雑誌「MARQUEE」に送り込んだように、アイドルだけでなくサブカル/クラブへの展開を図りたいが、本人はテクノに全く興味がなくAKB48のようなものを望んでおり、検討が必要
- Saoriのレベルを引き上げるためにMCやダンスのクオリティをあげる必要があるが、振付師を付けると今の良さがなくなってしまうのではないかとも考える
- 来年新しいレーベルを立ち上げ、Avexと手を組んで売り込みを図っていく。ハウスポップシーンは来年凄いことになる。
最後の件はこれのことか。
http://www.d-topia.co.jp/audition/
Avexもからんでくるとなると、ますますハウスポップが盛り上がる、というより、短期間のうちに消費されてしまうのではないかという懸念もないではない。
あと、Perfumeのメディア展開についても、いくつか伺ったが、ちょっとここに書けない内容もあった。
Perfumeは木村カエラというカルチャーアイコンが拾ってくれたおかげで一気にメディアへの展開が広がった、デートピアもそういう人に注目されてくれればいいのだが、というのはとても切実だった。
Being系の非常に分かり易くキャッチーなメロディーラインと、最近のハウスポップのオケ。割といいトラックを貰っているようなので、ぜひ売れて欲しいと思った。