- 20140826 Girls Storm〜ワンコインBOMBER!!〜2部 アイリス/Girls Forever./デスラビッツ@渋谷GLAD
珍しく半日休暇を取れたがリキッドルームに行くまでには余裕がある、ということでVictor内アイドルレーベルVERSIONMUSICからメジャーデビューすることになったアイリスの新曲を観に渋谷へ。アイドルにとっては夏休み期間でも、世間的には平日昼間、1Fの物販には沢山人がいても、GLADのフロアに降りていたのは6人程度。
1stシングル「魔法の呪文」とコンピに収録された1曲、計3曲の趣味的生演奏ファンク路線から、2ndでは公開コンペ/ファン投票によるオーセンティックな爽やかポップスへ、ライブではMONGOL800「Don't worry be happy」のトランスシンセがメロディックに鳴る大久保薫的なカバーを披露*1、一体どこを目指しているのか全く見えないアイリスだが、どうもVERSIONMUSICからのシングル「We Are Miracles」に収録される楽曲はフロアよりのダンストラックになるとの話。
この時点で既にライブで公開されていた「Juicy Box」は、生ファンクから離れて明るいコード感が爽やかなストレートドラムンベース。Aメロのピッチ半分で溜めに溜めたリズムがサビでドラムンベースに展開する瞬間が爽快、ブレイク前に四つ打ちからワブルの入ったブロステップに目まぐるしく変化して、間奏的な部分でのソロダンスではアーメンジャングル。ありそうで無かった、ちょっと手の込んだドラムンベース×アイドルポップ。エレガントなドレスを纏った上品な装いから、露出も多めだけれどかなりスポーティに寄ってセクシーさを増した衣装とダンスも含めて、もともとこの手の楽曲が好きな人にはこのフロア寄りの展開はたまらない出来。
アイリスとしてのスタート当初の趣味的生演奏ファンク路線は、今のアイドル界においてアイリスにしか出せないあの19歳とは思えない色気を昇華させた完全にオリジナルな存在だったが故に、それを捨ててしまうのはあまりにも勿体無いとも思うので続けてほしい、続けてほしいと思うものの、メンバー中2人がK-POP中毒者なアイリス的にはこちらの路線の方が馴染んでいるのかもしれない。新曲はこれはこれとして非常に好きなだけに気持ちとしては複雑だなあ。ちなみに「Juicy Box」は非常に卑猥な意味にも取れなくはないので、リリース前に「キャンディ・ボックス」に改題された。
これまでTHE ポッシボー/Tokyo Cheer2 Party/小桃音まいやシブヤDOMINION/伊藤桃らを擁してきたアイドルレーベルVERSIONMUSICは、WHY@DOLLの先月の再デビュー曲にトマパイや元気ロケッツなども手掛けたagehasprings系人脈Integral Cloverを起用したり、デビューを控えるアイリスはクラブミュージック路線に転向する模様、そして次にデビューを控える吉田凜音のサウンドプロデュースは西寺郷太を起用との事だ。(ちなみにビジュアルプロデュースは柘植伊佐夫、アイドル仕事ではAKB48「風は吹いている」や、ももクロのドリアン衣装など、かなり相性が悪い人だと思う)
6月にリリースされたVERSIONMUSICのアイドルコンピ盤には当初予定されていたポニーキャニオンRoll Together系ではなく、数寄者好みの福井せのしすたぁや石川Jumpin'、そして富士宮のSonic Youthこと3776などを収録していた。ポニーキャニオンアーティスツからのイベント名「Roll Together」も「Girls Storm」に変えたし、この半年で一気にレーベルの方向性を大幅に変えようとしているようだ。
- Juicy Box
- プリズムレター
- feelings of a girl
アイリスライブ2014.8.6 03:48から「Juicy Box/キャンディ・ボックス」
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