Aerodynamik - 航空力学

はてなダイアリーからはてなブログへ移行中

観覧記録 長崎 MilkShake 初東京ライブ「AOYAMA IDOL PARADE」@表参道GROUND

http://www.omotesando-ground.jp/schedule/2014/07/12_2216.php
http://ameblo.jp/milkshake-nagasaki/entry-11886888166.html


  • 20140712 「AOYAMA IDOL PARADE」@表参道GROUND
    • 亜利美里
    • MilkShake
    • 前田彩里
    • シブヤDOMINION
    • Feam
    • RIDE
    • Survive-ZERO
    • choice?
    • FG学園塁球部
    • To You
    • ドリームステーション研修生
    • ドリームステーションチームWater
    • buttёrfly.ねっと
    • Loveme Kissme
    • あだち優季
    • 有香
    • スパイスシスターズ


長崎のMilkShake(ミルクセーキ)、東京初ライブ。唐川真氏の手によるオーセンティックなモータウンやmomonaki的なR&Bバラード、という断片で切り取るのも何かが違う。同じ九州でも何もかもが欲望と豚骨油でギラついている福岡のユニットとは違う。


まず自分は長崎の空気を知らない。シーボルトやグラバー、出島とオランダ外交的な歴史上の知識と、佐世保基地、ファットマン、軍艦島雲仙普賢岳、近所のリンガーハット、正直長崎に対して知っているものはその程度だ。国内では奈良より西に行ったことも無い。都心から100km圏内であっても東京の人間が北関東三県について一切興味を持つことが無いのと同じような目線の壁。しかし歴史があり外に開かれた港湾都市が共通して持つ、文化的な開放感と穏やかな余裕がそこに存在しているであろうこと位のイメージはできる。
ローカルアイドルやご当地ゆるきゃらの活動によって地方を知ることは確かに多くなった、しかしその当地の空気を吸わずにしてローカルアイドルについて何かを理解した気になるのもまた不完全だという言説も分からなくはない。自分はベルリンやデュッセルドルフデトロイト、シカゴ、マンチェスターやシェフィールドに行ったことは無い。イビサもだ。だからダンスミュージックの本当の空気を知らないと言われればそうかもしれないと思う。ウブドに音を聴きに行った時に、観光客向けにあちこちの集会場や王宮で毎夜行われているケチャガムランジェゴグなどの演奏を見たが、本当に圧倒されたのはそれらではなく、観光客のいないグヌン・ルバ寺院に地元民が集まって行われていた祭礼だった。


グヌン・ルバ寺院の祝祭




ポニーキャニオンRoll Together系とFinolia Factory系という、ある種特殊で強固なアンダーグラウンドの世界観を固持するイベントになぜ彼女達がブッキングされたのかはよく分からない、そこにいた客は自分も含めて皆MilkShakeを初めて目にする人達だ、しかしそこは手練れのオタしかいないイベントでもあり、初ステージでも手拍子を入れてもてなす即応性、そして初見で「可愛い!」と反応して物販へ雪崩れ込み、あの酷く狭い通路スペースの中で急遽場所を広く取るよう位置変更が起こる程の盛況な物販。


長崎のフリーライターである林田静さんが地元を笑顔にすべく立ち上げたユニットで、メンバーもいたく牧歌的で大らか、広い海の見える場所で育った人達は基本そういう物だと思っているが、オーセンティックなサウンドに乗るのはやはり今時無いレベルでやぼったい程の独特の「垢抜けない少女マンガ感」。

髪が長いほうがいいっていうから やっとここまで頑張って
どっから見たってロングヘアってとこまでたどり着いたっていうのに
ちょっと話が違うじゃん あの子に興味ないって言ってたじゃん


ちょっとさ そらなかろーもん
っていうかさ、あん子髪短かやかね いじで頭にくっとけど


「ミルクセーキ大作戦」

もう現代においてはそれが仮想的な存在に思える位の古き良き時代の少女マンガ展開に、感情の発露で唐突に長崎弁になる、この絶妙にやぼったく可愛い作詞はメンバーから「社長」と呼ばれていた林田静さんによるもので、また彼女がユニットのイメージそのままの朗らかな女性だったことに納得。
メンバーのパフォーマンスも正直スキル云々では無く、このオーセンティックなモータウンサウンド調の古典的アイドルソングを今時のアイドルらしく煌びやかに着こなさなず、淡々としかし丁寧に扱う、多分これが自分の想像するところの歴史のある港湾都市のガツガツしていない感なのだろう。都内の持ち時間15分で10組以上回す目の回るような忙しいイベントでこのユニットの魅力を味わうのは難しい、旅情も込みで長崎の空気を吸いたい、などと自分にとって随分珍しい印象すら抱いたのもまた不思議な体験だ。それにしても口語ベースの歌詞で唐突に方言が入ってくる爽やか系ローカルアイドルポップスはどれも可愛いと思うのでもっと意図的に使うといいのに。



このユニットのコンセプトでもあり、オーバーチュアにもある「ミルクセーキは食べ物です」というコピーは「カレーは飲み物」のような病的なニュアンスだと思っていたけれど、長崎ではミルクセーキは氷と混ぜてかき氷スタイルで食べる、スタバでいうところのフラペチーノなので、あれを「食べ物」と呼ぶのだという事にライブ後になって気付いた。このユニットに病的なメタファーは似合わないはずだ。

  1. Orverture ミルクセーキは食べ物です
  2. Just 2 of us
  3. ミルクセーキ大作戦
  4. 日曜日は大キライ

長崎発!アイドル【MilkShake(ミルクセーキ)】130914「ミルクセーキ大作戦」


長崎発!【MilkShake(ミルクセーキ)】日曜日は大キライ[PV]


長崎発!【MilkShake(ミルクセーキ)】140126星多祭りvol.3. in熊本Be9


長崎発!【MilkShake(ミルクセーキ)】Just 2 of us [PV]




ミルクセーキ大作戦

ミルクセーキ大作戦