Aerodynamik - 航空力学

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観覧記録 lyrical school x ライムベリー「10本のマイク」@下北沢GARDEN



ライムベリーとlyrical school、二度目の対バンライブ。開演前にリリカルスクール芽依が一人でステージに現れ、軽く当日のイントロダクションをラップする粋な演出。


RHYMEBERRY

まずライムベリー。対バンセットリストとしてはハードスタイルからキュートだったりポエティックだったりと持ち味一通りを網羅、最後はお祭りでベストな感じ。最近よくやる「RHYMEBERRY IZ No.1」をギュッと凝縮して「SUPERMCZTOKYO」のイントロに突っ込むクールなスタイルもいい。とにかくユニットの歴史に対してこなしてきたライブの場数が半端ないので、こういう所に出てきても実力を出し切れないという事がほぼ無いだろうという自信と余裕を持って楽しめる。


トラックの作り込みに対して、彼女達のラップに「いわゆる日本語ラップ」的なアクセントや癖が無い、割と素直なラップのままスキルが上達しつつあるところが、今現在のライムベリーにおける絶妙なバランス感の一つだと思う。MC HIMEは彼女が大好きだという某ミュージシャンの節回しが時々出てきて、前回のリリスクとの2マンでの「Ich liebe dich」はそれが顕著な感じもあったのだけれど、「『おしゃれ番長』らしい背伸びした感じもミドルティーンらしい」などと枯れた目で見ていたら、今回の同曲では凄く可愛らしい感じの発声だったりして、色々吸収しているんだなあと。


絶版状態だった「HEY!BROTHER」の再プレス(遅いよ!)、そしてワンマンライブ開催決定も告知された。ワンマンはいろんな人に観て欲しいし、ライムベリーのトラックがかっこよく鳴るクラブトラックに理解のある箱を期待します。まあマイク数も多くてPA側もなかなか大変だとは思うけれど。今回もPAのバランスが悪くて高音を拾い過ぎてハウリングが度々起きたり、そもそもの出音がやたら小さかったり、持ち時間も赤坂でも長い時はこの位の長さでのライブもあるので、正直2マンライブなのに「え?もう終わり?」というこちら側の不完全燃焼もあり、まだまだ物足りない感じではあったけれども、初見の人達に「楽しい楽しい!」が伝わったであろうライブだった。

  1. R.O.D.
  2. SUPERMCZTOKYO
    • MC
  3. 世界中にアイラブユー
  4. Ich liebe dich (3MC Ver.)
    • MC
  5. HEY!BROTHER
  6. まず太鼓
    • MC
  7. MAGIC PARTY (with lyrical school)


ライムベリー - 世界中にアイラブユー(PV)



lyrical school

大部彩夏が萌え声で悪乗りして自由にやりたい放題のスラップスティック感が最近のライブでの面白さだと思っていたが、今回は新メンバー小松ひなによって落ち着いたゆるふわ感を取り戻していた。更に知名えりかのラップが腹の据わったいい安定感を醸しつつあり、スキルゼロから始まってまだまだ成長過程でユニットのスタイルが変わる面白さがある。tofubeats楽曲でヘッズが気持ちいい感じにクラップを入れられる仕掛けが現場で絶妙に生きる。ああいうトラックを持てるとライブが楽しい。


芽依のバースデーサプライズという事で、ヘッズが配ったピンクのサイリウムを振ったり、メンバーもサプライズでリリックを変えて誕生日を祝ったり。最後にアンコールに応えて楽曲こそやらなかったが、芽依が一人でステージに立ち、訥々と思いを語った。何かを語るだけのボキャブラリーや言葉の表現をあまり持たないタイプの人だけれど、饒舌に語るよりも、ステージで独り「なんて言ったらいいか分からないけど凄く嬉しい」とファンに真摯に訴える方がよほど伝わるものがある。

  1. tengal6
  2. リボンをきゅっと
  3. Maybe Love
  4. PARADE
  5. おいでよ
  6. Photograph (meiバースデーサプライズリリック)
  7. プチャヘンザ!
  8. tengal6 (with RHYMEBERRY)
    • EN
    • MC


lyrical school / PARADE (MV)

lyrical school / S.T.A.G.E feat. 深瀬智聖 (from LinQ)




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