「トリノの恥」落胆の市民 聖火リレー、コース変更

http://torino.yahoo.co.jp/news?c=torino&a=20060210-00000023-kyodo-spo

　トリノ五輪の開幕が目前に迫った９日、五輪に反対する運動家たちが市内の広場で聖火リレーのコースをふさぎ、進路が変更された。コース変更は８日にもあったばかりで、度重なる妨害。「トリノの恥だ」。一般市民はまゆをひそめた。
　聖火は９日正午すぎにトリノ市に到着。午後３時ごろにはサボティーノ広場を通過するはずだった。ところが国際高速鉄道（ＴＡＶ）トンネル建設に反対するグループなどが続々と広場に集結。
　「ＮＯ―ＴＡＶ」「工場は倒産、（五輪は）市民に恩恵なし」。そんなプラカードを掲げて強化ガラスの盾を持った警官隊とにらみ合い、市民が遠巻きに見守る異常事態となった。
　結局、聖火は広場を迂回。小旗を手に沿道で待ちわびた市民はがっかりした表情で家路についた。

歓迎されないオリンピック。