成長を続けるこのイベント、今回はゲストの知名度も一気に上がった。これはチケットが取れないのではないかと焦ったが、当日の入りは700人くらいだったように思えた。フロアの前方はロックTシャツ/首にタオル巻、というスタイルの人が多かったので、まあそういう事だろう。
きゃりーぱみゅぱみゅ
出音を聴いて、ああ、中田ヤスタカプロデュースだったな、という事に改めて気付く。クラブでもなく、このクラスの箱でヤスタカサウンドを聴くのがあまりにも久し振りすぎて、どうにも実感が湧かない。
動きがキレッキレのキッズダンサーが8人もいる。あの横長のステージを、きゃりーと同じくごちゃごちゃしたカラーリングの子達が縦横無尽に埋め尽くす様が、きゃりー本人よりもきゃりーらしい演出だと思った。
- きゃりーのマーチ
- チェリーボンボン
- PONPONPON
- CANDY CANDY
- きゃりーANAN
- でもでもまだまだ
- つけまつける
RAM RIDER
サブステージは暗いままで、新譜「AUDIO GALAXY」のジャケで着ている、LEDのワイヤーが通ったパーカーを着て現れた。なんというダサカッコ良さ。音には全く興味が持てなかった。南波志帆も同じくLEDパーカーを着てコラボ曲「VOICE -とおくのきみへ- starring 南波志帆」を披露。
Base Ball Bear
こんなにもライブが暑苦しいバンドだとは。特にギター湯浅が。前方の客が、皆揃えたように、人差し指を突き上げたままぴょんぴょん飛んでいるあのノリ方で、まさか南波志帆経由でこんな光景を見るとは思わなかった。
夢眠ねむ
こういう人でも自己表現としてDJを名乗ることができるのだから、いい時代だ。DJプレイに対しては全く興味が持てないけれど。
南波志帆
Base Ball Bearの客層を鑑みたのか、初めてのツインギター編成。ドラムにプロデューサーCymbals矢野博康、ギター松江潤&岩谷啓士郎、ベース須藤優、キーボードSunny。過去に無いほどの分厚さとパワフルさで前に出てくる演奏。「トラベリンライト」ですらファンクなベースがうねる。それに呼応する南波志帆。その荒々しさと力強さ、説得力は、完全にロックの人だった。高校生として最後の日、という事で、多分にそういう意図もあったのだろう。
ライブはとても素晴らしい出来で、その場では大いに感動し興奮して「過去最高の迫力だ」などと言っていたのだが、ファンとは随分と贅沢なもので、南波志帆の最大の個性であり魅力である、透き通る繊細な表現、それをスポイルしたら、それはそれでつまらないし、魅力も伝わらないだろうなどと思い返す。まあTPOだよな。
4/6から流れている長澤まさみ出演の「NATURAL BEAUTY BASIC」CMでは、南波志帆による松田聖子「天国のキッス」のカバーが起用されている。アレンジャーは宮川弾。これまでの職人ポップス路線と、サカナクションやBase Ball Bearといったロキノン文学人脈を、戦略的に使い分けていくのだろう。ベボベ小出の綴る詞の世界の素晴らしさは両者のファンに訴えるものがあると思うので、積極的に起用していってほしいと思うのです。
- それでも言えないYOU&I
- ごめんね、私
- MC
- 水色ジェネレーション
- ふたりのけんか
- たぶん、青春。
- MC
- 少女、ふたたび
- トラベリンライト
- みたことないこと
- ミライクロニクル
- MC
- こどなの階段
- EN
- Bless You, Girls!